花あしらいには人間性が出る
まずは体験レッスンを予約。勇んで参加したタマキは、みんなが同じ花材から教えられた通りの方法でブーケを作るのにもかかわらず、自分のだけ「なんか他の人よりデカいな」ということに気づきます。
おや……。みんなと同じ花材なのになんか私のブーケだけデカい……?
その後のブーケやリース、アレンジメント作りを通して言えることですが、私は全体的に小さく可愛くまとめることができず、大きくワイルドに作りがち。というのも、どうやら花材を長めに切って生けていく癖があるのです。だって小さいより大きい方が良くね?
その長めに切る癖が全開となったのは、クリスマスリース作成のレッスンにて。みんな同じ大きさのリングをベースに作っているのに、載せていく花材のパーツが長くて大きい私のリースは、出来上がりサイズが明らかに他の人より二回りは大きい。
その長めに切る癖が全開となったのは、クリスマスリース作成のレッスンにて。みんな同じ大きさのリングをベースに作っているのに、載せていく花材のパーツが長くて大きい私のリースは、出来上がりサイズが明らかに他の人より二回りは大きい。
タマキのリースはもふもふ、ボサボサな仕上がりに……なんでや
華奢で可愛い先生が、他の生徒さんの作品を見ながら「あ、可愛いですね」「お上手です」と言って回るのに、私の席では散髪前の野人のようなリースを目にして「ワイルドですね……」と苦笑していました。だって生の杉やヒノキの枝の香りをいっぱい楽しみたかったから……。花材を欲張ってたっぷり全部乗せしたんです!(ラーメンじゃないんだよ)
かように、いかに隠そうとも人間性が露わになるのが手仕事の恐ろしさでもあり、面白みでもあるわけで。散髪前の野人リースは我が家の玄関にワッサーと飾られ、クリスマスがやってくるのをウホウホと待ち受けております。
かように、いかに隠そうとも人間性が露わになるのが手仕事の恐ろしさでもあり、面白みでもあるわけで。散髪前の野人リースは我が家の玄関にワッサーと飾られ、クリスマスがやってくるのをウホウホと待ち受けております。
ワイルドなリースでクリスマスをお出迎え。ウホ!
2023年を振り返って、タマキのベストバイは「フラワースクール」、そして楽天で買った、私の心のように真っ白な限定色の花鋏(ばさみ)でした!
今年、私の相棒になった限定色の花鋏
河崎 環
コラムニスト・立教大学社会学部兼任講師
1973年京都生まれ神奈川育ち。慶應義塾大学総合政策学部卒。子育て、政治経済、時事、カルチャーなど多岐に渡る分野で記事・コラム連載執筆を続ける。欧州2カ国(スイス、英国)での暮らしを経て帰国後、Webメディア、新聞雑誌、企業オウンドメディア、政府広報誌などに多数寄稿。ワイドショーなどのコメンテーターも務める。2022年よりTOKYO MX番組審議会委員。社会人女子と高校生男子の母。著書に『女子の生き様は顔に出る』(プレジデント社)など。