レコメンドも変わるべき
レコメンドの仕組みも変えたいですね。今のレコメンドは、右寄りの記事を読むと次も右寄りの記事が出るし、左寄りの記事を読むと左寄りの記事が出る。結果、エコーチェンバー(似た意見ばかりが返ってくる状態)が起きて、人びとの分断が進んでいます。
それは良くないと思って、私がSmartNewsに在籍していた時代に、右寄りの記事を読んだ人に左寄りの記事を見せる、MacファンにWindowsの記事を見せる、とあえて逆張りのコンテンツを並べてみたんですが……うまくいきませんでした。右寄りの人に左寄りの記事を読ませようとして並べても、「Not for me(自分向けじゃない)」となってしまって、クリックもタップもしてくれないんですよね。
でも今は、生成AIをうまく使うことで、左右両方の人に真ん中の記事を読ませ、次は逆に寄った記事を示して、自然に理解を深めてもらう……といった細かい調整ができるような気がしています。
それは良くないと思って、私がSmartNewsに在籍していた時代に、右寄りの記事を読んだ人に左寄りの記事を見せる、MacファンにWindowsの記事を見せる、とあえて逆張りのコンテンツを並べてみたんですが……うまくいきませんでした。右寄りの人に左寄りの記事を読ませようとして並べても、「Not for me(自分向けじゃない)」となってしまって、クリックもタップもしてくれないんですよね。
でも今は、生成AIをうまく使うことで、左右両方の人に真ん中の記事を読ませ、次は逆に寄った記事を示して、自然に理解を深めてもらう……といった細かい調整ができるような気がしています。
AI活用は必須に
新しい仕掛けにAIを使うのも大事ですが、それ以上に必須になってきているのが、これまでの仕組み、つまり記事制作の現場でAIを効率化に生かすことです。
今テクノエッジでは、Amazonのセール情報をAIでピックアップして編集部のSlackに送り、それを記事にしたり、海外のテクノロジー関連の発表をBotで追いかけてSlackに送り、AIに記事を書かせたり、といった試みを行っています。
AIが書いた記事は、編集者が監修した上で週に10〜20本ぐらい出しています。人間の記者でも見落とすような専門的な話もAIが拾ってくれることがありますし、AI記事がDiscoverに取り上げられて数万PVを集めることがあります。打率は20本に1本ぐらいですが。当たらなかった記事は500PVいかないぐらいと極端で、多産多死ですね。
今テクノエッジでは、Amazonのセール情報をAIでピックアップして編集部のSlackに送り、それを記事にしたり、海外のテクノロジー関連の発表をBotで追いかけてSlackに送り、AIに記事を書かせたり、といった試みを行っています。
AIが書いた記事は、編集者が監修した上で週に10〜20本ぐらい出しています。人間の記者でも見落とすような専門的な話もAIが拾ってくれることがありますし、AI記事がDiscoverに取り上げられて数万PVを集めることがあります。打率は20本に1本ぐらいですが。当たらなかった記事は500PVいかないぐらいと極端で、多産多死ですね。
「AIにサポートされた人間」を見せていきたい
AIが必須になる一方で、いかにもAIが書きましたという雰囲気の無署名記事や、書き手・話し手が映らない動画は、なかなか見てもらえません。
先ほどののオウンドメディアではYouTube動画も出しています。名前と顔を出してしゃべっているものは明確に再生数が伸びますから、「人間を見せる」のは大事だと感じます。
テクノエッジでは、AIが書いた記事を「テクノエッジ編集部ピックアップ」と署名しています。ただ本当は、AI執筆であることを明記しつつ、監修している編集者の名前も出したいところです。
「AIにサポートされた人間」によるメディアを追求するのが、現段階でのメディア運営の一つの答えかもしれないですね。
先ほどののオウンドメディアではYouTube動画も出しています。名前と顔を出してしゃべっているものは明確に再生数が伸びますから、「人間を見せる」のは大事だと感じます。
テクノエッジでは、AIが書いた記事を「テクノエッジ編集部ピックアップ」と署名しています。ただ本当は、AI執筆であることを明記しつつ、監修している編集者の名前も出したいところです。
「AIにサポートされた人間」によるメディアを追求するのが、現段階でのメディア運営の一つの答えかもしれないですね。

鷹木 創
編集主幹
2002年以来、編集記者や編集長などとしてメディアビジネスに携わる。インプレス、アイティメディアと転職し、2013年にEngadget日本版の編集長に就任。 その後スマートニュースに転職。国内トップクラスの機械学習を活用したアプリ開発会社においてビジネス開発として活躍。2021年からはフリーランスとして独立、IBM、Google などのオウンドメディアをサポートしている。














