被写体別の撮影のコツ
風景は構図をじっくり決める
風景写真の場合は、構図をしっかり作り込むことがカギになります。自分がその風景で何を表現したいか決め、効果的な構図を決めて撮影に臨むといいでしょう。
また、風が吹いたり、人が通りがかったり、雲が流れたり……と、偶然の影響で写真に思わぬアクセントが生まれる場合も。
また、風が吹いたり、人が通りがかったり、雲が流れたり……と、偶然の影響で写真に思わぬアクセントが生まれる場合も。
基本の構図で何枚か撮り続けることで、思わぬ瞬間が撮れることも
「効果的な構図の写真を撮ったら終わり」ではなく、少し粘って何枚か撮影してみると、思わぬ何かが映り込んでくるかもしれません。
人物は「ある程度の枚数が必要」
魅力的な人物ポートレートを撮りたいなら、1、2枚チャチャッと撮って終わり、とはいきません。
写真を撮り慣れていない人はあまりシャッターを切りませんが、それではモデルに無駄な緊張が生まれ、表情が固くなり、魅力的な写真にはなりません。モデルの動きに沿ってテンポよく、多めに撮影するのがいい写真を生む第一のポイントです。
それは難しい……ということなら、スマートフォンで連写するだけでも出来栄えが変わります。
さらに、スマートフォンや広角レンズは、人間が裸眼で見ているよりも広い範囲が写る一方、画面に歪みが生まれます。画面の中心はきゅっと、端に行くほど間延びして写ります。これを逆手にとって、人物、それも顔を画面の中央に来るように配置すると、顔は小さく、手足は長く写真に収めることができます。
写真を撮り慣れていない人はあまりシャッターを切りませんが、それではモデルに無駄な緊張が生まれ、表情が固くなり、魅力的な写真にはなりません。モデルの動きに沿ってテンポよく、多めに撮影するのがいい写真を生む第一のポイントです。
それは難しい……ということなら、スマートフォンで連写するだけでも出来栄えが変わります。
さらに、スマートフォンや広角レンズは、人間が裸眼で見ているよりも広い範囲が写る一方、画面に歪みが生まれます。画面の中心はきゅっと、端に行くほど間延びして写ります。これを逆手にとって、人物、それも顔を画面の中央に来るように配置すると、顔は小さく、手足は長く写真に収めることができます。
食べ物は「形状に合わせて構図を決めて、素早く撮る」
カフェやレストランのおいしい料理も、美しく写真に残したいものの1つです。
しかし、せっかく美味しい状態で提供された食べ物も、撮影に時間をかけていては台無しです。美味しさが損なわれるだけでなく、「おいしそう!」というシズル感が失われてしまいます。お店に対するマナーとしても、素早く撮影しておいしくいただきたいものです。
しかし、せっかく美味しい状態で提供された食べ物も、撮影に時間をかけていては台無しです。美味しさが損なわれるだけでなく、「おいしそう!」というシズル感が失われてしまいます。お店に対するマナーとしても、素早く撮影しておいしくいただきたいものです。
C字構図と日の丸構図を掛け合わせ
カレーやラーメン、お寿司のように高さのないメニューは、テーブルの真上から「真俯瞰」で「日の丸構図」がスタンダードな撮り方です。先ほど紹介した「真俯瞰マーク」がここで活躍します。
テーブルの真上にカメラを持ってくると自分の影が入ってしまう……という場合は、影が入らない高さまでカメラを持ち上げ、ズームして食べ物を大きく映すと、影が入りません。
テーブルの真上にカメラを持ってくると自分の影が入ってしまう……という場合は、影が入らない高さまでカメラを持ち上げ、ズームして食べ物を大きく映すと、影が入りません。
真俯瞰で撮ると、ゆがみなく全体を画面に収められる
お皿の輪郭や、串などを使って対角線構図やS字、C字構図をつくるのもオススメです。
お皿の曲線を使ったC字構図
パフェのように高さがある食べ物は、真横から撮るとグラスの中のジュレやアイスといった特徴をうまく写せます。
テーブルの手前の角にパフェを配置して背景をスッキリ見せる
パフェ単体の撮影であれば、テーブルの角にパフェを配置すると背景が整理できてスッキリした画面づくりができるでしょう。
パフェ自体の美しさを表現してもいいし、同行者をぼかして入れて、楽しい思い出写真としての1枚とするのもいいでしょう。
パフェ自体の美しさを表現してもいいし、同行者をぼかして入れて、楽しい思い出写真としての1枚とするのもいいでしょう。
ぼかした背景にちらりと人の存在感があるのもよい
料理の撮影は時間との戦いです。オーダーしたらすぐ構図を考えておくといいでしょう。
撮影後の調整は
撮った写真をそのまま「撮って出し」として保存しておいてもよいですが、ひと手間加えることでよりよい仕上がりになります。
露出やコントラストを調整して全体的な明るさを整えたり、彩度とホワイトバランスを調整して、食べ物をよりおいしそうに見せたりするのもいいですね。
また、スマートフォンに搭載されているAI機能で、映り込んでしまったホコリやゴミはもちろん、背景にいる人も消すことが可能に。
露出やコントラストを調整して全体的な明るさを整えたり、彩度とホワイトバランスを調整して、食べ物をよりおいしそうに見せたりするのもいいですね。
また、スマートフォンに搭載されているAI機能で、映り込んでしまったホコリやゴミはもちろん、背景にいる人も消すことが可能に。
Google Pixelなどで使える消しゴムマジック
写真の完成度を高めるだけでなく、SNSにアップする際の安心感が高まります。
ポイントを知ったら、試行錯誤してみよう
写真を撮る時は、あとから修正できない「構図」「光」に集中し、シャッターをたくさん切る。撮影後は、画像の補正やAI機能を用いた修正を行い、完成度を高める……。そうすることで、日々の写真のクオリティーはより高くなっていくはず。
「こういうコツがあるんだな」と思うだけでなく、スマホでも、カメラでも、たくさん撮っては見返して、どんどん試行錯誤してみましょう。
「こういうコツがあるんだな」と思うだけでなく、スマホでも、カメラでも、たくさん撮っては見返して、どんどん試行錯誤してみましょう。
中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019