自動洗浄付きも3万円!?家電エバンジェリストおすすめの電気シェーバー8選とその選び方

2024.5.30

男性にとっていつも面倒な習慣として挙げられるのが「ヒゲ剃り」です。最近は“ヒゲOK”の会社や職種が増えているものの、身だしなみとしてヒゲを剃る、もしくは整えるのは社会人として必須のマナーです。

とはいえ、シェーバーはそんなに頻繁に買い替えるものでもありません。今回は、久しぶりにシェーバーを買い替えたいけどどれを選べばいいのか分からない人や、T字カミソリから乗り換える初心者向けに、家電エバンジェリストとして、執筆のほかテレビなどにも出演する筆者が、シェーバーの選び方とおすすめ商品を紹介したいと思います。

駆動方式は「往復式」と「回転式」の2種類

シェーバーの駆動方式は、横長の内刃が左右に細かく往復する「往復式」と、円形の内刃が回転する「回転式」の2種類に大きく分かれます。

シェーバーの駆動方式は往復式（左）と回転式（右）の2種類に分かれます

往復式は網刃でキャッチしたヒゲを、左右に往復する刃で剃るタイプです。深剃りしやすく、ヘッドの面積が広いため早剃りも得意です。短時間でサッと剃りあげられるものの、動作音は大きめ。多くのメーカーが往復式を採用しており、商品ラインアップが豊富です。

回転式は肌へのダメージが少ないこと、肌への密着面積が多いため剃り残しが少ない点が特徴です。往復式に比べて動作音が圧倒的に静かなので、朝のニュースを聞きながらヒゲを剃ることができます。一方、刃の面積は小さめなので剃るのに時間がかかることと、深剃り性能は往復式に譲るものの肌に優しいのが魅力です。

どちらを選ぶかは、深剃りと早剃りを求めるか、肌へのダメージを最小限に抑えたいかによります。初めて電気シェーバーを購入する人には往復式がおすすめですが、肌へのダメージが気になる人には回転式がおすすめです。

刃の枚数が多く、動きの自由度が高いほど深剃りが可能

シェーバーは基本的に高級モデルほど刃の枚数が多い傾向にあります。往復式の場合、以前は3枚刃くらいが最上位でしたが、最近では4枚刃、5枚刃、6枚刃まで出てきています。シェーバーの刃の枚数が多くなると一度に剃れるヒゲの量が増えるため、より早剃りが可能になります。一枚の刃にかかる圧力が分散されるため、肌への負担が軽減されるメリットもあります。また刃の枚数が多いシェーバーは、「深剃り用」「アゴの下のくせヒゲを剃る用」など刃によって担当する機能が異なるため、さらなる深剃りが可能になります。

往復式は、高級モデルほど刃の枚数が多い傾向にあります

回転式の場合、一般的な製品は3つの刃を搭載しているため、刃の枚数によって性能が変わるということはありません。ただし高級モデルほどそれぞれの刃が別々に自由に動くようになっており、より肌に密着して深剃りと早剃りを実現します。

回転式は3枚刃が基本ですが、高級モデルほどそれぞれの刃が自在に動くようになっています

使いたいシーンで必要な給電方式を選ぶ

出張などに持ち運びやすいポータブルタイプ以外は、ほとんどのシェーバーがバッテリーを内蔵しており、充電して使うようになっています。その上で給電しながらシェービングができない「充電式」と、給電しながら使える「充電交流式（充電・交流両用式）」に分かれています。充電式は過放電によってバッテリーがへたってしまうと使えなくなるのに対し、充電交流式は電池が劣化しても給電しながら使えるというメリットがあります。

これ以外に充電式と充電交流式の大きな違いとして挙げられる点が「お風呂剃り対応」です。充電交流式の場合、水洗いに対応する製品は多いものの、お風呂剃りに対応している製品はほとんどありません。シャワー中にヒゲを剃りたいなら充電式がおすすめです。お風呂剃りしなくてよいなら、充電式でも充電交流式でも、どちらを選んでも大丈夫です。

お風呂剃りしたいなら充電式がおすすめですが、充電交流式でも水洗いができる製品は数多くあります

そのほか、ポータブルシェーバーの多くは乾電池式を採用しています。ただしポータブルシェーバーでも充電式、充電交流式を採用している製品もあります。乾電池式はアルカリ乾電池にしか対応していない製品もあるので、維持費を抑えたいのであれば充電池に対応しているかどうかもチェックしましょう。

3万円で買える！おすすめ5機種

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安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。