使い勝手を実際にチェック!
ここまでの仕様比較では、「ワイヤレスBluetoothスピーカー」は、明らかに形状も違いますが、見た目がほぼ同じ2機種はバッテリー容量の違いによる使用時間の差だけのようです。続けてスマホなどとの接続方法やお風呂での実際の使い勝手、音なども比べていきましょう。
接続方法は基本的にどのスピーカーもペアリングするだけ
今回紹介する防滴Bluetooth ワイヤレススピーカー3種は、どれもBluetooth ver 5.0に対応するスマホやタブレット、パソコン、ポータブルオーディオプレーヤーとペアリングすれば、すぐに使用可能です。
例えば iPhoneと接続するなら、スピーカー本体の電源を入れ 、「設定」→「Bluetooth」→「 その他のデバイス」から接続したいスピーカーを選択します。注意点は、Bluetoothデバイスとして表示される名前が商品名から想像しにくいこと。各機種ごとの注意点を下記にまとめておきます。
例えば iPhoneと接続するなら、スピーカー本体の電源を入れ 、「設定」→「Bluetooth」→「 その他のデバイス」から接続したいスピーカーを選択します。注意点は、Bluetoothデバイスとして表示される名前が商品名から想像しにくいこと。各機種ごとの注意点を下記にまとめておきます。
iPhoneでのBluetooth スピーカーのペアリング画面。デバイス名をマニュアルで確認しましょう
● Bluetooth ペアリング時の注意点
【黒】BLUETOOTH スピーカー 2 | デバイス名「SR9001」 ペアリングの際にパスワードが要求された場合は 「0000」を入力 |
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【ピンク】ワイヤレスBluetoothスピーカー | デバイス名「BTS-032A」 |
【白】ワイヤレススピーカー | デバイス名「HD-BTSPK11」 |
マニュアルを確認してデバイス名を間違わなければ、非常に簡単にペアリングできるはずです。「BLUETOOTH スピーカー 2」のマニュアルにはペアリングの際にパスワードを要求される場合は「0000」と入力するように書かれています。筆者がペアリングを行った際には、このパスワードが要求されることはありませんでした。
どのスピーカーもかなり簡単にBluetoothでペアリングでき、接続のしやすさ、という意味では3機種に差はありません。
実際の風呂での音楽再生や通話はどう違う?
実際に浴室で音楽再生や通話に使ってみました
今回比較した3つの防滴Bluetoothスピーカーは、スピーカー機能だけではなく、マイクを内蔵しており、電話などの通話も可能です。また、スピーカー側での音量調整や曲送りなども可能なので、この点についてもチェックしていきます。
●スピーカー側での操作方法の違い
「BLUETOOTH スピーカー 2」と「ワイヤレススピーカー」の操作はほぼ共通です。本体上側の電源スイッチ長押しでオン/オフ、中央の再生・一時停止ボタンで音楽の再生と一時停止、左右ボタンの右を短く押すと次の曲へ、長く押すと音量がアップ、左は短く押すと前の曲へ、長く押すと音量ダウン、下のボタンは着信時に押すと電話を受け、通話中に押すと電話を切ることができます。
また、「BLUETOOTH スピーカー 2」はマニュアルに短く続けて2回押すとリダイヤルが可能と書かれています。「ワイヤレススピーカー」はマニュアルに記載はありませんが、短く2回押すとリダイヤルされました。この2機種については、操作性はほぼ同じと言えるでしょう。
「ワイヤレスBluetoothスピーカー」は、形状が全く違うので、操作も異なります。メインの電源スイッチは充電用のUSB端子といっしょに防水カバーの中にあり、外側に露出している操作スイッチは、「−」「▶ ||」「+」の3つです。 「−」ボタン長押しで音量ダウン、短く押すと前の曲へ。「+」ボタンは長押しで音量アップ、短く押すと次の曲へ。「▶ ||」は、短く押すと再生と一時停止、長押しでBluetooth の接続解除。着信時は応答、通話時は通話終了。さらに短く2回押すとリダイヤルもできます。
ボタン配置などに多少の差はありますが、できることはほぼ変わりません。ボタン数の少ない「ワイヤレスBluetoothスピーカー」が若干操作性が悪く感じる程度です。
「BLUETOOTH スピーカー 2」と「ワイヤレススピーカー」の操作はほぼ共通です。本体上側の電源スイッチ長押しでオン/オフ、中央の再生・一時停止ボタンで音楽の再生と一時停止、左右ボタンの右を短く押すと次の曲へ、長く押すと音量がアップ、左は短く押すと前の曲へ、長く押すと音量ダウン、下のボタンは着信時に押すと電話を受け、通話中に押すと電話を切ることができます。
また、「BLUETOOTH スピーカー 2」はマニュアルに短く続けて2回押すとリダイヤルが可能と書かれています。「ワイヤレススピーカー」はマニュアルに記載はありませんが、短く2回押すとリダイヤルされました。この2機種については、操作性はほぼ同じと言えるでしょう。
「ワイヤレスBluetoothスピーカー」は、形状が全く違うので、操作も異なります。メインの電源スイッチは充電用のUSB端子といっしょに防水カバーの中にあり、外側に露出している操作スイッチは、「−」「▶ ||」「+」の3つです。 「−」ボタン長押しで音量ダウン、短く押すと前の曲へ。「+」ボタンは長押しで音量アップ、短く押すと次の曲へ。「▶ ||」は、短く押すと再生と一時停止、長押しでBluetooth の接続解除。着信時は応答、通話時は通話終了。さらに短く2回押すとリダイヤルもできます。
ボタン配置などに多少の差はありますが、できることはほぼ変わりません。ボタン数の少ない「ワイヤレスBluetoothスピーカー」が若干操作性が悪く感じる程度です。
各スピーカーの操作部。「ワイヤレスBluetoothスピーカー」は電源が背面です
● 吸盤での取り付けには安定感に違いアリ
「BLUETOOTH スピーカー 2」「ワイヤレスBluetoothスピーカー」「ワイヤレススピーカー」の3モデルとも、本体に吸盤が用意されており、浴室の鏡や壁などに吸盤で取り付けて、使用することが想定されているようです。
筆者も、実際に浴室の壁や鏡などにスピーカーを取り付けてみたのですが、 本体重量が軽く、吸盤のカップが深いためか、「ワイヤレスBluetoothスピーカー」が最も安定し安心感がありました。ほかの2つも外れて落ちたりはしないものの、滑るように移動してしまうこともあり、残念ながら壁などの垂直面に安心して貼り付けておけるといった印象は受けませんでした。棚などに置いて使うほうが安心でしょう。
スピーカー本体の裏側にある吸盤部分。中央の「ワイヤレスBluetoothスピーカー」は吸盤でしっかり取り付けできます
●音声や音楽の再生クオリティ
どの製品も価格的な制約もあり、しかも防滴構造、さらに音が反響しやすい浴室で使うということもあり、驚くような音質・再生クオリティとは言えません。ただし、どのスピーカーも、ニュースやラジオのような音声コンテンツを楽しむには十分なレベルです。
音楽については、再生する音楽の種類などにもよりますが、音を大きくしすぎるとやや音が割れやすい傾向があり、大音量で長時間楽しむのには向きません。子どもをお風呂に入れるとき一緒に歌を歌うとか、短時間音楽をかけたいときには使えそうです。また、それぞれのスピーカーの音量の厳密な比較は行っていませんが、約2畳ほどの広さの筆者の家の浴室でも、3機種とも音量は十分。会話や音楽が小さくて聞き取りづらいといったことはありませんでした。
あえて音質で3機種をランキングするとすれば、1位はピンクの「ワイヤレスBluetoothスピーカー」 、黒の「BLUETOOTH スピーカー 2」と白の「ワイヤレススピーカー」の違いは筆者にはほとんどわかりません。IPX4を達成している2機種の方がやや音が悪いようです。
● ハンズフリー通話の実用性
ハンズフリー通話の音声クオリティなどは、製品に個体差がある可能性も否定できません。それでも実際に使ってみた結果から言うと、1位がピンクの「ワイヤレスBluetoothスピーカー」、2位が白の「ワイヤレススピーカー」、ほぼ同着で3位が黒の「BLUETOOTH スピーカー 2」でした。
テストに付き合ってもらった通話相手の率直な感想は、「ワイヤレスBluetoothスピーカー」が「ノイズは気になるけれども、言っていることは十分に聞き取れ、会話は成り立つ」、「ワイヤレススピーカー」は「何か言っていることはわかるが、ほとんど聞き取れない」、「BLUETOOTH スピーカー 2」は「ほとんど何を言っているのか分からず、聞き取りも難しい」と言ったものでした。
「ワイヤレスBluetoothスピーカー」が抜きん出ていますが、どれも残念ながら音の響く浴室で長時間会話を楽しみたいと言うレベルではないようです。あくまで、非常時に浴室でも電話が受けられると言ったレベルで考えておくとよいでしょう。
操作性では、ほかの2機種にやや劣る「ワイヤレスBluetoothスピーカー」ですが、再生クオリティやハンズフリー通話の実用性などは、やや上回る印象です。「BLUETOOTH スピーカー 2」 と「ワイヤレススピーカー」については、通話性能はほぼ同じに感じました。
防滴性能に不安はあるものの、音で選ぶなら「ワイヤレスBluetoothスピーカー」がイチオシ
意外にも、一番小さな「ワイヤレスBluetoothスピーカー」がイチオシとなりました
100円ショップで購入できる Bluetooth ワイヤレススピーカー「BLUETOOTH スピーカー 2」「ワイヤレスBluetoothスピーカー」「ワイヤレススピーカー」 の3機種を比較してみました。
各種スペックや実際に使ってみての使い勝手、音質などを比べた結果を言うなら、筆者はダイソーで購入した「ワイヤレスBluetoothスピーカー」がイチオシです。ただし不安点がないわけではありません。 ほかの2機種は防滴性能においてIPX4を達成しているのですが、「ワイヤレスBluetoothスピーカー」だけが防滴のレベルがはっきりしないのです。そのため浴室で使い続けた場合、どの程度の耐久性があるのかは、全く未知数と言えるでしょう。壊れたら諦めると割り切れるのならば、「ワイヤレスBluetoothスピーカー」はおすすめの選択です。
一方、ダイソーの「BLUETOOTH スピーカー 2」とキャンドゥの「ワイヤレススピーカー」については、価格が「BLUETOOTH スピーカー 2」の方が110円高い代わりに50mAhバッテリー容量が大きいこと、が最も分かりやすい違いで、スピーカーに関しては大きな違いが感じられませんでした。ただし、「ワイヤレススピーカー」の方が、今回のテストではわずかにハンズフリー通話の音質の印象がよく、マイクの性能が若干良いように感じました。
最近では防滴や防水のスマホも多く、スマホ本体を浴室に持ち込んでも問題ないとも言えるでしょう。しかし筆者は、金額的にも、中身のデータ的にも、水没時のリスクが大きいスマホを浴室に持ち込むくらいなら、コストパフォーマンスの高い防滴のBluetoothスピーカーに身代わりになってもらいたいと思います。そういう意味でも、壊れたら諦めて買い換えると割り切りやすい100円ショップの防滴 Bluetooth スピーカーは優れた商品といえるでしょう。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
各種スペックや実際に使ってみての使い勝手、音質などを比べた結果を言うなら、筆者はダイソーで購入した「ワイヤレスBluetoothスピーカー」がイチオシです。ただし不安点がないわけではありません。 ほかの2機種は防滴性能においてIPX4を達成しているのですが、「ワイヤレスBluetoothスピーカー」だけが防滴のレベルがはっきりしないのです。そのため浴室で使い続けた場合、どの程度の耐久性があるのかは、全く未知数と言えるでしょう。壊れたら諦めると割り切れるのならば、「ワイヤレスBluetoothスピーカー」はおすすめの選択です。
一方、ダイソーの「BLUETOOTH スピーカー 2」とキャンドゥの「ワイヤレススピーカー」については、価格が「BLUETOOTH スピーカー 2」の方が110円高い代わりに50mAhバッテリー容量が大きいこと、が最も分かりやすい違いで、スピーカーに関しては大きな違いが感じられませんでした。ただし、「ワイヤレススピーカー」の方が、今回のテストではわずかにハンズフリー通話の音質の印象がよく、マイクの性能が若干良いように感じました。
最近では防滴や防水のスマホも多く、スマホ本体を浴室に持ち込んでも問題ないとも言えるでしょう。しかし筆者は、金額的にも、中身のデータ的にも、水没時のリスクが大きいスマホを浴室に持ち込むくらいなら、コストパフォーマンスの高い防滴のBluetoothスピーカーに身代わりになってもらいたいと思います。そういう意味でも、壊れたら諦めて買い換えると割り切りやすい100円ショップの防滴 Bluetooth スピーカーは優れた商品といえるでしょう。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。