みんなどうやって選んでる？仮想通貨取引所。満足度調査結果ランキングが発表

2021.7.8

ビットコインやイーサリアムを始めとする「暗号資産（仮想通貨※）」の注目が高まっています。ビットコインが、2021年に入ってからの急騰後、急落した時期もありましたが、米国の大手金融機関が富裕層や機関投資家向けのサービスに暗号資産を加える動きも相次いでおり、その注目度はさらに高まっていきそうです。

そんななか、第三者の立場で顧客満足度調査を実施するoricon ME（オリコンエムイー）が、「暗号資産取引所現物取引」についての満足度調査結果を発表しました。

oricon ME「暗号資産取引所現物取引」のランキングページ

今回の調査では、暗号資産を取引する「暗号資産取引所」について、最も一般的とされる「現物取引（暗号資産をその時々の市場価格で売買する取引）」の満足度がランキングとして発表されています。
※仮想通貨：暗号資産は以前「仮想通貨」と呼ばれていましたが、2020年5月施行の改正資金決済法によって法令上では「暗号資産」へと呼称変更されました。

同調査は2021年1月5日～12日の期間、過去1年以内に暗号資産の現物取引を自身で行った経験がある20歳～69歳の1583人に、利用したサービスの満足度に対する回答からなります。対象企業は以下の通りで、すべての条件を満たす企業18社について調査を行いました。

　・暗号資産交換業者として金融庁に登録されている
　・取引所、または販売所形式で暗号資産の現物取引サービスを行っている
　・ビットコインと日本円の取引（BTC/JPY）に対応している

また、満足度総合ランキングを構成する評価項目は以下のようになっており、6つの評価項目に分かれた全16の設問から構成されており、ランキングは「満足度総合」のほか、これら6つの評価項目別の結果も発表されています。

　・取引のしやすさ
　・手数料の妥当性
　・提供情報の充実さ
　・キャンペーン
　・問い合わせ
　・セキュリティ

利用者は40～50代男性が中心で、初めて金融資産を取引した人も2割以上

暗号資産取引所の選び方の前に、まずはユーザーの実態を見ていきましょう。今回の回答者1583人の男女別構成比は男性が85.8％、女性が14.2％と、男性が8割以上を占めています。年代別では男女ともに40代が最も多く（男性：35.0％、女性：33.8％）、男性では40代に次いで50代（30.5％）が、女性では40代が多くなっています。

回答者の男女別構成比

回答者の年代別構成比

質問のうち「一番最初に取引を始めた金融商品（単一回答）」に関する回答では、「株（国内・海外不問）」（49.5＆）が最も多く、次いで「暗号資産」（20.3％）、「投資信託」（16.6％）という結果になりました。今回は「過去1年以内に暗号資産の現物取引を自身で行った人」が対象者ではあるものの、金融資産の取引を「暗号資産」から始めた人が2割を超えたことは、暗号資産が話題性の高い金融商品として存在感を示している結果と言えるでしょう。

一番最初に取引を始めた金融商品（単一回答）

実際に取引を始めるに当たって、回答者はどのような観点で取引会社を選んだのでしょうか。「主に取引している会社の利用を決めた理由（複数回答・上位10項目）」では、「すぐに口座開設できると思ったから」（51.9％）が最も多く、次の「取り扱い通貨が充実していると思ったから」（23.3％）に大きく差をつけました。以下、「取引自体がスムーズにできると思ったから」（19.9％）、「セキュリティ対策について信頼できると思ったから」（17.4％）、「当時のキャンペーン内容が良いと感じたから」（16.1％）と続いています。

主に取引している会社の利用を決めた理由

GMOコインが総合1位を獲得した理由とは？

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安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。