おそらく、渋谷は「日本一飲食店の入れ替わりが激しい街」といっても過言ではないでしょう。若者文化の中心であり、新しいグルメブームの発信地ともいえます。ですが、5年、10年、15年と渋谷の街で長く愛され続けているレジェンド(伝説的!)ともいえる飲食店も多数あります。
今回は、渋谷の街で注目を集めているグルメな飲食店3店舗を、ニューオープン&レジェンドを織り交ぜてご紹介したいと思います。渋谷に住んでいたり、引っ越してきたり、通勤で通っている人は参考にしてみてはいかがでしょうか。もちろん、実際に食べて美味しさをしっかり確かめた飲食店のみセレクトしています。
今回は、渋谷の街で注目を集めているグルメな飲食店3店舗を、ニューオープン&レジェンドを織り交ぜてご紹介したいと思います。渋谷に住んでいたり、引っ越してきたり、通勤で通っている人は参考にしてみてはいかがでしょうか。もちろん、実際に食べて美味しさをしっかり確かめた飲食店のみセレクトしています。
1. 瑞兆
かつ丼(1000円)
渋谷で「カツ丼」が食べたくなったらココ! 行列に並ぶこと十数分、たくさんの人たちが並んでても回転は早いです。着席したらオーダーはカツ丼一択。
税込1000円で、ご飯の量は「小」「並」「大」からどれを選んでも同一料金。今回は並盛をオーダーしました。数分経ってお吸い物とともにやってくるカツ丼。フタと丼の間からトンカツがチラリとはみ出してて心を躍らせます。フタを開けると甘いタレの薫りで嗅覚が躍ります。
ところで、カツ丼の美味しさって何なのでしょうか。タレ、衣、豚肉、玉子、そして米。それらの質と仕上がりが良いことは当然なのですが、この「瑞兆」に行ってカツ丼を食べれば、カツ丼の美味しさとは何なのか、きっと感覚で理解できると思いますよ。だからこそ、オープン前から行列ができる人気のカツ丼専門店として君臨しているわけです。
ここのカツ丼を食べてわかることは、カツ丼の美味しさはバランスと比率であるということ。トンカツに浸透しているタレはサラサラ系で、決してトンカツの衣をベチャベチャにしません。そのタレの特質のおかげで衣に甘辛い旨味を付加しながらも、衣はクリスピーなサクサク感を維持して美味しさを盛り上げるわけです。
ここのカツ丼を食べてわかることは、カツ丼の美味しさはバランスと比率であるということ。トンカツに浸透しているタレはサラサラ系で、決してトンカツの衣をベチャベチャにしません。そのタレの特質のおかげで衣に甘辛い旨味を付加しながらも、衣はクリスピーなサクサク感を維持して美味しさを盛り上げるわけです。
カツ丼で欠かせない存在の玉子は、トンカツの底部にのみ存在。それによって、トンカツの底部は玉子と衣のハイブリッド効果でソフトな口当たりの食感を楽しませ、上部はクリスピーな食感を残し、食感と旨味にメリハリが生まれています。衣のクリスピー部分6割、ソフト部分4割といった比率でしょうか。
豚肉の厚さも厚すぎず、薄すぎず、カツ丼を楽しむための最適解ともいえる絶妙な厚さ。衣量と豚肉量が絶妙なバランスなので、味ムラを感じませんでした。タレとトンカツ、トンカツと玉子、そして豚肉の厚み、素晴らしいバランスと比率です。まさに神域。
ちなみに、玉子の量は増量可能。玉子2個の場合は「ダブル」と言えば税込100円で増やすことができます。それもまた良き。
ちなみに、玉子の量は増量可能。玉子2個の場合は「ダブル」と言えば税込100円で増やすことができます。それもまた良き。
店名: 瑞兆
住所: 東京都渋谷区宇田川町41-26
営業時間: 11:30〜18:00 土11:30〜20:00
定休日: 日祝
備考: 臨時休業や時短営業等をしている場合がありますのでご確認下さい
2. はやし
味玉らーめん(塩)(950円)
「はやし」の神髄はスープにあると思うのですが、麺についても注目してもらいたいです。ここの麺は中細麺と言われていますが、世間一般の中太麺よりやや太いかなという印象。これが素晴らしい吸着力でスープをとらえ、しっかり纏(まと)うわけです。
麺をサルベージすると、スープが麺についているというより、スープが麺に浸透しているのが目視で確認できると思います。筆者の錯覚でなければ、スープをとらえたことによる膜があるようにも思えます。この麺がまたウマイのなんの。やや強めの力を入れると「ブツブツッ!」と千切れる麺の振動、それがあまりにも心地良く、同時に広がる旨味、たまりません。
麺をサルベージすると、スープが麺についているというより、スープが麺に浸透しているのが目視で確認できると思います。筆者の錯覚でなければ、スープをとらえたことによる膜があるようにも思えます。この麺がまたウマイのなんの。やや強めの力を入れると「ブツブツッ!」と千切れる麺の振動、それがあまりにも心地良く、同時に広がる旨味、たまりません。
今回オーダーしたのは裏メニューとして知られている塩味の「味玉らーめん」(税込950円)。食券機で食券を買ったら、店員さんに渡すときに「塩でお願いします」とオーダーすれば、裏メニューの塩味をオーダーできます。
「味玉らーめん」の具は味玉、メンマ、刻みねぎ、海苔、チャーシュー、そしてアクセントの柚子という構成。
スープは醤油味と同様に粘度が高く、必然的に濃厚。個人的な感想としては醤油味より塩味のほうが、ダイレクトにだしの旨味を感じられるように思えます。醤油味の場合は香ばしさが魅力だと思うので、両方食べて「はやし」をとことん堪能したいところ。
味玉をのせたレンゲにスープを流し込んで食べると強いコクが楽しめて美味なのですが、できるだけスープを大量にレンゲに流入させたほうが、味玉の黄身の旨さが昇華されるようにも感じました。ほんの少しだけ入っている柚子も味玉とともに食べると「爽やか」+「苦味」+「黄身のコク」で良いですよ。
店名: はやし
住所: 東京都渋谷区道玄坂1-14-9
営業時間: 11:30〜15:30 / スープ切れ終了
定休日: 日祝水
備考: 臨時休業や時短営業等をしている場合がありますのでご確認下さい
クドウヒロカズ
旅人・編集者・ライター
ガジェット通信、ロケットニュース24、Pouchの初代編集長・創設者。TVチャンピオン「焼肉王選手権」「デカ盛り王選手権」共に準優勝。日清公認どん兵衛士。空条海苔助の名義で「世にも微妙なグルメレストラン」「彦龍のノリヒコさん」出版。「月曜から夜ふかし」出演。無人航空従事者試験3級、一級小型船舶免許所持。秘境レポには定評あり。昭和的な「個人経営の焼肉屋」をめぐる旅をする焼肉マニア。