ロボットを活用した自動倉庫が本格稼働へ さらなる自動化も実施予定
さらに、シェーバーの刃や樹脂成形部品など、組み立て工程で必要な基幹部品である「仕掛在庫」を保管する場所では、スペースと作業の両方を効率化する目的で、ラピュタロボティクスが開発した「ラピュタASRS」という自在型自動倉庫を本格稼働開始に向けてテストしていました。

ラピュタロボティクスが開発した自在型自動倉庫システム「ラピュタASRS」を活用した自動倉庫
仕掛在庫は、従来は平置きになっていましたが、生産設備のスペースを確保するために立体的な自動倉庫を導入したというわけです。
ラピュタASRSは、3種類のブロックを組み合わせて構築できるモジュラー設計になっています。ビンと呼ばれる保管庫(写真の白いボックス)の下にロボットが入り込み、ビンを担ぎ上げながら縦横に動き回ります。さらにエレベーターモジュールが倉庫の1段目から5階目までを上下して、全1750個のスペースに仕掛品を保管します。
仕掛品の出し入れは、ビンに載せた仕掛け品に付いている2次元コードを端末で読み込むだけで行うことができます。この自動倉庫の導入によって、約150平米のスペースを創出したとのことです。
ラピュタASRSは、3種類のブロックを組み合わせて構築できるモジュラー設計になっています。ビンと呼ばれる保管庫(写真の白いボックス)の下にロボットが入り込み、ビンを担ぎ上げながら縦横に動き回ります。さらにエレベーターモジュールが倉庫の1段目から5階目までを上下して、全1750個のスペースに仕掛品を保管します。
仕掛品の出し入れは、ビンに載せた仕掛け品に付いている2次元コードを端末で読み込むだけで行うことができます。この自動倉庫の導入によって、約150平米のスペースを創出したとのことです。

仕掛品の保管は、ビンに載せてから端末で2次元コードを読み込むだけで行えます

端末で2次元コードを読み込むとロボットが動き始め、指定の場所まで仕掛品を保管しに行きます
この仕掛品倉庫が本格稼働する際は、スタート当初は端末操作を人間が行いますが、端末操作のほか、仕掛品の入出庫、移動などもロボットやAMR(自律走行搬送ロボット)などを用いて自動化する予定とのことです。

ロボットを用いた自動化のデモ。Preferred Roboticsが開発したAMRの「カチャカ」を用いて、仕掛品をAMR到着ステーションまで搬送します

AMR到着ステーションでは、上部のカメラで物体を認識しながらロボットアームが仕掛品をピッキングします

ロボットアームが仕掛品を自動倉庫入庫ステーションまで搬送します
米Next Move Strategy Consultingの調べによると、グローバルにおける2022年の電気シェーバー市場シェアは1位のブラウン(約17.87%)、2位のフィリップス(約12.43%)の2社が約3割を占めており、パナソニックは約1.98%とまだまだ存在感を示せていません。
パームインシリーズは、国内での高い評価に加え、インバウンド需要でも人気となりました。またイノベーターやアーリーアダプター層が多く参加するCESでも評価されたように、今後大きく“化ける”可能性は大いにあります。AIやロボティクスを積極的に導入して進める製造DXも相まって、グローバルでどこまで存在感を示せるでしょうか。今後の展開に大きく期待したいところです。
パームインシリーズは、国内での高い評価に加え、インバウンド需要でも人気となりました。またイノベーターやアーリーアダプター層が多く参加するCESでも評価されたように、今後大きく“化ける”可能性は大いにあります。AIやロボティクスを積極的に導入して進める製造DXも相まって、グローバルでどこまで存在感を示せるでしょうか。今後の展開に大きく期待したいところです。

安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。