「20人くらいは来てくれるかな?」ガンに苦しむ少年を勇気づけるため、バイク乗りたちが集結! その数なんと……
心優しいバイク乗りたちが、ある1人の少年のためにした行動に、「優しい世界」「感動した」といった声が寄せられています。
ハンブルクに本部を置くドイツの公共放送局「北ドイツ放送(NDR)」は、ガンに苦しむ子どもを喜ばせるために、東フリジアのルハウダーフェーンを1万5000人近くのライダーたちがバイクでパレードを行ったことを報じました。
ハンブルクに本部を置くドイツの公共放送局「北ドイツ放送(NDR)」は、ガンに苦しむ子どもを喜ばせるために、東フリジアのルハウダーフェーンを1万5000人近くのライダーたちがバイクでパレードを行ったことを報じました。
Motorradfahrer aus ganz Deutschland fahren in einem Korso im ostfriesischen #Rhauderfehn vorbei. Der Grund: Sie machen Krach für Kilian. Der Sechsjährige ist an Krebs erkrankt. Mit der Aktion erfüllen sie ihm einen Herzenswunsch. #KrachfürKilian pic.twitter.com/PGEgUc4oUK
— NDR Niedersachsen (@NDRnds) July 24, 2021
NDRのTwitterアカウントによる報道
バイクが大好きな、ある6歳の男の子がガンと診断されました。
「バイクの大きな音が聞きたい」「たくさんのバイクを見たい」。男の子の家族や友人たちは、そんな彼の願いをかなえるため、バイカーたちにあてて「家の前を自慢のバイクで通り過ぎてほしい」とSNSに投稿しました。
「20~30人くらいは来てくれるかな?」と考えていたところ、なんと1万5000人近くのバイカーが現れたそう。
少年は、このパレードを見るために、一時的に退院することを許されました。
警察は事前に、バイカーたちのために各所に待ち合わせ場所を設けました。警官はそこからバイカーたちを誘導し、少年の家の前を通過させました。「バイクの音を聞きたい」という彼のため、家の前には、参加者にたくさんの音を立てるように求める看板さえあったといいます。すべてのバイカーが家の前を通り終えたのは、約3時間後のこと。少年は窓辺でその様子を見ることができ、少年の父親はバイカーたちの行動に「圧倒された」とコメントしています。
この様子を動画で投稿したツイートには、「いい話。人間っていいなあ」「Fantastic」などのリプライが相次ぎ、なかには「自分はその1万5000人の中の一人」という参加者のツイートも寄せられ、各国に感動の輪が広がっています。
In Germany, a 6-year old boy who loved motorcycles was diagnosed with cancer.
— Goodable (@Goodable) July 25, 2021
His family posted online asking if anyone could ride their motorbike past their home, to cheer him up. They thought 20 or 30 people would come.
Nearly 15,000 bikers showed up.
♥️ 🇩🇪 pic.twitter.com/pmfztKf094
中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019