往路ゴールの芦ノ湖で記念碑と箱根駅伝ミュージアムを巡る
元箱根まで下ると芦ノ湖に突き当たり、国道1号線は左へ大きくカーブを切ります。あとはほぼ平らな道をゴールまで駆け抜けるコース。箱根神社の鳥居をくぐり、杉並木を横目に見ながら、湖畔沿いの国道を走ります。大会当日は応援に駆け付けた大勢の観客からの声援がにぎやかな場所です。
箱根神社 一の鳥居
道の両側にはホテルや食事どころ、土産物屋などが立ち並んでいますが、恐らく選手の目には入らないでしょう。目の前の道、応援の声。そして、箱根関所南の交差点を右折すると往路のゴールが待っています。
箱根駅伝往路ゴール地点
裏側へ回ると、箱根駅伝復路スタート地点となる
大会当日は紅白にデコレーションされているゴール/スタート地点。普段は芦ノ湖へ向かって右側に石柱が立っていて、国道側には「東京箱根間往復大学駅伝競走往路ゴール」、芦ノ湖側には「東京箱根間往復大学駅伝競走復路スタート」と彫られています。
石柱(往路ゴール側)
石柱(復路スタート側)
石柱横の歩道には駅伝の「FINISH」「START」地点であることを示すプレートが埋め込まれています。石柱は1994年、プレートは2024年に設置されたものです。
フィニッシュ・スタート地点を示すプレート
箱根関所南交差点の周辺には小さな広場があり、「襷 -TASUKI-」モニュメントと呼ばれる石碑があります。モニュメントの裏側には箱根駅伝の由来や5区・6区の説明、箱根山中の標高差を示した図が描かれています。また、広場の塀には昔の駅伝の応援風景がプレートに刻まれており、古い写真を見ながら、箱根駅伝の長い歴史を感じていただけます。
「襷 -TASUKI-」モニュメント
また、湖畔には「箱根駅伝栄光の碑 若き力を讃えて」という1994年の第70回大会を記念して設置されたモニュメントもあります。石の台の上にはたすきを学友につなごうと前に向かって走る選手のブロンズ像。思わず、応援したくなってしまいます。
台座の裏面と右側には、歴代優勝校の校名と記録が刻まれています。一度でも優勝した経験のある大学の関係者は、恐らく母校の名前を探すのではないでしょうか。筆者も訪れるたびに母校の名前を探してしまいます。箱根駅伝栄光の碑の周辺には、1961年設置の「東京箱根間大学駅伝競走碑」、1984年設置の「駅伝を讃えての詩碑」もありますので、あわせてご覧ください。
台座の裏面と右側には、歴代優勝校の校名と記録が刻まれています。一度でも優勝した経験のある大学の関係者は、恐らく母校の名前を探すのではないでしょうか。筆者も訪れるたびに母校の名前を探してしまいます。箱根駅伝栄光の碑の周辺には、1961年設置の「東京箱根間大学駅伝競走碑」、1984年設置の「駅伝を讃えての詩碑」もありますので、あわせてご覧ください。
第70回大会記念「箱根駅伝栄光の碑 若き力を讃えて」
もう1つ、駅伝好きなら見逃せない施設が、芦ノ湖畔のゴール・スタート地点の近くにあります。「箱根駅伝ミュージアム」です。運営は富士屋ホテル。元々、レストランだった建物を改装して2005年3月に開設したもので、日本で唯一、駅伝をテーマにしたミュージアムです。展示品の撮影はできませんが、優勝校の記録や画像、エピソード、各校のユニフォームなどが展示され、箱根駅伝の歴史を知ることができます。
箱根駅伝ミュージアム
受付前にはミュージアムショップがあり、駅伝グッズも購入できます。駅伝ファンの方にもそうでない方にも、箱根にお越しの際はお勧めのスポットです。
ドラマも、お正月の中継も、もっと楽しくなる箱根路
今回は5区のコースをたどりながら、駅伝ゆかりの見どころや沿道の観光スポットをご案内しました。鈴廣前でたすきを受け、塔ノ沢で山に入り、大平台のヘアピンカーブを曲がり、宮ノ下で名前を呼ばれ、小涌谷の踏切では電車を待たせて、芦ノ湖のゴールへ。一度この道をたどっておけば、ドラマ『俺たちの箱根駅伝』で、あるいはお正月の中継で一瞬だけ映るカーブや沿道の景色に、それぞれの場所の物語が重なって見えてくるはずです。また、翌3日には、同じ道を6区の選手が一気に駆け下ります。上りと下りで、同じ場所がまったく違って見えるでしょう。
沿道には歴史的建造物や石仏群など、旅の見どころもたくさんあります。もちろん、箱根の楽しみはコース沿いだけではありません。大涌谷の噴煙地、芦ノ湖の遊覧船、個性豊かな美術館、泉質の異なる温泉……。駅伝の余韻を胸に、少し足を延ばして、箱根をのんびり味わってみてください。
沿道には歴史的建造物や石仏群など、旅の見どころもたくさんあります。もちろん、箱根の楽しみはコース沿いだけではありません。大涌谷の噴煙地、芦ノ湖の遊覧船、個性豊かな美術館、泉質の異なる温泉……。駅伝の余韻を胸に、少し足を延ばして、箱根をのんびり味わってみてください。

美馬 哲
タクシー乗務員/「箱根観光情報新聞」編集長
10年前、企業の管理職を辞して箱根へ移住。旅館勤務を経て、現在はタクシー乗務員として日々観光客を案内している。2019年に「箱根観光情報新聞」を創刊し、編集長として地域の魅力や旅人との出会いを発信中。













