東西に長い間取りのわたしの部屋。西向きのリビングの大きな窓からは、日差しが容赦なく照りつけます。冬はエアコンがほぼ不要なほどですが、夏の暑さは殺人級。窓にはUVカットフィルムを貼っているものの、午後になると室温はどんどん上がり、5月の時点でエアコンが必要になる日もあります。
「今年の夏はさらに電気代がかさみそう……」と頭を抱えていた時、「グリーンカーテンを試してみたら?」と勧められました。聞けば、ヘチマやゴーヤなど、簡単に栽培できる植物を支柱に添わせて育てることで、すだれのような日除け効果を得ることができ、採れた作物も活用できるというではないですか。
正直なところ、「グリーンカーテン」と言われても道端の生け垣と区別がつかないレベルで、植物に関する知識はほぼゼロの私。これまでの植物育成経験といえば、気分で買ったサボテンや観葉植物を何度か枯らしたことがあるくらい。でも、暑さをしのげて目にも涼しいグリーンカーテンなら、挑戦する価値は大いにありそうです。
「今年の夏はさらに電気代がかさみそう……」と頭を抱えていた時、「グリーンカーテンを試してみたら?」と勧められました。聞けば、ヘチマやゴーヤなど、簡単に栽培できる植物を支柱に添わせて育てることで、すだれのような日除け効果を得ることができ、採れた作物も活用できるというではないですか。
正直なところ、「グリーンカーテン」と言われても道端の生け垣と区別がつかないレベルで、植物に関する知識はほぼゼロの私。これまでの植物育成経験といえば、気分で買ったサボテンや観葉植物を何度か枯らしたことがあるくらい。でも、暑さをしのげて目にも涼しいグリーンカーテンなら、挑戦する価値は大いにありそうです。
詳しく知りたい!グリーンカーテンとは?
そもそもの話、そんな知識レベルの私にとっては「グリーンカーテンとは何なのか?」を知るところから始めなければなりません。
グリーンカーテンとは、つる性の植物を窓の外側にはわせて作る「自然のカーテン」のこと。植物のカーテンが日差しを遮ることで、室内の温度上昇を抑える効果があり、植物の葉からの蒸散作用によって周囲の温度を下げる効果もあるそうです。
グリーンカーテンを設置すると室温が3〜5度下がることもあるとのこと。エアコンの稼働を減らせるだけでなく、見た目にも、また心理的にも涼を感じられるといいます。さらに、植物によっては収穫の楽しみまであるというのですから、一石二鳥どころか三鳥もあるのでは……? そう考えると急に、魅力的に思えてきました。
グリーンカーテンとは、つる性の植物を窓の外側にはわせて作る「自然のカーテン」のこと。植物のカーテンが日差しを遮ることで、室内の温度上昇を抑える効果があり、植物の葉からの蒸散作用によって周囲の温度を下げる効果もあるそうです。
グリーンカーテンを設置すると室温が3〜5度下がることもあるとのこと。エアコンの稼働を減らせるだけでなく、見た目にも、また心理的にも涼を感じられるといいます。さらに、植物によっては収穫の楽しみまであるというのですから、一石二鳥どころか三鳥もあるのでは……? そう考えると急に、魅力的に思えてきました。
何を栽培すればいい?
グリーンカーテン用に適した植物はいくつか種類があるようですが、特に園芸の心得もなく、サボテンを枯らすような初心者の私は、どんな植物を育てるべきでしょうか。調べてみると、代表的なものとして、成長が早く、収穫も楽しめる「ゴーヤ」、育てやすく、花も楽しめる「アサガオ」、成長が早く、たくさん茂る「ヘチマ」、収穫を楽しめる「きゅうり」などが、グリーンカーテン用の植物として選ばれているようです。
育てやすさと収穫の楽しみ、また後に挙げる懸念点を考えて、私は「ゴーヤ」「ヘチマ」に挑戦してみることにしました。
うまくいけば好物のゴーヤチャンプルを自分の育てたゴーヤで作れるかも知れないし、成長が早いというのが初心者には心強い。「ヘチマ」もまた、いろいろな用途がありそうで、こちらも成長が早いのが魅力に感じました。
育てやすさと収穫の楽しみ、また後に挙げる懸念点を考えて、私は「ゴーヤ」「ヘチマ」に挑戦してみることにしました。
うまくいけば好物のゴーヤチャンプルを自分の育てたゴーヤで作れるかも知れないし、成長が早いというのが初心者には心強い。「ヘチマ」もまた、いろいろな用途がありそうで、こちらも成長が早いのが魅力に感じました。
大きな懸念点……それは「虫」
実は、グリーンカーテンの栽培を勧められたとき、一度は却下した私。なぜなら「虫問題」が頭をかすめたからです。
虫が嫌いでマンション暮らしをしている私にとって、「G」のつくアイツをはじめ、虫の存在は絶対に許せません。室内をジャングルのように植物でいっぱいにしているInstagramのアカウントに憧れ、暇さえあれば眺めているけど、決して実践しないのは植物を育てることで彼らが寄ってくるのが怖いから。
初心者のくせに、植物を枯らす心配より、虫のほうがはるかに心配……私にとって、「虫問題」はそれほどの懸念です。「G」のつくアイツも含めて我が家には決して近づけたくありません。
そこで、グリーンカーテンと虫対策の両立について徹底的に調査してみると、以下のような対策があることがわかりました。
1. 市販の土を使う
市販の清潔な培養土を使用することが大事。園芸店で売られている培養土は、害虫の卵などが混入しておらず、清潔なのだそう。
2. プランターに植える
プランターのほうが地植えよりも虫が寄りにくいといいます。そもそも地植えのできないマンション住まいでよかった……!
3. 水はけをよくする
水のたまりやすい環境は虫を呼ぶそうです。
4. とにかく掃除
ベランダを清潔に保ち、落ち葉や枯れた部分はすぐに取り除くことが大事。
5. ハーブを併用する
ミントやローズマリーなど、虫が嫌う植物を一緒に植えると効果的。ハーブを料理やお酒に使う楽しみも。
6. 忌避剤を活用する
植物に直接影響のない場所へ、G用の置き型忌避剤を使用する。
ゴーヤもヘチマも虫が寄りにくい植物だと聞きます。加えて、これらの対策をしっかり実施すれば、虫に関する心配はかなり軽減できそう。水はけのよい環境づくりと掃除に加え、ハーブも併用してみることにしました。
虫が嫌いでマンション暮らしをしている私にとって、「G」のつくアイツをはじめ、虫の存在は絶対に許せません。室内をジャングルのように植物でいっぱいにしているInstagramのアカウントに憧れ、暇さえあれば眺めているけど、決して実践しないのは植物を育てることで彼らが寄ってくるのが怖いから。
初心者のくせに、植物を枯らす心配より、虫のほうがはるかに心配……私にとって、「虫問題」はそれほどの懸念です。「G」のつくアイツも含めて我が家には決して近づけたくありません。
そこで、グリーンカーテンと虫対策の両立について徹底的に調査してみると、以下のような対策があることがわかりました。
1. 市販の土を使う
市販の清潔な培養土を使用することが大事。園芸店で売られている培養土は、害虫の卵などが混入しておらず、清潔なのだそう。
2. プランターに植える
プランターのほうが地植えよりも虫が寄りにくいといいます。そもそも地植えのできないマンション住まいでよかった……!
3. 水はけをよくする
水のたまりやすい環境は虫を呼ぶそうです。
4. とにかく掃除
ベランダを清潔に保ち、落ち葉や枯れた部分はすぐに取り除くことが大事。
5. ハーブを併用する
ミントやローズマリーなど、虫が嫌う植物を一緒に植えると効果的。ハーブを料理やお酒に使う楽しみも。
6. 忌避剤を活用する
植物に直接影響のない場所へ、G用の置き型忌避剤を使用する。
ゴーヤもヘチマも虫が寄りにくい植物だと聞きます。加えて、これらの対策をしっかり実施すれば、虫に関する心配はかなり軽減できそう。水はけのよい環境づくりと掃除に加え、ハーブも併用してみることにしました。
必要なものを揃えよう
インターネット上の情報によると、ヘチマやゴーヤの種まきに適した季節は3〜6月。「やる」と決めたらすぐに準備です。グリーンカーテンに必要な材料を調べてリストアップしました。
手に入れるべきは
・ゴーヤ、ヘチマの種(または苗)
・プランター(深さ15cm以上のもの)
・培養土
・肥料(緩効性のもの)
・園芸用支柱(グリーンカーテンの骨組み用)
・ネット(つるをはわせるため)
・ひも(ネットの固定用)
・じょうろ
・軍手
欲を言えばもっといろいろあるのでしょうが、ひとまずはこのくらいでしょうか。なにせ私はサボテンを枯らす女。最低限のものでスタートを切りたいところです。近所にホームセンターがないので、オンラインショップで発注することにしました。
まず、プランターを選びます。ゴーヤは根が深く伸びるとのことで、深さのあるものが必要らしい。ベランダの掃除のことを考えるとコロ付きが便利そうです。コロ付きならプランター下に湿気が溜まりにくそうなのも魅力です。
そしてゴーヤとヘチマの種。苗でもいいですが、プランターへの植え替えで失敗する気しかしないので、種を購入することに。
次に土です。「虫が出ない」というのを信じて市販の培養土を選びました。「野菜も花も」と書かれていて心強い培養土と、混ぜる赤玉土もそろえます。肥料も同じく野菜用の緩効性のものをチョイス。植え付け、植え替え時に土に混ぜればいいというお手軽さがうれしい。
支柱とネットは迷うところですが、取り付け紐のついたネットをプランターとベランダに張ることに。最初から設置してもいいですが、ベランダのスペースの都合上、芽が出てからの設置にしようと思います。
その他、ベランダ用の虫忌避剤など、いろいろと購入した割に数千円でとりあえずの準備が完了。「園芸ってお金がかかりそう……」と思っていたので、意外に手頃で一安心です。
手に入れるべきは
・ゴーヤ、ヘチマの種(または苗)
・プランター(深さ15cm以上のもの)
・培養土
・肥料(緩効性のもの)
・園芸用支柱(グリーンカーテンの骨組み用)
・ネット(つるをはわせるため)
・ひも(ネットの固定用)
・じょうろ
・軍手
欲を言えばもっといろいろあるのでしょうが、ひとまずはこのくらいでしょうか。なにせ私はサボテンを枯らす女。最低限のものでスタートを切りたいところです。近所にホームセンターがないので、オンラインショップで発注することにしました。
まず、プランターを選びます。ゴーヤは根が深く伸びるとのことで、深さのあるものが必要らしい。ベランダの掃除のことを考えるとコロ付きが便利そうです。コロ付きならプランター下に湿気が溜まりにくそうなのも魅力です。
そしてゴーヤとヘチマの種。苗でもいいですが、プランターへの植え替えで失敗する気しかしないので、種を購入することに。
次に土です。「虫が出ない」というのを信じて市販の培養土を選びました。「野菜も花も」と書かれていて心強い培養土と、混ぜる赤玉土もそろえます。肥料も同じく野菜用の緩効性のものをチョイス。植え付け、植え替え時に土に混ぜればいいというお手軽さがうれしい。
支柱とネットは迷うところですが、取り付け紐のついたネットをプランターとベランダに張ることに。最初から設置してもいいですが、ベランダのスペースの都合上、芽が出てからの設置にしようと思います。
その他、ベランダ用の虫忌避剤など、いろいろと購入した割に数千円でとりあえずの準備が完了。「園芸ってお金がかかりそう……」と思っていたので、意外に手頃で一安心です。

プランターと土の準備へ

中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019