マイナカードでもっとラクにできるはず
デジタル庁が頑張っているおかげか「マイナポータル」は便利になっています。マイナンバーカードを持っている人が利用できるポータルサイトです。
マイナポータルを使えば、確定申告の際に必要な医療費の総額を一発で出してくれたりする。これまで医療機関の領収証に書かれた額をExcelなどに転記して、受診のたびにチマチマ足していたのが全自動になったので、一気にラクになりました。
それにしても、確定申告って面倒ですよね。国や自治体は、医療費をはじめとした国民のデータを相当持っているはずなのに、国民は自分で改めてデータを確認して税額を確定させなきゃならない。国がマイナンバーやインボイス番号を使ってくれていいんで、国民の手を煩わせず、データから自動で税額計算してくれて、それを我々国民が承認するようになったらいいのに。チェックする方が厳しく見るので、意外とその方が税金に対する関心も増えるかもしれません。
マイナンバーカードに対しては、個人情報などの観点から批判や反発も強いんですが、これは政府の説明の仕方が悪いんじゃないかな。
マイナンバーカードは国民総背番号制ではないかと揶揄(やゆ)されるように、自分の情報を国が監視する、と感じている人が多いようなんですが、従来から国は、健康保険の番号などを通じて、国民1人1人の情報をある程度把握していました。ただ、この“ある程度”という中途半端さが問題だったんですね。いわゆる「消えた年金問題」です。厚生年金と国民年金でバラバラな管理をしていた結果、何千万件もの年金記録が誰のものかわからなくなってしまうという大問題が発生しました。
僕は、むしろこうした中途半端な把握ではなく、どうせやるなら国や自治体、銀行にも、自分のデータをどんどんつないでほしいと思っています。そして、面倒な手続きを自動化してもらいたい。
例えば一昨年に母が亡くなった時、銀行口座の残金を調べたり、出金したりするのがとても大変だったんです。母親と僕の関係性を証明する書類とか、死亡証明書、母親の印鑑などを銀行に持っていかないといけませんでした。
そういう時、例えばマイナンバーカードと銀行口座を生前にひも付けておき、口座の持ち主が亡くなった場合は、役所から銀行に死亡通知が行き、家族が銀行に行って身分証を出せばすぐに亡くなった人の口座を動かせる仕組みになっていれば、便利だと思います。
マイナポータルを使えば、確定申告の際に必要な医療費の総額を一発で出してくれたりする。これまで医療機関の領収証に書かれた額をExcelなどに転記して、受診のたびにチマチマ足していたのが全自動になったので、一気にラクになりました。
それにしても、確定申告って面倒ですよね。国や自治体は、医療費をはじめとした国民のデータを相当持っているはずなのに、国民は自分で改めてデータを確認して税額を確定させなきゃならない。国がマイナンバーやインボイス番号を使ってくれていいんで、国民の手を煩わせず、データから自動で税額計算してくれて、それを我々国民が承認するようになったらいいのに。チェックする方が厳しく見るので、意外とその方が税金に対する関心も増えるかもしれません。
マイナンバーカードに対しては、個人情報などの観点から批判や反発も強いんですが、これは政府の説明の仕方が悪いんじゃないかな。
マイナンバーカードは国民総背番号制ではないかと揶揄(やゆ)されるように、自分の情報を国が監視する、と感じている人が多いようなんですが、従来から国は、健康保険の番号などを通じて、国民1人1人の情報をある程度把握していました。ただ、この“ある程度”という中途半端さが問題だったんですね。いわゆる「消えた年金問題」です。厚生年金と国民年金でバラバラな管理をしていた結果、何千万件もの年金記録が誰のものかわからなくなってしまうという大問題が発生しました。
僕は、むしろこうした中途半端な把握ではなく、どうせやるなら国や自治体、銀行にも、自分のデータをどんどんつないでほしいと思っています。そして、面倒な手続きを自動化してもらいたい。
例えば一昨年に母が亡くなった時、銀行口座の残金を調べたり、出金したりするのがとても大変だったんです。母親と僕の関係性を証明する書類とか、死亡証明書、母親の印鑑などを銀行に持っていかないといけませんでした。
そういう時、例えばマイナンバーカードと銀行口座を生前にひも付けておき、口座の持ち主が亡くなった場合は、役所から銀行に死亡通知が行き、家族が銀行に行って身分証を出せばすぐに亡くなった人の口座を動かせる仕組みになっていれば、便利だと思います。
オンラインバンクの裏技
銀行といえば、最近オンライン専業銀行が頑張ってますよね。銀行のお堅いイメージとは違い、徐々に機能を強化していくところなどは“オールウェイズベータ”なオンラインサービスっぽい作り方で、好感を持っています。
例えばSBIネット銀行は、サービスを改善するとその都度メールで、わかりやすく教えてくれるのがいいです。GMOあおぞらネット銀行からは先日、直接電話がかかってきてびっくり。営業かなと思いきや、「改善してほしい点はありますか」というヒアリングでした。個人や中小事業者も大切にしているんだなと驚きました。
GMOあおぞらネット銀行で、僕だけがやっていると思われる"裏技"を披露させてください。僕は個人事務所の口座と、テクノコアという代表を務める会社の口座の2つをこの銀行で持っているんですが、2つのアカウントを1つのスマホアプリに覚えさせることができなくて、いちいちログアウト、ログインする必要がありました。
それが面倒なので、個人事務所のIDとパスワードはアプリに、テクノコアのIDはWebブラウザに覚えさせて、それぞれアプリとブラウザに分けてログインするようにしたのです。この使い分け、便利なのでみんなに知ってほしいです。
公共料金を支払うPay-easy(ペイジー)などの新機能は、アプリから利用してもWebブラウザに飛んでいたので「もしかしてブラウザから使えるのでは?」と思いついてやってみたら、うまくいきました。
例えばSBIネット銀行は、サービスを改善するとその都度メールで、わかりやすく教えてくれるのがいいです。GMOあおぞらネット銀行からは先日、直接電話がかかってきてびっくり。営業かなと思いきや、「改善してほしい点はありますか」というヒアリングでした。個人や中小事業者も大切にしているんだなと驚きました。
GMOあおぞらネット銀行で、僕だけがやっていると思われる"裏技"を披露させてください。僕は個人事務所の口座と、テクノコアという代表を務める会社の口座の2つをこの銀行で持っているんですが、2つのアカウントを1つのスマホアプリに覚えさせることができなくて、いちいちログアウト、ログインする必要がありました。
それが面倒なので、個人事務所のIDとパスワードはアプリに、テクノコアのIDはWebブラウザに覚えさせて、それぞれアプリとブラウザに分けてログインするようにしたのです。この使い分け、便利なのでみんなに知ってほしいです。
公共料金を支払うPay-easy(ペイジー)などの新機能は、アプリから利用してもWebブラウザに飛んでいたので「もしかしてブラウザから使えるのでは?」と思いついてやってみたら、うまくいきました。
未来はもっと便利になる?
一方で、僕自身も急速にデジタル化していくサービスについていけなくなることもあります。例えば、マクドナルドはスマホアプリから注文すれば、店内の列に並ばなくて済むのに、つい並んでしまったりする。飲食店で、スマートフォンから注文を受けるところも増えていますが、メニューが探しにくくて困ることもあります。
画面が小さくて一覧性が低いし、ユーザーインタフェースがこなれていないせいかもしれません。例えば、カラオケ用リモコンの曲検索機能ぐらい気の利いたシステムになれば、もっと使いやすくなるはず。「人気の曲」「○○年生まれにおすすめ」「ジャンル別」「新曲」「ランキング」などから選べる、みたいな。
そういう方向性で考えると将来は例えば、食べたいものや気分を伝えると、好みの料理を作ってくれる調理マシンが実現するかもしれませんね。今でも、冷蔵庫の中身をChatGPTなどの生成AIに入力すれば、レシピを提案してくれるし、最新の冷蔵庫だと庫内の状況をカメラなどで把握し実際にメニューまで提案してくれるようです。そのうち今の気分を伝えると、既にある食材からいい感じの料理をロボットが作ってくれる時代が来るでしょうね。
画面が小さくて一覧性が低いし、ユーザーインタフェースがこなれていないせいかもしれません。例えば、カラオケ用リモコンの曲検索機能ぐらい気の利いたシステムになれば、もっと使いやすくなるはず。「人気の曲」「○○年生まれにおすすめ」「ジャンル別」「新曲」「ランキング」などから選べる、みたいな。
そういう方向性で考えると将来は例えば、食べたいものや気分を伝えると、好みの料理を作ってくれる調理マシンが実現するかもしれませんね。今でも、冷蔵庫の中身をChatGPTなどの生成AIに入力すれば、レシピを提案してくれるし、最新の冷蔵庫だと庫内の状況をカメラなどで把握し実際にメニューまで提案してくれるようです。そのうち今の気分を伝えると、既にある食材からいい感じの料理をロボットが作ってくれる時代が来るでしょうね。
鷹木 創
編集主幹
2002年以来、編集記者や編集長などとしてメディアビジネスに携わる。インプレス、アイティメディアと転職し、2013年にEngadget日本版の編集長に就任。 その後スマートニュースに転職。国内トップクラスの機械学習を活用したアプリ開発会社においてビジネス開発として活躍。2021年からはフリーランスとして独立、IBM、Google などのオウンドメディアをサポートしている。