初心者が最初に使うべき有料AIツールは「Genspark」で間違いなし、具体例付き使いこなしテクニック

2025.7.29

プログラミングの知識がなくても大丈夫！条件分岐処理

Gensparkは、人間の判断力を補完し、一貫した対応をするためのサポートもしてくれます。

「どの案件を優先すべきか分からない」「成約確度の見極めができない」……こんなビジネスシーンあるあるのお悩みは「条件分岐処理」で解決しましょう。

「営業案件の優先度を条件分岐処理で評価してください。

【案件情報】
○○案件の詳細情報をここに入力

【評価ロジック】
IF 企業規模 = 大手（年商100億円以上）AND 予算 = 1000万円以上
THEN 基礎点 = 70点
ELSEIF 企業規模 = 中堅（年商10-100億円）AND 予算 = 500万円以上
THEN 基礎点 = 50点
ELSE 基礎点 = 30点

【追加評価条件】
・決裁時期が3カ月以内：+15点
・競合が1社以下：+10点
・既存顧客からの紹介：+5点
・過去取引実績あり：+10点

【出力形式】
1. 各要素の個別評価
2. 条件分岐の適用過程
3. 最終スコアと根拠
4. 推奨アクション
5. リスク要因」

評価だけならExcelのようなツールで行うこともできますが、複雑な数式が必要。

Gensparkならこのように自然言語に近いかたちで条件を指定するだけで、希望の形のアウトプットを得られます。さらに、自然言語だけでプロンプトの細かいニュアンスを調整することもできます。

たとえば上の「評価ロジック」は、単発の評価であれば、

「以下の条件に基づいて企業の基礎点を算出してください：

【条件1】企業規模が大手（年商100億円以上）かつ予算が1000万円以上の場合
→ 基礎点：70点

【条件2】企業規模が中堅（年商10-100億円）かつ予算が500万円以上の場合
→ 基礎点：50点

【条件3】上記以外のすべての場合
→ 基礎点：30点

企業情報：[ここに企業データを入力]
上記ロジックに従って基礎点を判定し、判定理由も併せて説明してください。」

また大量の企業を一括判定するバッチ処理を行いたい場合は

「以下の評価ロジックを使用して、複数企業の基礎点を一括算出してください：

**評価条件**
A. 年商100億円以上 + 予算1000万円以上 → 70点
B. 年商10-100億円 + 予算500万円以上 → 50点
C. 上記以外 → 30点

**処理要件**
- 各企業について条件A→B→Cの順序で判定
- 結果を表形式で整理
- 判定根拠を併記
- 不明な項目がある場合は要確認として記録

**企業リスト**
[企業1] 年商：XX億円、予算：XX万円
[企業2] 年商：XX億円、予算：XX万円
...

上記ロジックに従って全企業の基礎点を算出してください。」

といったかたちで表すことも可能です。やりたいことや扱うデータの量に合わせてプロンプトの微妙なカスタマイズができるのが自然言語で指示を出すメリットです。

Gensparkを使うことで複雑な条件を瞬時に判断し、評価要素の見落としや担当者による判断のばらつきを解消できます。

人間である私たちは、もっと戦略的な思考に時間を使えるようになります。

勝ちパターンはどっち？A/Bテスト設計

ウェブサイトなどの複数の表現に対し、「多くのユーザーにクリックされるのはどれか？」といった”勝ちパターン”を検証する「A/Bテスト」。

しかしその設計には難しい点も多く、
「統計の教科書を読み返しながら、電卓で計算して……。1つのテスト設計に半日かかった」
「Excelで管理していたら、途中でどっちがA案だったか分からなくなった」
といったお悩みが聞かれることも。

そこで、Gensparkにテスト設計をお願いしてみました。

「以下の条件でA/Bテストを設計してください：
- 対象：メール件名の効果測定
- バリエーション：A案とB案
- 測定指標：開封率、クリック率
- 統計的有意性の判定方法
- 必要サンプル数の計算
- 結果分析のフレームワーク」

すると、このような設計書が出来上がります。

短時間でテスト設計をしてくれる

実際の実行は手動になるものの、テスト設計と分析フレームワークの自動生成が可能です。

人力でA/Bテストを設計する際の最大の問題は「時間がかかる」ではなく、「属人的で再現性が低い」ことだと思います。

どの会社／部署にも統計的に正しい設計ができる人材がいるとは限りません。それはテストに関する知見を蓄積するのが難しいという意味でもあります。プロンプト一発で統計的に正しい設計書が生成できるのは、「時短」以上に「テスト品質の標準化」という付加価値を生むはず。

実際に現場でA/Bテストを回している方なら、この価値をより深く実感できるはずです！

効率を最大化する使い方のコツ

「これができたらすごく時短になるのに」。そんな思いつきをかなりの精度で実現してくれるGenspark。その効率を最大にするにはどうしたらいいのでしょう？

ひとつには「プロンプトの最適化」が挙げられます。自然言語で何でもお願いできるGensparkですが、「具体的な数値目標を含める」「出力形式を明確に指定する」「「制約条件を事前に伝える」ことは必須といえるでしょう。

悪い例を挙げると「売上を分析して」。

良い例は「過去12カ月の売上データを分析し、来月の売上予測を前年同月比で算出。Excel形式で出力し、グラフも含めて」というかたちになります。

ふんわりした指示でもかなり精度の高いアウトプットが返ってくるGensparkですが、要望が具体的であればあるほど、その切れ味がアップします。

また、Gensparkはクレジット制です。複雑なタスクをお願いしつつ、ストレスフリーにGensparkを活用するには、「クレジット節約」を意識してもいいかもしれません。

「複数タスクを一度に指示」「不要な機能を明示的に除外」するだけでも、消費が抑えられるはず。また結果の修正を何度もお願いするよりも、最初の指示を丁寧に作り込むほうが、望みの結果に早く近づく実感があります。「Gensparkに何をしてもらえば効率が良くなるか？」を考え抜くことで、プロンプトの精度も上がるでしょう。

既存の業務フローの中に「これ、Gensparkに任せたらよさそう」というポイントがあれば、そこから試してみては？小さな改善の積み重ねが大きな変化を生むはずですよ。