アイススラリーの亡霊
ハンディファンと日傘を組み合わせて歩いたり、効率よく冷房を動かしたり……酷暑を乗り切るさまざまな対策の中でも、私が2024年に一番試したくて、結局試せなかったのが「アイススラリー」でした。
アイススラリーとは、液体の中にとても細かい氷が分散した飲料、つまりシャーベット状の冷たい飲み物のことです。「飲める氷」とも呼ばれています。普通の冷たいドリンクよりも効率よく体を冷やせるのだそう。なんたって“飲める氷”ですからね。
このアイススラリーは2024年の夏の全国高校野球で正式採用され、熱中症対策として選手や審判団に配られているというニュースも報道されていました。
やがて「真夏の甲子園で戦う高校球児たちが飲んでいるのなら、効果バツグンの熱中症対策に違いない」とミーハー心をさく裂させた私は、アイススラリーを探し求め、ドラッグストアやオンラインショップを巡り……なんとどこを探しても売り切れ! 私と同じことを考えた人が大勢いらっしゃったのでしょう。
そんな昨年の悔しさをバネに、今年は3月上旬に大塚製薬の公式通販で「ポカリスエット アイススラリー」を確保。販売開始前の1月から「アイススラリーはまだか〜」とチェックしていたのです。まさにアイススラリーに取り憑かれたアイススラリーの亡霊。
こうして、まだ桜も咲いていなけりゃ雪すら降ってきそうな3月のある日に、36袋ものアイススラリーが我が家へ届けられました。まったくもって季節感ゼロの買い物でしたが、春が来るということは、やがて夏も来るのです。
ポカリスエット アイススラリーは、冷凍庫で4時間以上凍らせたのち、パッケージをモミモミすれば、アイススラリーとして飲めるようになります。パックは常温で保存できて賞味期限は13カ月。意外と長持ち。
アイススラリーとは、液体の中にとても細かい氷が分散した飲料、つまりシャーベット状の冷たい飲み物のことです。「飲める氷」とも呼ばれています。普通の冷たいドリンクよりも効率よく体を冷やせるのだそう。なんたって“飲める氷”ですからね。
このアイススラリーは2024年の夏の全国高校野球で正式採用され、熱中症対策として選手や審判団に配られているというニュースも報道されていました。
やがて「真夏の甲子園で戦う高校球児たちが飲んでいるのなら、効果バツグンの熱中症対策に違いない」とミーハー心をさく裂させた私は、アイススラリーを探し求め、ドラッグストアやオンラインショップを巡り……なんとどこを探しても売り切れ! 私と同じことを考えた人が大勢いらっしゃったのでしょう。
そんな昨年の悔しさをバネに、今年は3月上旬に大塚製薬の公式通販で「ポカリスエット アイススラリー」を確保。販売開始前の1月から「アイススラリーはまだか〜」とチェックしていたのです。まさにアイススラリーに取り憑かれたアイススラリーの亡霊。
こうして、まだ桜も咲いていなけりゃ雪すら降ってきそうな3月のある日に、36袋ものアイススラリーが我が家へ届けられました。まったくもって季節感ゼロの買い物でしたが、春が来るということは、やがて夏も来るのです。
ポカリスエット アイススラリーは、冷凍庫で4時間以上凍らせたのち、パッケージをモミモミすれば、アイススラリーとして飲めるようになります。パックは常温で保存できて賞味期限は13カ月。意外と長持ち。

1箱に6袋入り。これが6箱も届いた
雪が降りそうな日に飲んだら凍えちゃうよ……と収納スペースにしまいこむこと2カ月。5月に入るやいなや夏日が続出し、早くもアイススラリーの出番となりました。
ところで、ちまたにはポカリスエット アイススラリー以外にもアイススラリーと銘打たれたドリンクがあります。今回はポカリスエット アイススラリーとともに「リポビタンアイススラリー Sports」も購入し、飲み比べてみました。
ところで、ちまたにはポカリスエット アイススラリー以外にもアイススラリーと銘打たれたドリンクがあります。今回はポカリスエット アイススラリーとともに「リポビタンアイススラリー Sports」も購入し、飲み比べてみました。

私が購入したリポビタンアイススラリー Sportsはりんご風味。賞味期限は製造から24カ月。凍らせてこうやって持っているだけで冷たい
凍らせて「モミモミ」するのに必要なモノ
常温のポカリスエット アイススラリーとリポビタンアイススラリー Sportsを冷凍庫に入れること4時間。取り出すとどちらもカチコチではなく「もめば柔らかくなりそう」な状態でした。
リポビタンアイススラリー Sportsの公式情報によると、「冷凍庫で4時間以上凍らせたのち、常温で15~20分(猛暑日は8~10分)置いてから、もんで柔らかくして飲んでね」とのことでしたが、我が家の冷凍庫で4時間ぴったり冷やした段階では、冷凍庫から出してすぐにモミモミ開始できる固さでした。
で、いざ飲むべく両者をもみはじめたものの、どちらも素手でもみ続けると指先が冷たい! 涼しい屋内だったせいもあるのでしょうが、ここはひとつ、タオルなどに包んでモミモミしたいところ。炎天下で顔がボーボー燃えるくらいに暑かったら、首筋やおでこを冷やすのに使ってもよさそう。
飲み方は、「吸う」のではなく「押し出して飲む」のが正解。ただし力一杯押すと中身が飛び出るので、そーっと押し出します。
どちらのアイススラリーも飲み口はなめらかなシャーベット状で飲みやすい。
冷たすぎて歯が痛くなったらどうしようかと不安でしたが、押し出しながら少しずつ飲んでいくので、あまり歯に触れることもなく喉に滑り落ちていきます。なるほど冷たいし、おいしい。この、ものすごく冷たい物を、ほどほどのペースで飲むのが心地いいのです。そして飲んでいるだけで喉や首の辺りがひんやりします。
味は、ポカリスエット アイススラリーは確かにポカリスエットの味で、リポビタンアイススラリー Sportsのりんご風味は冷たいリンゴのすりおろしのような印象。リポビタンについては、味のバリエーションが3つあります。りんご風味、ハニーレモン風味、それからソルティライチ風味。
アイススラリーは、運動前、運動中、運動後のいつ飲んでも、「熱中症対策にになりますよ」とのこと。
試しにランニング前にそれぞれ3口ほど飲んで、いったん冷凍庫に戻してランニングに出ました。まだ暑さが深刻でもないので「カラダが涼しくてラク〜!!」といった実感はありませんでしたが、40分ほど走って汗だくで戻ってきて飲むアイススラリーはおいしかった!
ちなみに、どちらのアイススラリーも解凍と冷凍を繰り返せます。ただ、ポカリスエット アイススラリーはパウチを1度切ってしまうとフタはできないので、チャック付きのフリーザーバッグなどに入れて保存し、早めに飲みきってしまうのがよさそうです。リポビタンアイススラリー Sportsはキャップがついているので、その点では扱いやすかったです。ポカリスエット アイススラリーのデザインも、かわいくってすごく好きなんですけどね。
リポビタンアイススラリー Sportsの公式情報によると、「冷凍庫で4時間以上凍らせたのち、常温で15~20分(猛暑日は8~10分)置いてから、もんで柔らかくして飲んでね」とのことでしたが、我が家の冷凍庫で4時間ぴったり冷やした段階では、冷凍庫から出してすぐにモミモミ開始できる固さでした。
で、いざ飲むべく両者をもみはじめたものの、どちらも素手でもみ続けると指先が冷たい! 涼しい屋内だったせいもあるのでしょうが、ここはひとつ、タオルなどに包んでモミモミしたいところ。炎天下で顔がボーボー燃えるくらいに暑かったら、首筋やおでこを冷やすのに使ってもよさそう。
飲み方は、「吸う」のではなく「押し出して飲む」のが正解。ただし力一杯押すと中身が飛び出るので、そーっと押し出します。
どちらのアイススラリーも飲み口はなめらかなシャーベット状で飲みやすい。
冷たすぎて歯が痛くなったらどうしようかと不安でしたが、押し出しながら少しずつ飲んでいくので、あまり歯に触れることもなく喉に滑り落ちていきます。なるほど冷たいし、おいしい。この、ものすごく冷たい物を、ほどほどのペースで飲むのが心地いいのです。そして飲んでいるだけで喉や首の辺りがひんやりします。
味は、ポカリスエット アイススラリーは確かにポカリスエットの味で、リポビタンアイススラリー Sportsのりんご風味は冷たいリンゴのすりおろしのような印象。リポビタンについては、味のバリエーションが3つあります。りんご風味、ハニーレモン風味、それからソルティライチ風味。
アイススラリーは、運動前、運動中、運動後のいつ飲んでも、「熱中症対策にになりますよ」とのこと。
試しにランニング前にそれぞれ3口ほど飲んで、いったん冷凍庫に戻してランニングに出ました。まだ暑さが深刻でもないので「カラダが涼しくてラク〜!!」といった実感はありませんでしたが、40分ほど走って汗だくで戻ってきて飲むアイススラリーはおいしかった!
ちなみに、どちらのアイススラリーも解凍と冷凍を繰り返せます。ただ、ポカリスエット アイススラリーはパウチを1度切ってしまうとフタはできないので、チャック付きのフリーザーバッグなどに入れて保存し、早めに飲みきってしまうのがよさそうです。リポビタンアイススラリー Sportsはキャップがついているので、その点では扱いやすかったです。ポカリスエット アイススラリーのデザインも、かわいくってすごく好きなんですけどね。

花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori