飲食店など集客を向上させる「MEO」とは？

2021.7.7

初めての街や引っ越したばかりの時、外食や買い物をする際に「Google検索」ではなく「GoogleMapでの検索」をする人が増えてきています。

新型コロナウイルス禍でステイホーム生活が続いている現在、飲食店を筆頭にさまざまな店舗や施設が大きな打撃を受けています。営業自粛や営業時間の短縮、コロナ対策の実施などさまざまな対応が求められる中で、いま注目を集めているのが「MEO」です。

MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、「マップエンジン最適化」などと呼ばれます。MEO対策を行うことで店舗やクリニックなどへの来客・来院を促せるだけでなく、チラシの配布や新聞の折り込み広告などのマーケティングに比べてデータを収集・分析しながら効果測定を行えるのも大きなメリットとなっています。

Googleマップに表示されるデータを最適化する「MEO」

企業やお店、インターネットサービスなどのWebサイトをGoogleなど検索エンジンの検索結果で上位に表示させるための施策が「SEO（Search Engine Optimization：サーチエンジン最適化）」ですが、その地図版（ローカルSEO）とも言えるのがMEOです。

Google検索やGoogleマップアプリを開いて「クリニック」「美容院」「レストラン」などの検索ワードを入れると、現在地の地図とともに検索結果が一覧表示されます。ここに表示されている情報は「Googleマイビジネス」と呼ばれ、お店や事務所のオーナーが営業時間やWebサイト、電話番号、店舗や商品、サービスの写真やメニューなどの情報を管理し、ユーザーからの口コミを得たり、その口コミに返信したりできるようになっています。

Googleマイビジネスの情報を整理して常にアップデートし、顧客からの質問に答えるなどコミュニケーションを図ることで、Googleマイビジネスの検索結果に表示される順位を高める施策がMEOというわけです。

MEOは「Map Engine Optimization」の略で、Googleマイビジネスの検索結果に表示される順位を高める施策

MEOサービス「MEO Dash! byGMO」を提供するGMO TECH 執行役員の大澤健人氏は、「Googleでキーワード検索した時に、Google検索結果画面とGoogleマップ上での検索結果で上位3位までの枠に載ることを目指して対策するのがMEOサービスです」と語ります。

Googleマップに表示される内容

「例えば『地域名＋歯医者』『地域名＋インプラント』『地域名＋居酒屋』など、地域名と検索キーワードで、“実際に行く店舗を探している”というワードで検索すると、パソコンでもスマホでも地図と一緒に『ローカルパック』というGoogleマイビジネスの検索結果を表示する枠が出てきます。この上位3位に入れば、ファーストビューに載ることができ、集客力が最も高いことから、そこへ載せるために行うのがMEOサービスです」（大澤氏）

GMO TECH 執行役員大澤健人氏

気になるGoogleの上位表示ロジックの優先順位？

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安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。