これが手持ちで撮影可能!超高倍率望遠の世界
では実際にどれくらいの望遠撮影ができるのだろうか? vivo X300 Ultraに400mm相当のG2 Ultraレンズをつけて撮影してみた写真がこちらだ。いずれも三脚は使っておらず、すべて手持ちで撮影した。
vivo X300 Ultraに400mm相当のG2 Ultraレンズをつけ、手持ちで撮影してみた
今回は、通常のカメラとの差を確認し、超望遠の世界をしっかり味わってもらうために、まずは超広角の写真をお見せしたい。このレンズの焦点距離は14mm相当。香港のビクトリアハーバーを写したが、向かい側の香港島の高層ビルが立ち並ぶ姿がうまく撮影できている。
14mm相当、超広角での撮影
次にレンズをつけずに、本体だけで10倍の撮影をしてみた。写っているのは香港の展示会場だ。上の超広角で撮った写真の中央あたりに位置する建物だ。ただこれくらいであれば、他のスマホでも十分手持ちで撮れる。
本体の10倍で撮影
ここで望遠レンズを取り付けて、3200mm相当で撮ったのが次の写真だ。上の建物の中央手前にある石碑のように見えるオブジェクトが、ここまで拡大できる。ピントの甘さは若干あるものの、ここまで撮れてしまうのだ。
3200mm相当だとここまで撮れる
さらにこのまま8100mm相当にして、石碑の左下部を撮影してみた。さすがに全体の甘さはあるものの、SNSにアップして見る程度なら十分使える。もちろん高級ミラーレスカメラに超望遠レンズをつけた場合はもっとしっかりした写真が撮れるだろうが、スマホならここまで撮影できれば十分という人も多いだろう。
8100mm相当を手持ちで撮った
次は、横浜・みなとみらいの観覧車を撮影してみた。X300 Ultraの標準撮影、35mm相当で撮ると全景が写る。
35mm相当で撮影
望遠レンズで3200mm相当だと、観覧車のかごがここまでシャープに撮れた。十分「使える」画質ではないだろうか。
3200mm相当で撮影
ファーウェイなども追従
望遠レンズに本腰を入れているのはこのvivoとOPPOだけではない。ファーウェイなどのメーカーもカメラ関連企業と協業して製品を出している。
ファーウェイPura 90 Pro Maxに中国深センのTILTAのケースとレンズを装着
ZTE傘下のnubiaが展開するカメラフォン「Zシリーズ」も、レンズ交換という文脈では先行例といえる。カメラに特化したスマホアクセサリーメーカーのFotorgearと協業し、カメラ風デザインの専用ケースと、望遠や魚眼などのレンズを組み合わせたキットを販売しているのだ。まだニッチ向けのプロダクトではあるものの、「スマホカメラをどこまで向上できるか」を分かりやすく訴求できるこれらの製品は、差別化が難しいスマホ市場において、自社のカメラ技術を印象づける有効な手段になり得る。
「nubia Z70 Ultra」にレトロカメラ風ケースとレンズを装着
個人的には、このような「合体型」のアクセサリがメーカー純正で出てくることは大歓迎だ。周りの人に見せて自慢もできるし、実際にいい望遠写真が撮れるという実用性もある。ただし現時点では、各社がレンズマウントも含めバラバラの規格で作っており、互換性はない。今後は、できることなら共通規格としてもらい、カメラやレンズのメーカーがレンズだけを投入するようになると面白い。「自分のスマホにどのレンズを付けようか」と、高級ミラーレスカメラのようにレンズも自由に選べる、そんな世界も見たいものだ。これからのスマートフォンでは、このような望遠レンズの進化も楽しみにしたい。

山根 康宏
香港在住携帯研究家
スマホとSIMを求めて世界各国を取材中。海外、特に中国の通信事情に精通している。大手メディアへの執筆も多数。海外スマホ・ケータイを1800台所有するコレクターでもある。













