「このはぴば！」イベントの大きな目玉になった美雲このはの3D化だが、このタイミングでの3D化は昨今のコロナ禍がきっかけになったと児玉氏は語る。

「『このはぴば！』は、毎年セルリアンタワーの社食スペースを使い、お客様を招待して開催してきましたが、去年はコロナ禍の影響で7月に開催予定だったイベントを断念しました。ただ、みんなを集められないのであれば、多少時期を遅らせてでも3Dでバーチャルなイベントをやりたいと考えたのです」（児玉氏）

美雲このはに対する並々ならぬ愛情を感じさせる児玉氏だが、実は今回の配信でも“伝説のボス“として、児玉氏の“このは愛”に触れるような場面も見られた。

配信で紹介されたのは、ConoHaサイトに存在する「通常モード」と美雲このはをメインに据えた「このはモード」の運用について。このはモードを作成する作業は、配信に登場したConoHaの運営スタッフ「お姉さんず」曰く、「大変」とのことだ。

しかし児玉氏は、「例えば会社でConoHaのページを開いたりする方もおられるだろうし、一旦それにも配慮する形で通常サイトを作成しました。ただ、僕が『その仕様のみの状態はあり得ないだろう』ということで、別途、美雲このはファンに向けて、このはモードでConoHaの製品情報をお楽しみいただけるようにしています」とコメント。こんな具合でいつも児玉氏の意向、もとい強すぎる“このは愛”が働いているようだ。

配信ではさらに、“このはモード”の更新作業に関しても、児玉氏の“このは愛”が強すぎるため、作業期限を伸ばせないという暴露話も。他にも美雲このはの活動に関わるマーケティング担当の木下氏が「ConoHaのサービスに関するマーケティング担当のミーティングには児玉さんは参加されないのですが、美雲このはに関するものには必ず参加されます」と明かせばば、続けて丸山氏も「昔、社内イベントで児玉さんがConoHaのサービスに関して説明されたそうですが、その時に最初、“美雲このはさん”と、さん付けで呼んでいたのにどんどん熱が入っていて、最終的には“このはちゃん”と呼び出すくらい、彼女への愛着が隠しきれないという話を聞いたことがあります」と語り、“伝説のボス”らしいエピソードが次々と飛び出した。

これに対し、児玉氏本人も「美雲このはは、単なるマスコットでなく、製品そのものと両立する存在であり、彼女がいることでConoHa全体が成り立っています。サービス立ち上げからずっと関わっていますが、他のことは任せてもこれだけは口を出させてもらうみたいな感じです」と負けじと語っている。

そんなこだわりの下、活動を続ける美雲このは。木下氏は「SNSでは、ファンからのリプライには必ずこのはに返事してもらっています。それとGMOインターネットグループ全体のSNS十箇条というものがあるので、それを踏襲（とうしゅう）しています。あとは季節ごとにこのはモードでイベントをやっているので、それに合わせて画像を変えたり、見てくださるファンやフォロワーの皆様に向けて、定期的にイラストや漫画を投稿したりするようにしています」と話す。こういった取り組みが功を奏して、サービス側の集客だけでなく、美雲このはをきっかけにConoHaを知り、最終的に顧客になるというケースも多いとのことだった。

「弊社では定期的にConoHaの利用状況に関するアンケートを実施しているのですが、“美雲このはがかわいいから使っている”というような回答が必ず一定の割合で出てきます。それとSNSでも同じような意見を見かけるため、その意味では美雲このはがサービスの認知度や利用者を広げてくれていると思います」（木下氏）

今回の「このはぴば！」では、各企画コンテンツに多くのファンからの“このは愛”を感じるリアクションが多数あったというが、実は実現しなかった企画もあるそうだ。さらに今後の美雲このはの活動では、3Dこのはを積極的に使っていくとのことだが、GMOインターネットのパートナーには、コロナの感染状況が落ち着いてきたらリアルと配信のハイブリッドという形でイベントを開催するプランもあるという。ハイブリッド型イベントでは果たしてどんなコンテンツが用意されるのだろうか？ 実現しなかった企画の実現も含めて、次回の「このはぴば！」への期待も大きく膨らむばかりだ。愛だろ、愛。