みずほ銀行とGMOグローバルサインHDが業務提携、みずほ法人口座開設者に「電子印鑑GMOサイン」を6カ月間無料で提供

2024.11.28

GMOグローバルサイン・ホールディングスがみずほ銀行と業務提携を開始し、みずほ法人口座を開設した事業者に対し、GMOグローバルサインHDが開発・運営する電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」が6カ月間無料で提供されるようになりました。

みずほ銀行は、2023年10月から電子印鑑GMOサインを導入した効果から、みずほ銀行の顧客となる創業から間もない企業・団体に電子印鑑GMOサインを提供することで、これらの顧客の業務効率化やコスト削減等の効果を発揮するDXを推進し、国内外のイノベーションと産業活性化に寄与する方針です。

既存顧客向けに加えて、スタートアップ企業のDX支援も加速

みずほ銀行は以前から、優れた技術やアイデアを持つイノベーション企業に対して貸出・エクイティ両面からの資金供給に加え、ビジネスマッチングや産学官連携を通じたビジネス開発、各種セミナーなどによる教育・メンター支援などをみずほグループ各社とともに取り組んできました。またNPO法人などへの支援も積極的に行っています。

さらに2022年3月には、みずほ銀行とGMOグローバルサインHDは包括ビジネスマッチング契約を締結し、みずほ銀行の既存顧客である事業者に対して電子印鑑GMOサインを活用したDX支援に取り組んでいます。

みずほグループ各社においても、金融業界の業務効率化やテレワーク活用の利便性向上を目指し、金融機関にふさわしいセキュリティや内部統制機能を備えたサービスの導入について検討した結果、電子印鑑GMOサインを導入し、その効果を実感しています。

このような背景から、両社はみずほ銀行の顧客となる起業家やスタートアップ企業など、創業から間もない企業のDX推進を支援するため、新規法人口座の開設にあたって電子印鑑GMOサインを6カ月間、無料で提供する施策を実施するに至ったとのことです。

契約の締結から管理までをワンストップで行える「電子印鑑GMOサイン」

電子印鑑GMOサインは、契約の締結から管理までをワンストップで行えるクラウド型の電子契約サービスです。印紙税や郵送費の削減、契約締結にかかる手間の軽減や時間の大幅な短縮により、業務の効率化を実現できます。

署名タイプは、一般的な「メールアドレス等により認証を行う立会人型（契約印タイプ）」と、「電子認証局による厳格な本人認証を行う当事者型（実印タイプ）」に加え、ハイブリッド契約（送信元は当事者型・相手方は立会人型）にも対応できます。契約内容に応じて署名タイプを使い分けることで、利便性と安全性のバランスを取りやすいことが特長です。

電子契約の流れ

情報セキュリティマネジメントシステム（ISMS）の国際規格である「ISO/IEC 27001」、クラウドサービスセキュリティ「ISO/IEC27017」を取得しています。また、米国公認会計士協会（AICPA）によるサイバーセキュリティフレームワークの国際認証「SOC2 type2」の取得、日本政府の定めるセキュリティ基準を満たす「ISMAP」への登録を果たすなど、国内外の外部機関からも安全性の高さを評価されています。

スタートアップ企業にとって、電子契約サービスを導入するメリットは多岐にわたります。ペーパーレス化による印刷コストや郵送費、保管費用などの削減、契約締結までの大幅な時間短縮による業務効率化、高度なセキュリティ対策による安全性向上、契約内容の可視化などが挙げられます。

投資家との契約を迅速に行うことで、資金調達のスピードを上げて資金調達を円滑化できたり、多言語対応によってグローバル展開がより容易に行えるなど、スタートアップ企業が抱えるスピード感やコスト削減、セキュリティといった課題を解決します。事業成長を加速させるための強力なツールの一つにもなります。法人口座を開設したスタートアップ企業は、電子印鑑GMOサインの導入を検討してみるのが良さそうです。

安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。