夏の思い出を「作品」レベルに——AI×アナログ撮影テクニックで万全!写真アップデート術

中野 亜希

AISpecialライフスタイル
旅行やフェスなど、イベントが目白押しの夏休み。家族の笑顔や旅先の美しい風景を「最高の1枚」として残したいもの。

しかし、スマホのカメラ任せで撮影していては、“量産型”ののっぺりとした写真になりがちです。かといって、AIに補正をすべて丸投げするフルオートなやり方では、せっかくの思い出がウソっぽく見えてしまうことも。

大切なのは、撮影者であるあなた自身の「こう撮りたい」「あの日感じた空気感を閉じ込めたい」という意図です。少しのアナログな工夫を撮影に盛り込んだら、AIは「優秀な撮影アシスタント」として使いましょう。

今回は、今すぐ実践できるアナログな撮影テクニックと、写真のクオリティをプロレベルに引き上げるAIの活用法を掛け合わせて解説します。今年の夏休みの思い出を、ただの記録から生涯残る「作品」へとアップデートしましょう。

初級編:「余計な映り込み」撲滅!ノイズを減らすアングル術とAI消しゴム機能

「いい写真が撮れた」と思ったのに、よく見たら余計なものが映り込んでいた……ありがちな、そしてとてもがっかりするアクシデントです。

たとえば、オシャレなカフェのテラス席。光の入り方は完璧で、子どもの表情や料理も最高にかわいく撮れたのに、すぐ後ろの席に座る他人の姿もバッチリ写ってしまっている……!

いくら自分の身内がかわいく撮れていても、見る人が見れば個人が特定できそうな他人の情報が写り込んでいる写真を、そのままSNSにアップするわけにはいきません。そういったどうでもいい映り込みに限って、小さくてもなぜか人目につきやすく、写真全体の世界観やその時の楽しさ、エモさを消してしまいます。

かといって、見せたくないものをスタンプやモザイクで隠すのも、せっかくの写真の雰囲気が壊れて「生活感あふれる残念な1枚」になってしまう……。

とはいえ、夏の観光地や人気のオシャレカフェで、完全に人がいない瞬間を狙うのは不可能に近い。無理に画角から人を外そうとして、不自然な構図になるのも本末転倒です。

そんなとき、撮影段階でできるアナログな工夫としては「周囲の人がこちらに顔を向けていないタイミングやアングル」を狙ってシャッターを切るのがオススメ。

人の顔がハッキリ見えない・見切れたタイミングの撮影

背景の人の顔がわからないだけで、被写体以外に目が行ってしまう「視線泥棒」をかなり防ぐことができます。

また、撮影時にカメラを構える高さを変えるだけでも、余計な映り込みを防ぐことができます。

人が映り込んでいる例

カメラの高さを変えたもの

さらにスマホで撮る場合はポートレートモードなど、周囲をぼかせる機能を使うことで「写っているけど、背景として扱える」レベルまで目立たせなくすることもできます。

その上で、どうしても写り込んでしまった派手な看板や、こっちを向いている人だけを、スマホのAI消しゴム機能(消しゴムマジックなど)を使って部分的に消去するとよいでしょう。

背後の人を消しゴムマジックで消したもの

AIだけに頼り切るのではなく、あらかじめノイズを減らして撮影しておくことで、AIで消した後の加工痕も目立たず、格段に自然で綺麗な仕上がりになります。

ちなみに、この「AI消しゴム」が役立つのはトラブルを回避したいときだけではありません。

たとえば、「旅先で愛犬とツーショットを撮ったけれど、思いの外、犬の表情が奇跡的にかわいく撮れた。……よし、隣に写っている自分(飼い主)をAIで消して、愛犬の最高のソロショットにしよう!」そんなぜいたくな引き算も可能です。

Geminiで飼い主を消した加工例

SNSに載せられるクオリティを担保するだけでなく、「一番目立たせたい主役」を最高に引き立てるための強力なアシスタントとして、まずはこの手軽なAI消しゴム機能から、写真加工に取り入れてみてはいかがでしょうか。

中級編:王道の日の丸構図からの脱却とAI壁打ち

イケてる写真とそうでないものを大きく分けるのが「構図」。

被写体をど真ん中に配置する王道の「日の丸構図」は、安定感がある一方で、素人にありがちな写真になりやすいというデメリットもあります。

日の丸構図の例

そこから脱却して一気に「プロっぽいエモさ」を演出するために、今日からできるアナログな工夫を3つに整理しました。

​「三分割法」で画面に余白(ストーリー)を作る

スマホのカメラ設定で「グリッド線(画面を縦横3×3の9分割にする線)」を表示させ、その線が交わる4つの点のいずれかに被写体を配置するテクニックです。

グリッド線を表示してカメラアプリを使っているところ

たとえば、海辺にいる子どもを撮る際、構図のど真ん中ではなく右下の交点に子どもを配置すると、左上側に広大な海と空の余白ができます。これだけで、「子どもが広い海を見つめている」というストーリーが生まれ、「とりあえずの記念写真」から「作品」に進化します。
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中野 亜希

ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019

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