北海道のソウルフード「スープカレー」
新発売は「北海道味噌と豆乳のスープカレー」「真昆布だしとトマトのスープカレー」「海老とトマトのクリーミースープカレー」の3種

3種類並べてみると味わいだけでなく、色合いも違うのがわかります
スープカレーといえば、北海道のソウルフードです。1970年代に札幌でその原形が生まれ、1990年代に札幌のインドネシア料理店「マジックスパイス」がスープカレーという名称を広めたといわれています。そして1990年代後半から2000年あたりから、北海道メーカーのベル食品などのスープカレーの素を使った家庭料理としても定着したそうです。
無印良品は、北海道で半世紀以上の歴史をもつスープカレーの新製品3種を発売するにあたって、北海道の店舗スタッフの力を動員したといいます。公式サイトによると「スープカレーの本場・北海道の店舗スタッフとつくりました。まずは、スープカレーが大好きな北海道の店舗スタッフにアンケートを実施。集まった184のアイデアの中から、スープカレーを全国に広めるにはどんな味・辛さが良いか、試行錯誤しながら開発しました。だしとスパイスの組み合わせが楽しめる、北海道発祥のスープカレーの魅力を全国に伝えていきます」とのこと。
物心つく前から、スープカレーに慣れ親しんできたスープカレーネイティブたちのアイデアから試行錯誤した結果が、新発売の3種「北海道味噌と豆乳のスープカレー」「真昆布だしとトマトのスープカレー」「海老とトマトのクリーミースープカレー」(各税込490円)だというのです。期待が高まるではないですか。
しかも、北海道内では先行発売もされていました。祖父の代から息子まで4代続く蝦夷っ子である筆者としては、そのおいしさを皆さんにぜひお伝えしたいと思います。
無印良品は、北海道で半世紀以上の歴史をもつスープカレーの新製品3種を発売するにあたって、北海道の店舗スタッフの力を動員したといいます。公式サイトによると「スープカレーの本場・北海道の店舗スタッフとつくりました。まずは、スープカレーが大好きな北海道の店舗スタッフにアンケートを実施。集まった184のアイデアの中から、スープカレーを全国に広めるにはどんな味・辛さが良いか、試行錯誤しながら開発しました。だしとスパイスの組み合わせが楽しめる、北海道発祥のスープカレーの魅力を全国に伝えていきます」とのこと。
物心つく前から、スープカレーに慣れ親しんできたスープカレーネイティブたちのアイデアから試行錯誤した結果が、新発売の3種「北海道味噌と豆乳のスープカレー」「真昆布だしとトマトのスープカレー」「海老とトマトのクリーミースープカレー」(各税込490円)だというのです。期待が高まるではないですか。
しかも、北海道内では先行発売もされていました。祖父の代から息子まで4代続く蝦夷っ子である筆者としては、そのおいしさを皆さんにぜひお伝えしたいと思います。
「北海道味噌と豆乳のスープカレー」

「北海道味噌と豆乳のスープカレー」。これが想像以上においしかった
うちの家族のいちばん人気、まろやかでコクのあるおいしさ
購入した3種類のスープカレーを沸騰したお湯で約6分温めて、すべていっしょに家族で試食しました。湯煎する場合は、どれも5〜7分沸騰したお湯で加熱します。また1袋、1人前はすべて250gです。
チキンに、きくらげ、大きくカットしたれんこんの入った「北海道味噌と豆乳のスープカレー」は無印の5段階辛さレベルで2と甘めの設定。おかげで5歳の息子も問題なく食べることができました。
豆乳とココナッツミルクが入っているので、かなりまろやか。さらに北海道味噌が加わることで、ほっとするような優しい味わいです。ただし、さすがに無印良品カレーだけあって、スパイスの存在もきちんと感じられます。
チキンに、きくらげ、大きくカットしたれんこんの入った「北海道味噌と豆乳のスープカレー」は無印の5段階辛さレベルで2と甘めの設定。おかげで5歳の息子も問題なく食べることができました。
豆乳とココナッツミルクが入っているので、かなりまろやか。さらに北海道味噌が加わることで、ほっとするような優しい味わいです。ただし、さすがに無印良品カレーだけあって、スパイスの存在もきちんと感じられます。

普通にそのまま器に盛り付けると、具材の存在感がやや薄く見える
具材については、公式サイトの写真はかなり正確。大きなれんこんにチキン、きくらげが楽しめます。ただし、実際にそのまま盛り付けると具の存在感は薄めです。また、レトルトの特性上仕方ないのですが、れんこんも含めて、具材すべてが柔らかめでした。
がっちり和風なのに、しっかりスパイシーなカレー。まさに日本のアメリカともいわれる北海道のソウルフードらしい味わいです。子どももいっしょに楽しめる味は、子育て家庭にはうれしいところです。
がっちり和風なのに、しっかりスパイシーなカレー。まさに日本のアメリカともいわれる北海道のソウルフードらしい味わいです。子どももいっしょに楽しめる味は、子育て家庭にはうれしいところです。
「真昆布だしとトマトのスープカレー」

パッケージ写真そのままの具が入っているのに驚きました
しっかりと具材を味わえるシャープなスープカレー
今回紹介した3種類のスープカレーはすべて湯煎のほかに、耐熱容器に移し、ラップして500Wの電子レンジで約2分の加熱で調理することができます。湯煎が面倒なときは、電子レンジでも調理できるのは便利です。
子どもと妻の意見も反映した今回のイチオシは「北海道味噌と豆乳のスープカレー」でしたが、筆者個人は、この「真昆布だしとトマトのスープカレー」がイチオシ。最大の理由は、数は少ないですが、ゴロゴロと入った具材がおいしいからです。
トロトロになった豚ばら肉、大きくカットされたにんじんとじゃがいも。じゃがいもとにんじんは歯ごたえもキープされており、食べ応えも十分。可能ならば、具材の量を2倍にしたいと本気で思います。
子どもと妻の意見も反映した今回のイチオシは「北海道味噌と豆乳のスープカレー」でしたが、筆者個人は、この「真昆布だしとトマトのスープカレー」がイチオシ。最大の理由は、数は少ないですが、ゴロゴロと入った具材がおいしいからです。
トロトロになった豚ばら肉、大きくカットされたにんじんとじゃがいも。じゃがいもとにんじんは歯ごたえもキープされており、食べ応えも十分。可能ならば、具材の量を2倍にしたいと本気で思います。

レトルトカレーとは思えない大きな具材がおいしいのです
肝心のスープについては、北海道産昆布のなかでも出汁の評価が高い、北海道南部で採れる真昆布を使用。これに酸味の効いたトマトがベースとなったサラサラタイプです。今回の3種類のなかではもっともスープカレーの王道といった印象です。
辛さについては、無印良品の5段階評価で3。ほか2種類が2なので、それよりもやや辛めで、辛いもの好きの筆者もある程度満足できるスパイシーさです。サラサラのスープにご飯を沈めたり、逆にご飯に掛けたりして食べる感じも、スープカレーを食べていることを強く実感させてくれます。
辛さについては、無印良品の5段階評価で3。ほか2種類が2なので、それよりもやや辛めで、辛いもの好きの筆者もある程度満足できるスパイシーさです。サラサラのスープにご飯を沈めたり、逆にご飯に掛けたりして食べる感じも、スープカレーを食べていることを強く実感させてくれます。
「海老とトマトのクリーミースープカレー」

北海道人でも驚くくらいの海老感が素晴らしい
海老好きにはたまらない、海老感抜群のスープが魅力
そもそも、いまどきおいしくないレトルトのカレーはあるのでしょうか? という話なのですが、さすが無印良品が手がけるレトルトのスープカレー。どれも平均以上においしいのです。約500円という価格を考慮してもさすがの出来。
そして、我が家では第3位となった「海老とトマトのクリーミースープカレー」は、湯煎して封を切った時点で、部屋の中に海老の香りが漂うレベルでしっかり海老です。海老好きや海老ベースのラーメンやスープが大好きという方にはたまらないでしょう。
この順位になったのも我が家のメンバーには海老でそこまでテンションの上がる人間がいなかっただけで、トマトと生クリームの入った海老感抜群のスープがおいしくないわけありません。
そして、我が家では第3位となった「海老とトマトのクリーミースープカレー」は、湯煎して封を切った時点で、部屋の中に海老の香りが漂うレベルでしっかり海老です。海老好きや海老ベースのラーメンやスープが大好きという方にはたまらないでしょう。
この順位になったのも我が家のメンバーには海老でそこまでテンションの上がる人間がいなかっただけで、トマトと生クリームの入った海老感抜群のスープがおいしくないわけありません。

スープが余ったら、直接乾麺のパスタを入れて調理してもおいしそう
個人的にこちらはご飯ではなく、パスタや麺でもおいしいと確信しています。具材は海老、たけのこ、ぶなしめじが入っていますが、さほど歯触りを楽しめる状態ではないのが残念です。また、高価な海老が入るためか、全体に具材が小ぶりで存在感はやや弱めです。
トマトと生クリームのコクと、甘えびエキスも使用しているという濃厚な海老の香りが最大のポイント。我が家では肉系に人気が集まりましたが、海老好きや海鮮系が食べたいときは、今回の3種類のなかでもイチオシといえます。
トマトと生クリームのコクと、甘えびエキスも使用しているという濃厚な海老の香りが最大のポイント。我が家では肉系に人気が集まりましたが、海老好きや海鮮系が食べたいときは、今回の3種類のなかでもイチオシといえます。
どのスープカレーも十分以上においしい
冷凍野菜でいいので、具材をプラスしてスープカレーらしさを強調したい

北海道人が想像する理想の「スープカレー」はこんなイメージ。冷凍野菜を電子レンジで温めるだけでいいので、具材マシ増しがおすすめです
いまや地元北海道で食べても、スープカレーは1人前1500円程度はします。それが常温保存可能なレトルトで簡単に自宅で楽しめて1人前490円という無印良品のスープカレーは非常に素晴らしい商品です。特に筆者のような子育て世帯は、ゆっくり外食を楽しむのもなかなかたいへんなので、このクオリティのレトルトは本気でうれしいのです。
ただし、今回のスープカレーをそのまま食べると、おいしいソース(スープ)でご飯(主食)をかき込む普通のカレーになってしまうように感じてしまうのです。筆者は北海道のスープカレーは、おいしいスープといっしょにおいしい野菜や肉、海鮮などを楽しみ、ご飯はどちらかというと脇役と考えています。
ただし、今回のスープカレーをそのまま食べると、おいしいソース(スープ)でご飯(主食)をかき込む普通のカレーになってしまうように感じてしまうのです。筆者は北海道のスープカレーは、おいしいスープといっしょにおいしい野菜や肉、海鮮などを楽しみ、ご飯はどちらかというと脇役と考えています。

中でも「真昆布だしとトマトのスープカレー」はかなり頑張っているのですが、あえてさらにプラス!
北海道人にとってのスープカレーとは、「カレー味の出汁がおいしいおでんやポトフ」だと思っていただくと分かりやすいかもしれません。実際、ライスを食べないでスープカレー単体で食べる人がいるぐらいなのです。
ですから、せっかくこれだけおいしいスープが無印良品のレトルトで手に入るなら、自宅にある冷凍野菜でも良いので、多めの具材をプラスすることをおすすめします。
具材をゆでたり、蒸したり、揚げたりとひと手間加えるのが、お店のスープカレーの魅力です。我が家では、ひと手間減らすために電子レンジで加熱したり、ノンフライヤーで焼いたりしただけの冷凍野菜をメインにたっぷりプラスしていただきました。
これだけでご飯メインの普通のカレーとは違うスープカレーらしさが、写真のように強調されるので、ぜひ試してみてください。ご飯ではなく具材がメイン! これで無印良品の新3種のスープカレーが、本場のレストランに負けない食べ応え抜群のスープカレーに大変身してくれます。
ですから、せっかくこれだけおいしいスープが無印良品のレトルトで手に入るなら、自宅にある冷凍野菜でも良いので、多めの具材をプラスすることをおすすめします。
具材をゆでたり、蒸したり、揚げたりとひと手間加えるのが、お店のスープカレーの魅力です。我が家では、ひと手間減らすために電子レンジで加熱したり、ノンフライヤーで焼いたりしただけの冷凍野菜をメインにたっぷりプラスしていただきました。
これだけでご飯メインの普通のカレーとは違うスープカレーらしさが、写真のように強調されるので、ぜひ試してみてください。ご飯ではなく具材がメイン! これで無印良品の新3種のスープカレーが、本場のレストランに負けない食べ応え抜群のスープカレーに大変身してくれます。

齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。