「子どものころカブトムシやクワガタを飼ったことがある」という方は多いのではないでしょうか。ご自身が飼ったことはなくても、兄弟や、大人になってから子どもが飼っていたという方も多いでしょう。
筆者も子どものころは特筆するほどカブトムシやクワガタが好きだったわけではありませんが、昆虫図鑑を眺めて、日本産ならオオクワガタやヒラタクワガタ、外国産ならヘラクレスオオカブトムシやネプチューンオオカブトムシなどに心躍らせたものです。
そして、先日4歳になった息子がカブトムシを買ってくれというのです。今どき、カブトムシがいくらするかも知らなかったですし、ちょっと調べると外国産のクワガタやカブトムシを扱っている専門店がそこそこあり、種類にもよりますが価格もさほど高くありません。
4歳の息子が世話をするわけもなく、結局筆者が世話をするのですから「ちょっと変わったカブトムシやクワガタを飼ってみるのもいいなぁ〜」と8月の上旬に専門店へ行ったのが始まり。9月上旬の今は、3種類のカブトムシと3種類のクワガタ計6種、成虫と幼虫を合わせて約100頭を飼っています。わずか1カ月で一体何があったのか? 何がそんなに面白いのかを含めてみなさんにご紹介します。
筆者も子どものころは特筆するほどカブトムシやクワガタが好きだったわけではありませんが、昆虫図鑑を眺めて、日本産ならオオクワガタやヒラタクワガタ、外国産ならヘラクレスオオカブトムシやネプチューンオオカブトムシなどに心躍らせたものです。
そして、先日4歳になった息子がカブトムシを買ってくれというのです。今どき、カブトムシがいくらするかも知らなかったですし、ちょっと調べると外国産のクワガタやカブトムシを扱っている専門店がそこそこあり、種類にもよりますが価格もさほど高くありません。
4歳の息子が世話をするわけもなく、結局筆者が世話をするのですから「ちょっと変わったカブトムシやクワガタを飼ってみるのもいいなぁ〜」と8月の上旬に専門店へ行ったのが始まり。9月上旬の今は、3種類のカブトムシと3種類のクワガタ計6種、成虫と幼虫を合わせて約100頭を飼っています。わずか1カ月で一体何があったのか? 何がそんなに面白いのかを含めてみなさんにご紹介します。
80mmを超える巨大なクワガタも実は格安!?
84mmのダイオウヒラタクワガタだって、税抜5000円以下で飼えてしまう現在の日本。8cmを超えるクワガタは本当にかっこいい!
80mmのオオクワガタは1000万円オーバーだった頃も!?
中高年の方なら覚えているかもしれませんが、1990年代後半にクワガタブームがありました。今ではメジャーな菌糸ビンでの育成で、国産オオクワガタのブリーディングと大型化が大ブームになったのです。そして1999年には80mmの国産オオクワガタが1000万円で売買されて大きなニュースになりました。同年には外国産カブトムシ、クワガタの輸入が可能になり、こちらもブームに拍車をかけました。
実は筆者はこのころ編集の仕事で外国産カブトムシとクワガタの特集ページを作ったことがあり、まだ輸入数も少なく、かなり高価だったのを覚えています。
しかし、息子と一緒にカブトムシとクワガタの専門店を訪れると、80mm、つまり8cmを超えるクワガタがゴロゴロ展示され、種類によっては9cmや10cmといったクワガタが結構無造作に展示されているのです。実際に定規で8〜10cmを確認してほしいのですが、このサイズのクワガタは相当に存在感があり、もうモンスターサイズといえます。
実は筆者はこのころ編集の仕事で外国産カブトムシとクワガタの特集ページを作ったことがあり、まだ輸入数も少なく、かなり高価だったのを覚えています。
しかし、息子と一緒にカブトムシとクワガタの専門店を訪れると、80mm、つまり8cmを超えるクワガタがゴロゴロ展示され、種類によっては9cmや10cmといったクワガタが結構無造作に展示されているのです。実際に定規で8〜10cmを確認してほしいのですが、このサイズのクワガタは相当に存在感があり、もうモンスターサイズといえます。
84mmと我が家のクワガタとしてはもっとも大きなダイオウヒラタクワガタのオス。こんなモンスターのようなクワガタが今は数千円で手に入ります
ですが価格はペアで数千円。大型の外国産カブトムシや10cmクラスの外国産クワガタ、そして希少種などは1万円以上することもありますが、ほとんどは1万円以下。79mmの国産オオクワガタを専門店で買っても1万円以下なのです。
8cmや10cmのクワガタ、15cmクラスのカブトムシといってもピンとこない方が多いでしょうが、このサイズはどんな人が見ても「デカっ!」と思うサイズ。カブトムシやクワガタは子どものときの記憶でも、大きいほどかっこいいもの。そんなかっこいい巨大な昆虫たちが数千円。当たり前ですが、これらが生きていて動くのです。筆者のなかの「男の子心」に火が付いたのはいうまでもありません。
8cmや10cmのクワガタ、15cmクラスのカブトムシといってもピンとこない方が多いでしょうが、このサイズはどんな人が見ても「デカっ!」と思うサイズ。カブトムシやクワガタは子どものときの記憶でも、大きいほどかっこいいもの。そんなかっこいい巨大な昆虫たちが数千円。当たり前ですが、これらが生きていて動くのです。筆者のなかの「男の子心」に火が付いたのはいうまでもありません。
国産カブトムシを買いに来たはずが・・・
息子にねだられてたのは、この国産のカブトムシ程度だったはず。価格は大きさにもよりますがペアで1000円程度です
アトラスオオカブトムシとダイオウヒラタクワガタを購入
息子のために、国産のカブトムシとミヤマクワガタあたりを買いに来たはずの筆者は、不思議なことにショップから帰るときには「国産カブトムシ」「国産ミヤマクワガタ」「国産ノコギリクワガタ」にプラスして「アトラスオオカブトムシ」と「ダイオウヒラタクワガタ」のペアをお買い上げしていたのです。
気になる価格ですが、筆者が行った専門店では「国産カブトムシ」「国産ミヤマクワガタ」「国産ノコギリクワガタ」のペアがそれぞれ1000円程度。「アトラスオオカブトムシ」はオスが53mmのペアで3500円程度、「ダイオウヒラタクワガタ」はオスが84mmのペアで5000円程度なので、大人のホビーとしては、かわいいレベルの予算感といえるでしょう。
気になる価格ですが、筆者が行った専門店では「国産カブトムシ」「国産ミヤマクワガタ」「国産ノコギリクワガタ」のペアがそれぞれ1000円程度。「アトラスオオカブトムシ」はオスが53mmのペアで3500円程度、「ダイオウヒラタクワガタ」はオスが84mmのペアで5000円程度なので、大人のホビーとしては、かわいいレベルの予算感といえるでしょう。
我が家のアトラスオオカブトムシは体長が53mmとかなり小型。チャンスがあれば100mm近い大型のアトラスオオカブトムシもぜひ手に入れてみたいのです
「アトラスオオカブトムシ」は、一度外国産のカブトムシを産卵、孵化させて、幼虫から育ててみたいという願望を実現するために購入。こちらは想定の範囲内でした。しかし「ダイオウヒラタクワガタ」は半ば衝動買い。店内には10cmクラスのクワガタも展示されていたのですが、8cm以上のクラスのヒラタクワガタやオオクワガタの実物は本当にかっこいい! そこで8cmオーバークラスのクワガタのなかでも比較的リーズナブルで、繁殖もしやすいという「ダイオウヒラタクワガタ」を購入したわけです。
筆者はこの日、消費税込みで12000円ほどのカブトムシとクワガタを購入したのですが、1万円程度でこれだけワクワクして、楽しめたのは久しぶりでした。今どき1万円でいい大人がワクワクできることはさほどないのに、これは予想以上に楽しいと感じたのです。
筆者はこの日、消費税込みで12000円ほどのカブトムシとクワガタを購入したのですが、1万円程度でこれだけワクワクして、楽しめたのは久しぶりでした。今どき1万円でいい大人がワクワクできることはさほどないのに、これは予想以上に楽しいと感じたのです。
さらに世界最大のヘラクレスオオカブトムシも購入
ペアで購入したヘラクレスオオカブトムシ。オスで体長が124mmなのでヘラクレスオオカブトムシとしては小型。とはいえ、十分に大迫力です
子どものころの夢が実現した
毛の生えた長く太いヘラクレスオオカブトムシの角。仕事の合間などに眺めては、その度に「かっこいいなぁ〜」と思うわけです。とてもコスパがいい
さらに調子に乗った筆者は、小学生のときから一度は飼ってみたいと思っていたヘラクレスオオカブトムシを買うことを決断しました。ちなみにヘラクレスオオカブトムシといっても、いまや専門店で購入してもオスが124mmのペアで約1万5000円程度。子供の頃からの夢が実現した価格としては安い位です。
極論するなら、今どき、ちょっとしたゲームソフトを買っても1万円前後はするのですから、世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブトムシのペアで1万5000円は破格といえるのではないでしょうか。多くの場合、半年から1年ほど生きるそうです。
しかもそれぞれの種で、ペアリング(交配)から産卵、幼虫が飼育ケースのなかに現れるまで約2カ月、幼虫が羽化するまで種類による差はありますが、半年から2年程度とかなりの期間楽しめるわけです。さらに自分が育てた成虫を産卵させて、さらにと考えると数年レベルで楽しめる趣味といえます。
極論するなら、今どき、ちょっとしたゲームソフトを買っても1万円前後はするのですから、世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブトムシのペアで1万5000円は破格といえるのではないでしょうか。多くの場合、半年から1年ほど生きるそうです。
しかもそれぞれの種で、ペアリング(交配)から産卵、幼虫が飼育ケースのなかに現れるまで約2カ月、幼虫が羽化するまで種類による差はありますが、半年から2年程度とかなりの期間楽しめるわけです。さらに自分が育てた成虫を産卵させて、さらにと考えると数年レベルで楽しめる趣味といえます。
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。