ガジェット好きの私が普段使いのカメラを富士フイルム“チェキ”「instax mini Evo」にした理由

中野 亜希

Specialアウトドア・お出かけカルチャースマートフォンママテナライフスタイルライフスタイル使ってみた

微妙な構図の修正なら、撮った後でもできる

このチェキの焦点距離は28mm。やや広めの画角です。そのため、道で見かけた猫ちゃんなど、「撮ったはいいけど、もう少し被写体に寄れていたらな……」と思うこともあります。

ペットが可愛いしぐさをしていた時、パッと撮ったら天地が逆に撮れてしまった、なんてことも。そんな時、あとから画像の拡大や回転ができ、構図の修正ができるのはハイブリッドタイプのチェキならではの長所です。

ただし、微妙な傾きの補正はできないので、撮影時は水平を保つことに気を付ける必要はあります。

撮ったその場でプリントできるのはいい。喜ばれる

引き続きのコロナ禍。友達と集まりにくい状況も続いています。だからか、久しぶりに顔を合わせたときに写真を撮ってその場で渡すと喜んでもらえることが多いです。モニターでうまく撮れていることを確認できていても、画像が浮かび上がるのをみんなで待つ時間は楽しいものです。

散歩中の犬がすごく懐いてくれたので、その場で撮影して1枚飼い主さんにあげました。
こういうケースって「今度あげるね」といっても、その今度がいつになるかわからないし、写真の受け渡しのためだけにLINEの交換をするのも微妙な感じに……。そんな時に「その場で写真をプリントできて、すぐ渡せる」のは強いなと感じます。

プリンターとしても使える

上で触れたように、instax mini Evoはスマホ内の画像をチェキのフィルムに出力するプリンターとしても使えます。

わざわざスマホで撮ったものをプリントしなくても……と思うかもしれませんが、チェキのフィルムはちょうど名刺サイズ。私は、画像に連絡先の文字データを入れたものをあらかじめ作っておき、スマホからプリントして名刺として人に渡したりしています。アイデア次第でいろいろ活用できますよ!

スマホへのアクセス&アプリがよい

カメラはスマホと接続してなんぼだと思うのですが、正直なところ、カメラ接続アプリをうたっていながら死ぬほど接続の悪いものが少なくありません。しかし、このアプリは違います。

とにかく操作が簡単だし接続も早い。一度初期設定をすれば次からは自動で接続されます。プリントしたチェキ写真データをスマホに送るのも、スマホにある写真データをチェキとしてプリントするのも瞬時にできて本当に楽。

カメラとしての性能の良さだけでなく、撮った画像へのアクセスがいいのも、毎日使いたくなる理由です。

チェキ状の画像が保存できる

写真をプリントしたものだけでなく、アプリを経由して画像をスマホに送れるのもうれしいポイント。しかも、ただ撮影した画像をそのまま送るのではなく、チェキフィルムのフチがついた画像にしてくれるのがミソなんです。日付も入れられます。好きな背景をつけられるので、チェキのスタイルのまま、インスタグラムなどにあげられるのがいいですね。

この画像が保存できるのは一度本体から出力したものに限られますが、例えば友達を撮影したら「プリントしたものは友達にあげて、自分は画像で保存」といった使い方ができるので、むしろフィルムの無駄がなくなるのではないかな?と思います。

お金がかかりそう? そうでもないんです

チェキでたくさん撮影していると「楽しそうだけど、お金がかかりそう……」と言われることがあります。しかし、このチェキは気に入ったもの・必要なものだけプリントできるので、フィルムが無駄になりません。スクエアタイプのフィルムに比べると1枚当たりの単価も安く、費用面で負担を感じることがほぼありません。

受け取り方は人それぞれ、でもちょっとだけ微妙なところも……

ややデカい(まあ軽いので許せる)

リコーのコンパクトデジタルカメラ「GR」シリーズならポケットに入れて持ち歩けることを考えると、やや本体が大きい感じはあります。でも、フィルムを入れて使う以上、ダウンサイジングにも限りがあります。「すぐプリントできる」喜びとトレードオフと考えれば納得できるし、ボディの大きさのわりに軽いので、許容範囲ではあります。

まさかのUSB Type-Bケーブル

充電ケーブルがUSB Type-Bなのがやや残念。Type-C、またはバッテリーが交換できるタイプがよかった……。

エフェクトは撮影時だけ

撮影時に、100通りのエフェクトが楽しめるのは上で説明した通り。しかし、例えばInstagramのように、撮影した写真にあとからエフェクトをかけることはできません。以前出たSQ10などではあとからフィルタ加工ができたので少し期待していたのですが、それはかないませんでした。撮影時に効果的なエフェクトを選び、サッと撮影できるスキルを身に着けたいところです。

ボケません

レンズのF値(絞り値)は2となっていますが、マクロで寄ってもあまりボケません。GRでf2.8でマクロ撮影したものと、mini Evoのマクロ撮影を比べるとこんな感じ。

GRで撮影したもの。背景のボケがいい味に

instax mini Evoで撮影したもの。奥にもピントが合ってしまう

チェキのほうは全体にピントが合い、ボケの少ない仕上がりなのがわかります。チェキにボケを求める人もあまりいないのではないかとは思いますが、レンズのスペックで想像するものとは少し違うというのは頭に入れておいて損はないでしょう。


ガジェット好きな私がチェキを買うのは初めてではありません。でも、発売から数カ月たっても、毎日楽しく持ち歩いているチェキはこれが初めて! 撮影もデータの取り扱いも簡単なので、その日会う人に渡して、どんなものを撮るのか見るのも楽しいです。会話のきっかけとしても使える1台、おススメです!
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中野 亜希

ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。 Twitter:@752019

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