GMOインターネットグループでアドテクノロジー事業やアプリマーケティング事業などを展開するGMOアドマーケティングは、インターネット広告事業において「ChatGPT」を活用することで、デジタル広告のクリエイティブ作成時間を従来の1/3以下に削減したと発表しました。
広告の事前リサーチやアイデア出し、実際の画像や動画の作成作業など、これまで人間が担っていた業務をChatGPTを活用することで効率化しました。効率化によって生まれた時間は、広告の配信結果分析やクリエイティブの訴求軸検証、顧客とのコミニュケーションなど、ネクストアクション考案と実行に時間を充てられています。その結果、収益性の高いアプリへより多くの改善施策を当てる時間が確保できるようになり、さらに事業全体としても収益性が上がったとのことです。
広告の事前リサーチやアイデア出し、実際の画像や動画の作成作業など、これまで人間が担っていた業務をChatGPTを活用することで効率化しました。効率化によって生まれた時間は、広告の配信結果分析やクリエイティブの訴求軸検証、顧客とのコミニュケーションなど、ネクストアクション考案と実行に時間を充てられています。その結果、収益性の高いアプリへより多くの改善施策を当てる時間が確保できるようになり、さらに事業全体としても収益性が上がったとのことです。
属人化していた業務をChatGPTに任せながら同等以上の品質を担保
GMOアドマーケティングでは、広告オペレーションの効率化を目指し、RPA(業務プロセス最適化マネジメント)やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、AI(人工知能)を活用した仕組みや組織作りに注力してきました。しかし、マーケティングおよび広告効果の最大化を実現するためには、「広告クリエイティブの作成・開発」という専門スキルや実務経験を保有している高度なクリエーターによる業務が中核となっており、属人化が切り離せない組織運営となっていました。
こうした課題を新たなテクノロジーによって解決するため、アプリマーケティング事業「Good!Apps byGMO」では2022年から対象となる商材の3C・4P分析、マーケティングリサーチ、広告キャッチコピーや構成案のアイデア出し、実際の広告の画像・動画の作成などにChatGPTの活用を開始しました。その結果、これまでは広告クリエイティブの作成・開発業務に月平均約130時間かかっていたところ、約3分の1以下となる月平均約35時間まで削減できるようになったとしています。
こうした課題を新たなテクノロジーによって解決するため、アプリマーケティング事業「Good!Apps byGMO」では2022年から対象となる商材の3C・4P分析、マーケティングリサーチ、広告キャッチコピーや構成案のアイデア出し、実際の広告の画像・動画の作成などにChatGPTの活用を開始しました。その結果、これまでは広告クリエイティブの作成・開発業務に月平均約130時間かかっていたところ、約3分の1以下となる月平均約35時間まで削減できるようになったとしています。
アプリマーケティング事業「Good!Apps byGMO」のWebサイト
一方で、パフォーマンスはこれまでと同等もしくはそれ以上を実現しているとのことです。最終的な広告の質を担保するために、校閲の段階におけるファクトチェックや整合性の確認は人間が行っています。加えて、例えばクリエイティブの作成スピードが上がったことで、さまざまなパターンのクリエイティブ作成を短期間でできるようになりました。これにより、顧客の広告出稿の効果改善や、訴求別検証がこれまでより素早く行えるようになり、顧客のマーケティング全体のさらなる改善に注力できるようになっています。
広告クリエイティブ作成の業務フロー。ChatGPT活用前後の違い
GMOアドパートナーズでは、広告クリエイティブの作成業務すべてをAIによって自動化するのではなく、AIを活用したアウトプットを人の判断で選定およびブラッシュアップすることで、作成時間の短縮と質の担保を可能とする独自システムを構築しています。
ChatGPTを開発したOpenAIの規約では、モデルの学習には用いられないと明記されているAPI連携のみを利用し、顧客の情報などを含まない状態で運用するなど情報管理を徹底しています。今後も継続的に規約変更やアップデート情報といった最新の動向とリスク対応策を踏まえた上で、取り組みを設計していくとのことです。
また、こうした取り組みをChatGPTやAI活用による広告作成の先進事例として活用しながら、広告主やパートナー企業の業務効率化支援も行っていくとしています。
ChatGPTは、AIを研究する非営利団体のOpenAIが提供する言語モデルで、ユーザーと自然な会話形式で対話し、高度な応答が可能です。自然言語処理技術を応用しており、質問に対して自然な文章で回答してくれます。高度な会話にも対応しており、その応用範囲は広く、さまざまな分野で注目を集めています。
ChatGPTを開発したOpenAIの規約では、モデルの学習には用いられないと明記されているAPI連携のみを利用し、顧客の情報などを含まない状態で運用するなど情報管理を徹底しています。今後も継続的に規約変更やアップデート情報といった最新の動向とリスク対応策を踏まえた上で、取り組みを設計していくとのことです。
また、こうした取り組みをChatGPTやAI活用による広告作成の先進事例として活用しながら、広告主やパートナー企業の業務効率化支援も行っていくとしています。
ChatGPTは、AIを研究する非営利団体のOpenAIが提供する言語モデルで、ユーザーと自然な会話形式で対話し、高度な応答が可能です。自然言語処理技術を応用しており、質問に対して自然な文章で回答してくれます。高度な会話にも対応しており、その応用範囲は広く、さまざまな分野で注目を集めています。
ChatGPTのWebサイト
普段の業務をChatGPTをはじめとしたAIによって効率化したことで捻出できた時間を、成果物のクオリティアップや、プロモーションといった、人間でないとできない仕事に充てる流れは、今後一般化していくことでしょう。
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。