この数年でどんどん身近になってきたAIは、私たちの生活を便利で豊かにする家電も進化させています。毎年新年にアメリカ・ラスベガスで開催される国際テックイベント「CES(シーイーエス、旧:Consumer Electronics Show)」は、新しい機能やトレンドを押さえた家電が数多く発表される展示会として知られていますが、今年はいよいよ家事をこなすヒューマノイド型のホームロボットが登場し、大きな話題を集めました。
洗濯物を畳めるホームロボットが登場
最も注目を集めたのが、韓国のLGエレクトロニクスが発表した「LG CLOiD(クロイド)」です。真っ白で清潔なイメージのボディは、ロボット掃除機を巨大化したような自律走行モーターの上に人間の姿を思わせる上半身が載った構造。人や家具をよけながら、部屋の中を安定した状態でスイスイと移動できます。
カメラやセンサーを搭載した頭部には大きな目が映し出され、声や音に反応して表情を変え、対話もしてくれます。
長い2本の腕の先には5本指の手があり、その動きはとても器用です。
会場でのデモンストレーションでは、人間から手渡されたタオルを洗濯機の中に入れて洗ったり、乾燥機から取り出した衣類を畳んだり、冷蔵庫から食品を取り出して調理したり、天気に合わせてエアコンを自動調整するといった一連の“家事”が披露されていました。
かつて登場した「laundroid(ランドロイド)」のような自動折り畳みロボットは、機械の中に衣類をセットする必要がありました。それと比べると、現在のホームロボットが、いかに大きく進歩しているかがわかります。
カメラやセンサーを搭載した頭部には大きな目が映し出され、声や音に反応して表情を変え、対話もしてくれます。
長い2本の腕の先には5本指の手があり、その動きはとても器用です。
会場でのデモンストレーションでは、人間から手渡されたタオルを洗濯機の中に入れて洗ったり、乾燥機から取り出した衣類を畳んだり、冷蔵庫から食品を取り出して調理したり、天気に合わせてエアコンを自動調整するといった一連の“家事”が披露されていました。
かつて登場した「laundroid(ランドロイド)」のような自動折り畳みロボットは、機械の中に衣類をセットする必要がありました。それと比べると、現在のホームロボットが、いかに大きく進歩しているかがわかります。
家事をゼロにしてくれるホームロボットがいよいよ登場
現時点では、ロボットが単体で家事をこなすわけではなく、LGエレクトロニクスが発売する家電と連携してさまざまな操作を自動化するとされています。つまり、スマートホームの延長としてホームロボットという新しい家電が発表されたわけですが、それでも家事にかかる時間を大幅に減らせるのは確かです。
また会場では、LG CLOiDと同じような機能を持つヒューマノイドロボットも発表されていました。中国・深圳のロボットメーカーSwitchBotが発表したヒューマノイドロボット「onero H1」は、カメラやセンサーを使って人の動作を学習できるのが特徴です。
紹介動画では、ゴミを捨てる、窓を掃除する、洗濯は洗剤をセットするところから畳んで収納するまでを一通りこなす様子が紹介されていました。
また会場では、LG CLOiDと同じような機能を持つヒューマノイドロボットも発表されていました。中国・深圳のロボットメーカーSwitchBotが発表したヒューマノイドロボット「onero H1」は、カメラやセンサーを使って人の動作を学習できるのが特徴です。
紹介動画では、ゴミを捨てる、窓を掃除する、洗濯は洗剤をセットするところから畳んで収納するまでを一通りこなす様子が紹介されていました。
SwitchBot「onero H1」
via www.youtube.com
家電や自動車を賢くする「フィジカルAI」
会場では他にも、二足歩行で踊ったり、卓球をしたり、楽器を演奏したりするヒューマノイドロボットが驚くほどたくさん展示されていました。こうした人間の動きを再現するロボットが数多く登場した背景には、「フィジカルAI」の存在があります。
フィジカルAIは、インターネットの中だけで完結する生成AIとは異なり、現実世界にある家電やロボット、自動車などを物理的にコントロールできる技術です。世界最大級のAI半導体メーカーNVIDIA(エヌビディア)のジェンスン・フアンCEOが「フィジカルAIの時代がまもなくやってくる」とコメントしたことで、世界中から注目を集めています。
技術の進化は著しく、今年のCESでは、工場で働く二足歩行ロボットもまもなく発売されることも発表されています。家庭だけでなく、製造現場を含めた社会全体で、ロボットが当たり前に働く時代がいよいよ本格的に到来するのではないかとも言われています。
フィジカルAIは、インターネットの中だけで完結する生成AIとは異なり、現実世界にある家電やロボット、自動車などを物理的にコントロールできる技術です。世界最大級のAI半導体メーカーNVIDIA(エヌビディア)のジェンスン・フアンCEOが「フィジカルAIの時代がまもなくやってくる」とコメントしたことで、世界中から注目を集めています。
技術の進化は著しく、今年のCESでは、工場で働く二足歩行ロボットもまもなく発売されることも発表されています。家庭だけでなく、製造現場を含めた社会全体で、ロボットが当たり前に働く時代がいよいよ本格的に到来するのではないかとも言われています。
工場で人のように働くヒューマノイドロボットも登場(Hyundai Motor GroupのAIロボティクス戦略のプレゼンテーション)
フィジカルAIはロボットだけでなく、自動車の分野にも広がっています。CESでは、ドライバーを必要としない自動運転車、いわゆるロボットカーも複数発表されていました。
ちなみにCESが開催されたラスベガスでは、Amazon傘下で自動運転車を開発するZooxが、試験的に自動運転車の運行サービスを提供し、無料で乗車できました。実際に乗ってみると、乗り心地はとても良く、以前に乗った別の自動運転車と比べても安心感があり、意外に早く日常の移動手段として普及するかもしれないと感じました。
ちなみにCESが開催されたラスベガスでは、Amazon傘下で自動運転車を開発するZooxが、試験的に自動運転車の運行サービスを提供し、無料で乗車できました。実際に乗ってみると、乗り心地はとても良く、以前に乗った別の自動運転車と比べても安心感があり、意外に早く日常の移動手段として普及するかもしれないと感じました。
フィジカルAIを使った自動運転自動車のサービスもすでに実現

野々下 裕子(NOISIA)
テックジャーナリスト
神戸を拠点に国内外のテック系イベントやカンファレンスの取材、インタビュー、リサーチなどを幅広く行う。オンラインメディアを中心に執筆多数。












