本当に釣れるの？　ダイソーの釣り用品を購入！　実際に釣りに行った釣果は？

2022.11.10

千歳川にダイソーの「釣り用品」で挑んでみた

当然のように夜明け前から釣りに出発

「釣りは何時から行きますか？」という選択肢はない感じで、当然のように夜明け前に出発して、千歳川の支流である祝梅川に

生まれてこのかた「ルアーで魚が釣れたことはない」ので、やや不安になりましたが、師匠と一緒に千歳川へ釣りに行くことに。師匠は事前に友人に今釣れている場所をリサーチしてくれたらしく、千歳川の支流である祝梅川（しゅくばいがわ）に行くことになりました。まあ、支流なので当然つながっているのですが。

「何時くらいから、行くのだろう？」と思っていたのですが、当たり前のように夜明け前、4時前に出発して、近所のポイントに。到着すると、師匠が大きな荷物から出してくれたのは、ウキの付いた仕掛けとエサ用のミミズ！

このエサ釣り用の仕掛けは想定外に師匠が用意してくれましたが、最初からエサ釣りをする予定なら、ダイソーでも多数の仕掛けや浮きがラインアップにあります。狙っている魚のサイズに合わせた「仕掛け」や「おもり」、「ウキ」を購入しておきましょう。

ダイソーならこれらも各100円なので、仕掛け全体でも300円前後の予算でそろいますが、結局この仕掛けにをどう使うかが難しい部分。知り合いにその釣り場に行ったことがある経験者がいればアドバイスをもらうことをお勧めします。海の堤防釣りなら、すべてセットになっている「サビキ仕掛けセット」が1つあればとりあえずOKなようですが、この場合も釣っているうちに針が障害物にひっかかったり、曲がったりすることもあるようなので、予備を用意しておくと安心だそうです。

筆者のさおにエサ釣り用の仕掛けとエサを付けてくれる師匠。ウキの下の長さを調整して、エサをどのくらい沈めるかを選択できるタイプの仕掛けでした

すっかりルアーで釣ると思っていた筆者は、この展開にちょっと驚いたのですが「せっかく来たのにまったく釣れないとつまらないでしょ」と師匠。確かに、まったく釣れた魚の写真がないのは、さすがに記事としても寂しいので、ありがたいことです。

ちなみにエサの用のミミズはいくら位するのか、聞いたところだいだい500〜600円。筆者がダイソーで買ったリールとほぼ同じ値段でした……。

師匠にエサと仕掛けをつけてもらい、師匠が調べてくれた、今釣れているポイントに一投目を投げ込みます。

思った以上にあっさりと魚が釣れる

魚がいることを前もって師匠がリサーチしてくれたポイント。写真は師匠が釣っているところですが、確かにしっかりと魚がいました

しっかりと魚がいることがわかっている場所にエサを投げ込んでいるので、第一投からアタリがあり、数回ポイントをずらしながらエサを投げ込むと、思った以上に簡単に魚が釣れました。

なにも釣れないとつまらないだろうと考えてくれた師匠の思いやりにより、ダイソーの「釣り用品」でしっかりと魚が釣れることが証明されたのです。開始から10分程度、まさにあっけないほど簡単にダイソーの竿とリールで魚が釣れました。

その後も、少しポイントをずらして投げ込むと数投で3匹程度の魚が釣れたのです。条件がそろえば、ダイソーの「釣り用品」で十分に川釣りが楽しめるといえるでしょう。魚のアタリ、糸を引いていく感触など、十数年ぶりに釣りの楽しみを味わうことができました。

最初に釣り上げた魚。さほど大きくはありませんが、十数年ぶりに釣りの感触を楽しむことができました

千歳川に移動してルアーでの釣りにチャレンジ

千歳川のポイントに移動した筆者と師匠。ここもエサ釣りではそこそこ釣れたので、次はルアーに変えたくなったわけです

師匠と祝梅川のポイントで数匹ずつ魚を釣り上げたあと、千歳川のポイントに移動しました。この千歳川のポイントでも師匠の作ったエサ釣り用の仕掛けが活躍して、さほど苦労することなく数匹の魚を釣り上げました。予想以上の釣果です。

こうなってくるとダイソーのルアーで初心者でも釣れるところを見せたいと考え、筆者は仕掛けをシンキングペンシル（80mm、コットンキャンディ）に変更。

川にシンキングペンシルを投げ込んでは、小魚の動きをイメージしながら、時には弱った小魚もイメージして、何度も投げてはリールを巻き、投げてはリールを巻き……を続けたわけです。すると、時間だけが経っていきました。この投げてはリールを巻くのが、結構楽しいのです。しかし1時間以上が経過、すっかり太陽が昇ってしまうと、師匠の「そろそろ終わろうか？」の声がかかり、今回の釣りは終了となりました。

残念ながら、ダイソーのさお、ダイソーのリール、ダイソーのルアーでは魚を釣り上げることはできませんでした。そもそもエサ釣りに比べて難易度が高いようですが……。

エサ釣りでは結構簡単に釣れたので、ルアーでもいけるのでは？　と、投入したシンキングペンシル（80mm、コットンキャンディ）。いつかこれで釣ってみたいのです

ダイソーの「釣り用品」で十分に釣れる

ほとんど未経験に近い、釣り初心者の筆者でもダイソーの竿とリールで「意外と簡単！」と思うほど、千歳川で魚を釣ることができました。

勝因の大部分は、師匠が釣るポイントをしっかりと調べてくれ、そのポイントに早朝からエサを投げ込んだことにあると思われます。さすがに疑似餌であるルアーでの釣りは、大物狙いなこともあって成功しませんでしたが、これも何度も練習しているうちに、いつか釣れるのではないかと思っています。

師匠とも話したのですが「ダイソーの『釣り用品』で十分に釣れるのは事実」。コストパフォーマンスを考えると非常に良くできた釣り具といえるでしょう。

しかし今回の釣りの際に師匠が使っている竿やリールなどを触らせてもらったのですが、それらに比べるとダイソーの「釣り用品」はやはり繊細さのない部分も感じられました。魚の微妙なアタリや糸を引く様子に合わせて行くなどの感触を楽しむといった意味では、もう少し繊細な道具のほうが釣りを楽しめるのは事実なのでしょう。

とはいえ、竿とリールとルアー3つで2000円以下というコストパフォーマンスの高さは非常に魅力的。新千歳空港からも近く、駅から歩いて川沿いで釣りをすることも可能な千歳川などなら、旅先のダイソーで最低限の「釣り用品」を買って、その場で川釣りを楽しむなんて使い方も可能だと思います。

川沿いの散歩を兼ねてルアーを投げてみるのも楽しそうなので、興味のある方は、手軽なダイソーの「釣り用品」で、まずはチャレンジしてみてはどうでしょうか。