スマートフォンのカメラ性能が年々上がる中、中国メーカーは次なる手を打ち出してきた。なんとスマホのカメラに望遠レンズを装着できるモデルが多数登場しているのだ。しかもそれらはカメラメーカーの名前を冠した高性能なもの。焦点距離が数百mmといった高級ミラーレスカメラでしか味わえない超望遠撮影も、もはやスマホでも可能な時代がやってきた。
最近の中国メーカー製スマホは、カメラメーカーとの協業が当たり前になりつつある。日本市場を見てもシャオミはドイツのライカと提携し、ライカ監修のカメラを搭載したモデルを複数投入している。またOPPOもスウェーデンのハッセルブラッドと組み、上位機種「OPPO Find X9」シリーズのカメラユニットには、同社の「H」ロゴが誇らしげに刻まれている。カメラ評価サイトなどでも、こうした中国メーカー製フラッグシップモデルのスマホは、常に上位に顔を出す存在になっている。
最近の中国メーカー製スマホは、カメラメーカーとの協業が当たり前になりつつある。日本市場を見てもシャオミはドイツのライカと提携し、ライカ監修のカメラを搭載したモデルを複数投入している。またOPPOもスウェーデンのハッセルブラッドと組み、上位機種「OPPO Find X9」シリーズのカメラユニットには、同社の「H」ロゴが誇らしげに刻まれている。カメラ評価サイトなどでも、こうした中国メーカー製フラッグシップモデルのスマホは、常に上位に顔を出す存在になっている。
シャオミから出てきたライカスマホ「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」
各社は、本体に高性能なカメラを搭載するだけにとどまらず、外付け望遠レンズ(テレコンバージョンレンズ)による、さらなる撮影領域の拡張にも踏み出している。その先陣を切ったのがvivoだ。vivoは日本市場へ本格参入していないため一般的な知名度は高くないが、スマホのカメラ開発でドイツのカール・ツァイスと提携しており、スマホ業界ではカメラ性能でトップクラスと評価されるブランドである。そのvivoが2025年、フラッグシップモデル「vivo X200 Ultra」向けに2.35倍(焦点距離約200mm相当)の望遠レンズをオプションとして発表した際は、「スマホにここまでの望遠が本当に必要なのか?」という半信半疑の声も少なくなかった。
望遠レンズをつけた「vivo X200 Ultra」
そのうえvivoは2026年になると、後継のフラッグシップモデル「vivo X300 Ultra(以下、X300 Ultra)」向けに、2.35倍に加えて4.7倍(焦点距離約400mm相当)の望遠レンズもラインアップ。それぞれに「G2」「G2 Ultra」という名称まで与え、単なるアクセサリーではなく、純正の交換レンズ的なポジションを打ち出した。製品発表会では、望遠レンズを装着したX300 Ultraをモデルがそのまま持ち歩き、いつでもどこでも超望遠撮影ができる様子をアピールしていた。
「vivo X300 Ultra」にG2 Ultraレンズを装着
これらの望遠レンズには、提携するカール・ツァイスが展開するレンズブランド「ZEISS」のロゴが入る。光学設計や品質管理にも同社が関わっているとされ、スマホ用アクセサリーとしては異例の本格仕様だ。X300 Ultraに装着すると、カメラアプリ側のUIも切り替わり、望遠レンズの焦点距離に合わせて倍率表示が最適化されるため、「いま何倍(何mm相当)で撮っているのか」が直感的に把握できる。
望遠レンズには「ZEISS」のロゴが入る
さらにAIによる強力な手ブレ補正も相まって、三脚なしの手持ち撮影でも実用的な結果が得られる。X300 UltraにG2 Ultraを装着した場合、光学ベースで約400mm相当からスタートし3200mm相当まで、さらにデジタルズームにより最大約8100mm相当という超々望遠を実現する。ここまでの焦点距離になると、ミラーレスカメラなら巨大な望遠レンズと頑丈な三脚が必須だが、X300 Ultraはポケットサイズの望遠レンズとスマホだけで似た画角を楽しめてしまうのだ。
X300 Ultraに望遠レンズを装着すると、カメラアプリにも望遠mm相当数が表示される

山根 康宏
香港在住携帯研究家
スマホとSIMを求めて世界各国を取材中。海外、特に中国の通信事情に精通している。大手メディアへの執筆も多数。海外スマホ・ケータイを1800台所有するコレクターでもある。













