人気施術をさらに掘り下げて、世代別に見てみましょう。この結果もなかなか興味深いですよ。

まず10代の人気施術ランキングに動きがありました。2022年から不動の1位を誇ってきた「ピアス穴あけ」に代わり「光治療（フォトフェイシャルなど）」がトップに躍り出ました。

20代以降は2023年と同じく肌悩みに対応する「光治療（フォトフェイシャルなど）」と「ピコレーザートーニング」が1位・2位を飾りました。

そして注目したいのが、全世代にランクインした「ボトックス・ボツリヌストキシン」です。10代と50代で2023年の5位から2位の大躍進！ 人気の勢いが止まりません。表情のしわだけでなく、肩やエラの改善、そして脇汗にも適応があるので、チャレンジしてみたい人が年齢を問わず多いのかも。

さらに50代では、目の下のクマやほうれい線など年齢とともに気になる悩みにアプローチできる「ヒアルロン酸注射（しわ・くぼみ）」が5位に初登場しました。

3年連続で1位に輝いていた「ダーマペン」が3位に順位を下げ、人気施術ランキングで1位だった「光治療（フォトフェイシャルなど）」が男性部門でもトップに。

続く2位は2022年より安定して3位圏内をキープしている「ホワイトニング」です。

これまでの男性に人気の施術との大きな変化は、注入系施術の「ボトックス・ボツリヌストキシン」が5位に初登場したこと。ボトックス・ボツリヌストキシンは表情のしわなどの見た目に直結する変化だけでなく、肩こりや歯の食いしばり、脇汗などさまざまな悩みや不快な症状を改善できることから、男性にも多く受け入れられているようです。

さて、毎シーズン恒例となったキレイパスの人気美容ランキング調査に、今回新たなトピックが加わりました。2024年上半期でキレイパス内での検索数が大幅に増加した施術名についても調査・発表しています。この調査で韓国発の美容医療が、日本でも注目を集めていることがわかりました。それぞれどんな施術なのかを紹介します。

インモード
「切らない小顔治療」として話題の施術である「インモード」が、2024年から検索数を急激に伸ばしています。高周波の熱エネルギーで脂肪を破壊しながら肌を引き締め、フェイスラインのリフトアップや小じわ・たるみの改善に効果的とされています。韓国では「インモードリフティング」の名で浸透しています。

個人的には、インモードと同じくフェイスラインのリフトアップやたるみ治療の定番である「HIFU（ハイフ）」の人気に影響が出るのか？が気になるところ。

リジュラン
「リジュラン」は、サーモンから抽出されるポリヌクレオチドを主成分とし、肌の再生や修復を促すことで自然な若返りが目指せる韓国発の注入施術です。2024年上半期で検索数が1.4倍に増加しました。顔に限らず、首やデコルテのしわ改善、毛穴やニキビ・ニキビ跡の改善にアプローチします。「サーモン注射」という直球な名称でも知られていますね。

Vビーム
肌のハリ・ツヤの向上が期待できるとしてSNSでも話題のレーザー施術の「Vビーム」の検索数が2024年上半期に1.8倍増加。小鼻やニキビ跡など赤みの原因となるヘモグロビンにピンポイントでアプローチし、毛細血管を破壊して肌の赤みを改善します。同時にコラーゲン生成を促進するのだとか。

ジュベルック
「ジュルベック」は肌のコラーゲン生成を促進する韓国発スキンブースター。針で注入する、いわゆる注入系施術です。小じわやたるみ、ニキビ跡など気になる部分に局所注射が可能で、副作用のリスクやダウンタイムを最小限に抑えつつ、肌のハリや弾力の自然な改善を促します。

ララピール
「ララピール」は韓国で人気の低刺激なピーリング施術。従来のピーリング施術と異なり、肌を剥離せずに角質を取り除き、有効成分を真皮層に届けるため、敏感肌の方でもツヤのある“水光肌”（肌の内側から光るような、透明感のあるみずみずしいツヤ肌）を目指せると話題です。ピーリング施術は「全然痛くないし、肌の剥離もない！」という人もいれば（私です）、ヒリつきや赤みが気になるという人もいるので、ララピールのように最初から低刺激をうたう施術が注目を集めるのは納得できます。

注目を集める新興の美容施術たちは、いずれも肌やフェイスラインの悩みにアプローチするもので、人気美容ランキングの結果と足並みをそろえる結果となりました。これらの最新美容施術は、定番の美容施術と比べると取り扱っている美容クリニックがまだ少ないはずなので、気になる方はキレイパスで対応している美容クリニックを探して相談してみるのもよさそう。さあ、次回の調査では人気施術に何がランクインしているでしょうか？ 楽しみにしていまーす。