いろんな人に喜んでもらえる、ふるさとへの東京とっておき土産8選

2022.12.16

お土産、あと何回渡せる？

贈り物やお土産を選ぶ時間は本来とても楽しいものですが、帰省シーズンが近づくと私は「ああ、どうしよう」と焦りがちです。焦るとどんどん気鬱になってお土産の手配を後回しにしてしまい、とうとう帰省当日を手ぶらで迎えるわけです。で、慌てふためいて駅や空港の売店でお菓子をテキトーに買って、後になって「もっとちゃんと選べばよかったな」と悔やむことも。

そんなことでは贈る相手に失礼ですし、そもそもテキトーに選ばれるお菓子にだって悪いことしちゃったなって思います。それに、残りの人生であと何回「これお土産」と言って家族や友人に渡せるでしょうか。私の場合は少なくとも100回は残っていないでしょうし、30回だって怪しいかもしれない。

だから、ちゃんとお土産を選んで、喜んでもらいたい。

つまり、おいしいものを味わってもらいたいし、東京らしいお土産をプレゼントしたいのです。では「東京らしいお土産」って何なのでしょう。なんでもありそうな大都会・東京を体現するような、壮大かつ美味で、できれば手に入りやすい帰省のお土産とは……？

これまで地方在住の友人や家族へ贈ったお土産をもとに「これは間違いないな」と思った予算4000円以内のお菓子をいくつか紹介します。そして、この広い東京でお土産を選ぶ上での私なりのコツをお伝えします。

※以下、価格はすべて税込み、2022年11月30日時点のもの

お土産の基本ルールを決めよう

まず、どんな場面でも使えるお土産の基本ルールを自分の中で決めておきましょう。私の場合は次の4つです。

ルール1：日持ちするもの
賞味期限は最低でも10日間ほどあるとよいです。理想は30日。みずみずしい和菓子やケーキは「その日のうちにお召し上がりください」と書かれています。ですから、もしもそういったフレッシュなお土産を持って行く場合は、事前の擦り合わせが大切です。

ルール2：できれば個装
お饅頭などは個装されているほうがしっとりさを保てるので好ましいです。ただ、家族でわいわい食べるならば個装されていないものでも良いかもしれません。

ルール3：幅広い年代の人に楽しんでもらえる
贈る相手に合わせてお土産をセレクトできれば最高ですが、どんな方に差し上げても喜んでもらえる、伝統あるお菓子をいくつか覚えておくと手配もスムーズです。幼児や高齢の家族がいるならば喉に詰まらないものを選ぶことも大事です。

ルール4：あまり重たくない
帰省のお土産は手提げに入れて持ち歩くシーンも多いので、ズッシリ重たいものは選ばないようにしています。おいしいゼリーや缶詰、お酒などは配送してもらいましょう。

私の場合、以上の4つのルールのうち2つをクリアしていれば「このお土産は帰省の手土産に選んでもOK」としています。

「銀座ブランド」はやっぱり最強

おそらく日本全国の老若男女が知っている東京の街は「銀座」です。格調の高いクラシックなイメージも全国共通。ということで、地方への東京土産でも、銀座の華麗なイメージは存分に発揮されるはず。実際おいしいものがたくさんあるんですよ。

おすすめ1：資生堂パーラーの「花椿ビスケット」
資生堂パーラーの代表的なお菓子「花椿ビスケット」（48枚入り・3510円）は、資生堂のシンボルマークの花椿をかたどった伝統ある焼き菓子。缶の姿形も花椿のデザインがあしらわれていて美しい。見た瞬間に「かわいい！」と声が出ます。毎年限定缶も登場するので、少しずつコレクションするのも楽しいです。花椿ビスケットをおばあちゃんに贈ったら、ビスケットを食べ終わったあとも缶を大切に使ってくれそう。

花椿ビスケット48枚入・3510円

おすすめ2：銀座ウエストの「リーフパイとヴィクトリア」
1946年創業の洋菓子店である銀座ウエストの「リーフパイとヴィクトリアのギフトセット」（リーフパイ13枚とヴィクトリア6個入り・3240円）も安心してプレゼントできます。「ドライケーキ」と呼ばれる大きなクッキーはどれもバターの豊かな香りが楽しめます。銀座ウエストのシグニチャーであるリーフパイと、甘酸っぱいイチゴジャムが可憐なヴィクトリアの組み合わせが華やかで好きです。

リーフパイ13枚＋ヴィクトリア6個（個包装）・3240円

おすすめ3：ガルガンチュワのボンボンショコラ「ウイスキー」（と、「ブルーベリーパイ」）
銀座から少し足を伸ばせば、皇居のお堀の側に帝国ホテルがあります。こちらもクラシカルで上質なお土産の宝庫。帝国ホテル内のホテルショップガルガンチュワの「ボンボンショコラ「ウイスキー」」（5個入り・3000円）は北海道厚岸蒸溜所のシングルモルトウイスキーを使ったゴージャスなボンボンです。大人同士でちょっとだけ味わいたい……そんなお土産におすすめです。そして私が自分に課したお土産の基本ルールからはやや外れてしまいますが「ブルーベリーパイ」も捨てがたい。ブルーベリーのジャムがたっぷり詰まったジューシーなパイで、1971年から愛され続けている名品。「ブルーベリーパイ界の王」と勝手に呼んでいます。ただし当日中にいただく必要があるので、近場へのお土産ならベストです。