もう1つ、モンベル好きの方におすすめされて使っているのが「シャミース フィンガーレスグローブ Women's」です。お値段は1870円。

「シャミース」とは、モンベルが開発した極細のマイクロファイバーで編まれたフリース素材のことで、フリースなのにモコモコせず、暖かく、通気性がよいのが特徴。

レディースサイズはコーラルピンク、ダークグレー、グレー、イエロー25の4色があり、私は一番陽気そうなイエロー25を選びました。ただ、モンベルのオンラインストアの画像ではチューリップのようなパキッとした黄色だと感じたのに、実物は薄いマスタード色でした。

重さは13gで、ちゃんと左右どちらもコートのポケットに入っているか不安になるくらい軽い。13gがどのくらい軽いのかというと、例えば私が昔から使っているセルモネータ・グローブスの牛革とカシミアの手袋は46g。それだって「重たいな」なんて思ったことは今まで一度もなかったのに、シャミースの軽さに慣れるとずっしり感じてしまいます。

そしてとても薄いので、コートのポケットに押し込んでもポケットの形を崩さないです。ポケット内での存在感が薄い。そんなスリムな手袋なので、小さなバッグやポーチにも難なく収まって便利。

私の場合、2025年は11月25日の夜から「手袋がほしい」と思うようになりました。東京がそれなりに寒かった夜です。で、シャミース フィンガーレスグローブの出番と相成りましたが、手首や手の甲は温かく、早歩きで2キロほど夜道を歩いたので最終的には汗ばんできたものの、不快な蒸れは感じず、そのまま手袋をつけっぱなしで歩けました。

さて、モンベルのシャミース素材の手袋は、もちろん指がフルで覆われている普通の手袋もあります。でも今回はフィンガーレスタイプを選びました。「つけたままスマホ操作ができる手袋」を試したこともあるのですが、どうしても指先のゴワゴワ感でスマートウォッチやスマホのキー操作は私には難しいんです。なので、いっそ指先がなけりゃいいじゃないか、ということで潔くフィンガーレスを選びました。スマホの操作がラクなのはいわずもがな、ゆくゆくは「指先まで覆う手袋との重ねづけ」も考えています。

そしてシャミース フィンガーレスグローブが予想外によかったのは「自宅でのPC作業中につける」ことです。これはいろんな人におすすめしたい。タイピングの邪魔にならず、ひたすら手元が暖かいですよ。私には長袖の袖口をギュッと手の甲まで引っ張るクセがあります。寒かったり、手の付け根がPCに触れてヒヤッとするのがあまり好きではないんです。でも服が伸びてしまうし、かといってアームカバーは大げさに見えてあまり好きではありません。そこで、試しにシャミース フィンガーレスグローブを使ってみたら、ちょうどよかった！ 雪山どころか屋外にも出ていないインドアな使い方ですが、オフィスワークでも頼れる手袋だと思います。

機能性の高いウェアが1枚あると、寒い冬も暑すぎる夏も、それなりに快適にすごせます。ぜひ頼りになる1枚を探してみてください。