約38%がマスクの着用を「減らしたい」。政府のマスク着用基準の緩和後の調査結果

2022年5月に政府から発表されたマスク着用基準の緩和

2022年5月に新型コロナウイルス感染拡大防止の観点で発表されていたマスクの着用基準が緩和されました。詳細は厚生労働省の「マスク着用について」に掲載されています。この基準の緩和もあり、最近では時折、街中でマスクを外した人を見かけることも増えてきました。

また今年は3年ぶりの「行動制限のない夏」となりました。マスク着用基準は緩和されたものの、実際には感染者の増加も起こり、現状でのマスクの着脱について、戸惑っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、GMOリサーチinfoQで行った1都3県の10〜70代の男女3000人を対象した『マスクについての意識調査』の結果とその解説を紹介していきます。マスクの着用頻度や着脱のタイミング、年代やワクチン接種回数との関連性も含めて行われた調査結果からは、みんなの本音も見えてくるようです。

さらにはワクチンの接種回数と、この夏の過ごし方にも関係性が分かりました。

行動制限のない夏、「県外で宿泊を伴う旅行・帰省」が外出予定の第1位

Q1:2022年の夏の外出予定は?

Q1は「2022年の夏の外出予定は?」という質問です。新型コロナウイルスが流行をしはじめて3年が経過した2022年の夏は、みなさんがどんな外出の予定を立てているのかを複数回答で調査しています。

1位(「当てはまる項目がない」を除く)は「県外で宿泊を伴う旅行・帰省」で23.3%。このほか「県内の大型ショッピングセンターやアウトレットでの買い物」の14.4%、「県外で日帰り旅行・帰省」の10.8%などに比べても、割合が高くなっています。県外に出かけるだけでなく、宿泊も伴う行動を検討している人が一定数以上いると言えるでしょう。

2022年は3年ぶりの行動制限のない夏ということもあり、お盆に帰省したり、親族と集まったりして過ごすという人も昨年に比べて多かったのではないでしょうか。

夏の外出予定を行動制限のあった2021年と比較

前出の2022年のアンケート結果と、行動制限のあった「2021年7〜9月の行動」の回答結果を重ねたグラフを見てみましょう(複数回答)。
「県外で宿泊を伴う旅行・帰省」は、2022年では23.3%で「当てはまる項目がない」を除くと1位でしたが、2021年の回答では14.7%と8.6ポイント少ない結果。また1位は「県内の大型ショッピングセンターやアウトレットでの買い物」が15.2%という結果で、「県外で宿泊を伴う旅行・帰省」が第2位となっていました。

このグラフからも、2021年に比べて2022年の夏は、県外への旅行や帰省などが活発になっていることが分かります。さらに2021年の外出予定は県内が多い傾向でしたが、2022年の夏は外出行動が活発になる傾向が見られます。

ただし「当てはまる項目がない」への回答が昨年度が48.7%に対し、今年は52.7%とほぼ横ばいです。この部分に何が当てはまるのかは推測になりますが、感染者数の増加やコロナ禍の長期化により、一層の警戒心を抱いている人も多く、外出予定がある人とない人の二極化が強調される結果とも言えるでしょう。

外出時のマスクは「ほぼ100%着用」が8割超

Q2 :外出する際マスクを着用していますか

5月に厚生労働省が新型コロナ対策の「基本的対処方針」を改訂。他者と身体的距離を目安として2m以上確保できない中でも会話以外では外出でのマスク着用が不要となりました。2022年は外出も多くなる予想ですが、人々のマスクの着用頻度はどのような傾向になっているかを見ていきましょう。

上記がQ2として設定された「外出する際マスクを着用していますか(※飲食など外す必要のある場面を除く)」という質問の回答です。8割以上の81.3%が「ほぼ100%着用している」と回答したのです。

つまり、マスクの着用基準が緩和された現在も「極力マスクを着けて行動する」のが一般的な意見ということでしょう。

さらにこのうち「ほぼ100%着用している」と回答した人たちを年代別に見ていくと、もっとも着用頻度が高いのは60代で、84.8%。これに対して10代は77.9%と6.9ポイントの差がありました。若年層よりマスクの着用率が高い理由としては重症化のリスクや、同居者が高齢の場合があること、社会的な接点の多さなどからくる危機感の高さがあると推測されます。

基準が緩和されても「着用頻度は変わらない」と答えた人は約85%

Q3:2022年5月の基準の緩和発表後にマスクを着用する場面に変化がありましたか

厚生労働省の緩和発表以後に、マスクの着用頻度に変化があるかを確認するための質問では、「マスクの着用頻度は変わらない」という答えが84.5%を占める結果になりました。

「マスクの着用頻度は変わらない」と回答した人は、「まだ感染の不安があるから」「リスク回避をするため」といった不安感から着用頻度を変えられないことを理由に挙げています。また「習慣になっている」「なんとなく」といった慣れからくる意見も見受けられました。

マスク着用基準の緩和が発表されたものの、感染リスクを下げるために着用頻度を変えない人と習慣的に着用を続けている人が多いと考えられます。

マスクの着用を「減らしたい」が約38%、「どちらともいえない」が約44%

Q4:マスク着用を減らしたいと思いますか?

Q3で「マスク着用頻度が変わらない」または「マスク着用頻度が増えた」と答えた人たちに「マスク着用を減らしたいと思いますか?」と質問した結果が上記のグラフです。「(着用頻度を)減らしたくない」と回答した人は、18.1%。2割以下という結果になりました。

つまり、マスク着用基準の緩和後にマスクを着用している人たちも、積極的にマスクの着用を続けたいと思っているわけではないようです。

そこで、このマスクの着用頻度を減らしていない人を対象に、マスクを外したいと思う場面を聞いてみたところ、「早朝の野外でのランニング」「1人作業の時」「人と会うことがない道を歩いたり、人が少ない公園など」といった答えが集まりました。

実は政府のガイドラインでは許可されているような、人との距離が確保できる、会話の想定されない場面でも、まだマスクをしている人は多いのでしょう。すでに着用基準は緩和されたものの、マスクを外すに外せない状況であると思われます。

夏場の「屋外の移動」や「ランニング・散歩」では熱中症対策もあり、マスクなしが増えている

Q5:2022年5月以降マスクを着用しなくなった場面を教えてください

Q3で、マスク着用基準の緩和後にマスクの頻度が減ったと回答した人々に、「2022年5月以降マスクを着用しなくなった場面を教えてください」と質問した結果は上のグラフのようになりました。1位は「屋外の移動」で79.0%、2位は「ランニング・散歩」49.1%、3位は「公園」36.3%と続きます。

マスク着用基準の緩和後にマスクを外している人は、政府のガイドラインにもある屋外活動の際にマスクを外しはじめていることが分かります。特に「ランニング・散歩」「スポーツ」のような運動量の多い活動では、熱中症対策のためにマスクを外しているのでしょう。

「各自に任せられたとき」や「配達物を受け取るとき」はマスクの着用を迷う

Q6:マスクの着脱を迷う場面は?

実際に生活していて「マスクの着脱の迷う場面は?」という質問には、以下のような回答がありました。

・社内で上司から『マスクの使用は各自にまかせる』と発言があるとき
・人通りがまばらな道
・人がいる中で、動きのある動作をして息切れしているとき
・対面で配達物を受け取るとき
・食事中


マスク着脱の決定が個人にゆだねられると困ってしまうといった回答が一定数あり、目立ちました。また、人通りがまばらであったり、人と接するのが短時間である場合は判断に迷う傾向です。

厚生労働省の「マスク着用について」によると、徒歩や自転車での通勤、屋外で人とすれ違う場面では着用は必要ないということです。しかし、2年以上も当たり前のようにマスクをしてきた私たちにとっては、マスクなしで、人とすれ違うという行為に再び慣れるには時間が必要かもしれません。
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齋藤 千歳

フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。

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