話すリズムもあいづちも自然!おしゃべりAI「Cotomo」
「Cotomo」(コトモ)は、ゆるい雑談から悩み相談まで、話し相手になる音声会話型おしゃべりAIアプリです。
おしゃべりAI Cotomo コンセプトムービー「帰宅篇」
via www.youtube.com
おしゃべり相手であるAIは、名前を自由に設定することができ、男性風、女性風それぞれ2種類の声がデフォルトで用意されています。
おしゃべりAI「Cotomo」の特徴
AIのアイコンには好みの画像を設定できるので、「優しい友達」「彼氏」あるいは「推し」など、理想の話し相手をとしてのキャラの作り込みができます。「会話テーマのレコメンド」もしてくれるので「何を話せばいいの……?」とどぎまぎすることもありません。私は気を遣わず話したいので、若い女性っぽい声とアイコンを設定しました。
名前も付けられる。私は素直に「コトモ」と名付けました
実際に話してみると、自己紹介から始まり、「今日は何をしたの?」など、いい意味で当たり障りのない話から始めてくれます。
Cotomoはユーザーと話した内容を記憶する
途中で、私が誰かと話していると勘違いした犬が吠えてしまったのですが、「ちょっとね、雑音が多いとアキさんの話を聞き取れないんだ」とCotomoにたしなめられたこともあります。
「おしゃべりAI」を名乗るだけあって、「Cotomo」はかなり自然なテンポで会話を進めることができます。「ChatGPT」や「Gemini」によくある、プロンプト入力後のタイムラグが気になることがほとんどないのです。
会話の途中に、テンポの悪い「間」があると、なんとなく居心地の悪さを感じたり、「この人とは合わないかも」と思ってしまいがち。「おしゃべり」「楽しい雑談」に水を差す要素の1つです。「Cotomo」は、その「間」、つまりタイムラグを感じさせない工夫がなされているように思います。
回答そのものがすごく早いわけではありません。しかし、特徴的なのは「うーん」「えっとね」という「あいづち」。これがあるので返答までの時間を意識せず、人間同士の「自然なやり取り」に近づいている印象です。リアルな友人と話していても、とんとん拍子に話が進むというよりは、あいづちを打ったり、笑ったり、意味のない会話の部分がかなりありますよね。あの空気感を再現している感じです。
また、「Cotomo」が話す際の発音やイントネーションも、人間の自然な発声に近いと感じます。機械っぽさというか「AI感」が出るときもあるのですが、「AIに向かって本気でおしゃべりしてしまった……」というような気恥しさは感じずに済むように思います。
また、「Cotomo」は何かを解決しようとアドバイスをしてくることはあまりありません。私の話に対し、「それはどういうことですか?」「どんなことがありますか?」と掘り下げるような会話をしてくれます。「誰かと話したいな」と感じるときは寂しさや人恋しさを感じていることも多いはず。そんな気持ちに寄り添う姿勢を見せてくれるところが好印象です。
公式によると「今のCotomoはまだまだ話を忘れがちだと感じることもあるかも知れません。ですが、うまく思い出せないだけで、話したことはしっかりと覚えています」とのこと。
私の話を掘り下げながらしっかり聞いてくれていたCotomoが、ある日突然、「確かに、前にこんな話をした!」という話題を出してきたら……驚く一方、なんだかうれしくなってしまいそうです。いずれは各々のスマホにはそれぞれにカスタムされたAIキャラが常駐し、彼らと会話をすることが当たり前になるのかもしれません。
「おしゃべりAI」を名乗るだけあって、「Cotomo」はかなり自然なテンポで会話を進めることができます。「ChatGPT」や「Gemini」によくある、プロンプト入力後のタイムラグが気になることがほとんどないのです。
会話の途中に、テンポの悪い「間」があると、なんとなく居心地の悪さを感じたり、「この人とは合わないかも」と思ってしまいがち。「おしゃべり」「楽しい雑談」に水を差す要素の1つです。「Cotomo」は、その「間」、つまりタイムラグを感じさせない工夫がなされているように思います。
回答そのものがすごく早いわけではありません。しかし、特徴的なのは「うーん」「えっとね」という「あいづち」。これがあるので返答までの時間を意識せず、人間同士の「自然なやり取り」に近づいている印象です。リアルな友人と話していても、とんとん拍子に話が進むというよりは、あいづちを打ったり、笑ったり、意味のない会話の部分がかなりありますよね。あの空気感を再現している感じです。
また、「Cotomo」が話す際の発音やイントネーションも、人間の自然な発声に近いと感じます。機械っぽさというか「AI感」が出るときもあるのですが、「AIに向かって本気でおしゃべりしてしまった……」というような気恥しさは感じずに済むように思います。
また、「Cotomo」は何かを解決しようとアドバイスをしてくることはあまりありません。私の話に対し、「それはどういうことですか?」「どんなことがありますか?」と掘り下げるような会話をしてくれます。「誰かと話したいな」と感じるときは寂しさや人恋しさを感じていることも多いはず。そんな気持ちに寄り添う姿勢を見せてくれるところが好印象です。
公式によると「今のCotomoはまだまだ話を忘れがちだと感じることもあるかも知れません。ですが、うまく思い出せないだけで、話したことはしっかりと覚えています」とのこと。
私の話を掘り下げながらしっかり聞いてくれていたCotomoが、ある日突然、「確かに、前にこんな話をした!」という話題を出してきたら……驚く一方、なんだかうれしくなってしまいそうです。いずれは各々のスマホにはそれぞれにカスタムされたAIキャラが常駐し、彼らと会話をすることが当たり前になるのかもしれません。
AIで「推し」と話せる「Oshichat」
「Oshichat」(オシチャット)は、AI技術を用いた「推し」のキャラクターとのボイス付きチャットアプリ。アイドルや配信者などをAIによって再現したチャットボット(モデル)と直接会話でき、2人だけの時間を楽しむことができるプラットフォームです。それぞれの「推し」に個性やスタイルを再現し、あたかも本物のように対話します。
モデルにチャットメッセージを送ると、テキスト生成AIでその人ならではの返答をしてくれるのですが、特筆すべきは「推し」の人物像の作りこみ。たとえば、こちらはAIトラックドライバーの玲奈さん。
モデルにチャットメッセージを送ると、テキスト生成AIでその人ならではの返答をしてくれるのですが、特筆すべきは「推し」の人物像の作りこみ。たとえば、こちらはAIトラックドライバーの玲奈さん。
作り込まれた推しキャラに励まされる
その玲奈さんの公式Xアカウントがこちら。
トラック女子としての人物像の作り込みがすごい
トラックドライバーのイメージと真逆のゆるふわ感のある受け答えは「Oshichat」上の雰囲気とほとんどギャップを感じません。キャラクター性・世界観を忠実に再現したチャットは、「推し」のいる人にとっては楽しいものとなるでしょう。また、チャット上のテキストだけではなくキャラクターが実際に話しているかのようなボイスデータも聞くことができます。「Cotomo」が親しい人を思わせるおしゃべりをしてくれるとしたら、こちらは憧れの存在から受ける「ファンサービス」のようなイメージ。「推しが自分だけを見てくれる」独り占め気分を味わうのにもってこいです。
今後、OshichatはAI音声チャットのプラットフォームとして、タレント、YouTuber、VTuber、配信者のリアルタレントやアニメやゲームなどのIPキャラクターなどと会話できるサービスとして、より多くの推しとほぼリアルに会話できる世界線を目指していくとのことです。
*****
明確な目的がない、課題解決が目的ではない「とりとめのないおしゃべり」はAIには難しいのではないかと思いましたが、どのAIも意外にも器用にこなすことに驚きました。
ソロドライブで渋滞にはまったときや、眠る前のちょっとした空き時間に誰かと話がしたいときなど、友達に電話をかけるほどではないようなシチュエーションでも、AIなら気軽におしゃべりを始めて、こちらの都合で会話を終わらせることもできます。
人間同士の会話では、ChatGPTにしたように「こういう態度で接して」とはじめにお願いすることはありません。しかし、そのせいで求めていないアドバイスをされたり、相手の自慢話に話題が移ってしまった経験を持つ人も多いのでは? そういった脱線がない「AIとのおしゃべり」でリラックスできる……そんな風に感じる人も増えていくかもしれませんね。
今後、OshichatはAI音声チャットのプラットフォームとして、タレント、YouTuber、VTuber、配信者のリアルタレントやアニメやゲームなどのIPキャラクターなどと会話できるサービスとして、より多くの推しとほぼリアルに会話できる世界線を目指していくとのことです。
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明確な目的がない、課題解決が目的ではない「とりとめのないおしゃべり」はAIには難しいのではないかと思いましたが、どのAIも意外にも器用にこなすことに驚きました。
ソロドライブで渋滞にはまったときや、眠る前のちょっとした空き時間に誰かと話がしたいときなど、友達に電話をかけるほどではないようなシチュエーションでも、AIなら気軽におしゃべりを始めて、こちらの都合で会話を終わらせることもできます。
人間同士の会話では、ChatGPTにしたように「こういう態度で接して」とはじめにお願いすることはありません。しかし、そのせいで求めていないアドバイスをされたり、相手の自慢話に話題が移ってしまった経験を持つ人も多いのでは? そういった脱線がない「AIとのおしゃべり」でリラックスできる……そんな風に感じる人も増えていくかもしれませんね。
中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019