GMOグローバルサイン・ホールディングス提供のWebGL/HTML5インタラクティブ3Dエンジン「PlayCanvas」が不動産営業用ツールの開発環境として採用
GMOグローバルサイン・ホールディングスは、自社が国内独占販売と技術サポートを行うWebGL/HTML5インタラクティブ3Dアプリケーションエンジンの「PlayCanvas」が、アーキテクト・ディベロッパーの不動産営業向け社内ツール「Virtual Siding System」の開発プラットフォームとして採用されたと発表しました。
アーキテクト・ディベロッパーは「美しい暮らし方を住まいから」を企業理念に据え、賃貸集合住宅の設計・施工からプロパティマネジメントまでを一貫して展開する企業です。2008年の創業以来、設計施工管理や開発・建築請負・建物管理・リーシングなど、アパートなどの賃貸住宅にまつわるすべての機能を社内に整備してきました。現在では首都圏を中心に4万3500件(2023年3月時点)の管理物件を有し、独自の徹底した管理システムにより入居者やオーナーからも高い満足度を獲得。9年連続で入居率99%以上を保持するなど、安心・安全な住まいを提供し続けています。
GMOグローバルサイン・ホールディングスは、アーキテクト・ディベロッパーが「PlayCanvas」で開発を進めた社内ツール「Virtual Siding System」について、開発に関わった同社の森崇圭氏ほか営業担当の方へインタビューを実施し、2023年4月10日に事例記事を公開しました。今回の事例は「PlayCanvas」を利用して不動産・建築業界向けに営業用社内ツールを開発したものであり、国内事例として初公開となります。
【インタビュー記事】
「アーキテクト・ディベロッパーが、PlayCanvasで画期的な営業向け提案ツールを作成! コスト大幅削減や工期短縮を実現するPlayCanvasの機能とは?」
アーキテクト・ディベロッパーは「美しい暮らし方を住まいから」を企業理念に据え、賃貸集合住宅の設計・施工からプロパティマネジメントまでを一貫して展開する企業です。2008年の創業以来、設計施工管理や開発・建築請負・建物管理・リーシングなど、アパートなどの賃貸住宅にまつわるすべての機能を社内に整備してきました。現在では首都圏を中心に4万3500件(2023年3月時点)の管理物件を有し、独自の徹底した管理システムにより入居者やオーナーからも高い満足度を獲得。9年連続で入居率99%以上を保持するなど、安心・安全な住まいを提供し続けています。
GMOグローバルサイン・ホールディングスは、アーキテクト・ディベロッパーが「PlayCanvas」で開発を進めた社内ツール「Virtual Siding System」について、開発に関わった同社の森崇圭氏ほか営業担当の方へインタビューを実施し、2023年4月10日に事例記事を公開しました。今回の事例は「PlayCanvas」を利用して不動産・建築業界向けに営業用社内ツールを開発したものであり、国内事例として初公開となります。
【インタビュー記事】
「アーキテクト・ディベロッパーが、PlayCanvasで画期的な営業向け提案ツールを作成! コスト大幅削減や工期短縮を実現するPlayCanvasの機能とは?」
インタビュー記事のWebページ
建築パース制作期間短縮や顧客満足度の向上を実現
アーキテクト・ディベロッパーの森氏・千葉氏・芦澤氏・竹尾氏へのインタビュー記事から一部のコメントを紹介しましょう。
建築パース制作に2~3週間の工期を要していた
「PlayCanvas」導入以前、アーキテクト・ディベロッパーでは商談時にCGで作成した建築パースを紙に印刷して使用していたため、パースの制作に2~3週間を要していました。また顧客から外壁の色変更などの要望があった際には建築パースを再作成して印刷するため、さらに2週間も追加でかかっていました。
この工期短縮を目的に開発されたのが社内ツール「Virtual Siding System」です。
開発を担当した森氏が各種の開発ツールを検討した結果、プログラミング経験が浅くても3DCGソフト感覚のUIで開発できる点、Webブラウザで複数人が利用できて利便性が高い点から、「Virtual Siding System」の開発プラットフォームとして「PlayCanvas」の採用を決定しました。
この工期短縮を目的に開発されたのが社内ツール「Virtual Siding System」です。
開発を担当した森氏が各種の開発ツールを検討した結果、プログラミング経験が浅くても3DCGソフト感覚のUIで開発できる点、Webブラウザで複数人が利用できて利便性が高い点から、「Virtual Siding System」の開発プラットフォームとして「PlayCanvas」の採用を決定しました。
導入により工期短縮や顧客満足度の向上、コスト削減を実現
紙ベースの建築パースでは2~3週間かかっていた工程が、「PlayCanvas」導入後は即日対応可能になったため、大幅な時間短縮を実現しました。「PlayCanvas」によって外壁の変更シミュレーションなどを商談の場で即時に確認できるようになった点や、3Dモデルビューワーでの360度表示が可能になったことで、物件の明確なイメージを持つことができるようになり、顧客満足度が向上しています。さらに紙の建築パースの外注では5万円程度、360度写真では10万円程度を要していたため「PlayCanvas」導入で大幅なコスト削減も達成しました。
開発も利用もすべてWebブラウザで可能
「PlayCanvas」ではWeb上で開発を進めるため環境構築が不要で、ブラウザ上ですぐに開発を始められます。ネット接続とブラウザさえあれば開発を進められる点は、コロナ禍の影響によりリモートワークで開発を進めたアーキテクト・ディベロッパーにとって大きなメリットとなりました。また全社の営業担当70人が利用するため、外出先での商談中にPCブラウザで開ける点や、直感的に操作可能な「PlayCanvas」のUIも業務効率化の一因となりました。
内観パースの変更シミュレーションなどの開発も目指す
アーキテクト・ディベロッパーでは、外壁の色変更パターンを増やす、建築物以外の部分についても変更シミュレーションも実装するなど既存の「Virtual Siding System」の機能向上を計画しており、継続して「PlayCanvas」を活用していく予定です。さらに建築物の内観パースの変更シミュレーションを実現するシステムやバーチャルショールームの開発も目指しており、これらも「PlayCanvas」で開発を進めていく見込みです。
「PlayCanvas」とは?
「PlayCanvas」は、デスクトップおよびモバイルブラウザ向けのWebGL/HTML5インタラクティブ3Dアプリケーションエンジンです。昨今はメタバースやデジタルツイン案件での利用が増加しており、メタバースやデジタルツインを構築する上での基幹技術であると評価されています。
GMOグローバルサイン・ホールディングスはPlayCanvas社と契約し、2015年8月から「PlayCanvas」の日本国内での独占販売および技術サポートを行っています。
GMOグローバルサイン・ホールディングスはPlayCanvas社と契約し、2015年8月から「PlayCanvas」の日本国内での独占販売および技術サポートを行っています。
開発も利用もブラウザで完結
「PlayCanvas」はブラウザ上で動作するSaaSサービスであり、ブラウザさえあれば3Dコンテンツの開発を開始できます。また、ユーザーはアプリのダウンロード不要で、ブラウザ上で3Dコンテンツを体験できます。「PlayCanvas」は開発者、ユーザーの双方にとって非常に利便性の高いツールです。
リアルタイムレンダリングでの開発に対応
「PlayCanvas」では3Dコンテンツをリアルタイムでレンダリングするため、コンテンツに加えた変更をリアルタイムで確認できます。例えば自動車や住宅、ジュエリーなどユーザーが自由にカスタマイズして購買を検討するインタラクティブな広告コンテンツを作成できます。
低コストでの提供
「PlayCanvas」には無料版があり、気軽に利用開始できます。有償プランは月額2580円から利用可能で、ストレージ容量が50GBの最上位プランも月額8610円と手頃な価格で利用できます。さらに、技術面でのお問い合わせについてはテクニカルサポートを無償で利用できます。
「PlayCanvas」利用料金
建築設計や機械設計・製造においては古くからCAD(コンピュータ支援設計)/CAM(コンピュータ支援製造)/CAE(コンピュータ支援エンジニアリング)が使われてきましたが、こうした現場においてもメタバース関連技術がいよいよ実装され始めてきています。PlayCanvasのように直感的な操作で設計が行える3Dアプリケーションエンジンが、ユーザー体験もリッチなものへと変えていくのではないでしょうか?
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。