戦争とサイバー空間の切り離せない関係
生成AIはとても便利な技術ですが、悪用される可能性も想定しなければなりません。特に戦争という枠組みの中では、その影響はより深刻になります。
世界情勢が大きく揺れる中、戦争においてサイバー領域はどのように活用され、悪用されるのでしょうか。その行く末を考えるようなパネルディスカッションも行われました。
このパネルディスカッションには、Preferred Networks 代表取締役社長 岡野原大輔氏、経済産業省 大臣官房審議官 奥家敏和氏、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) 主席研究員 伊東寛氏、陸上自衛隊教育訓練研究本部 研究部長 陸将補 小山直伸氏が登壇。それぞれの立場からサイバー領域と安全保障の関係について議論しました。GMOインターネットグループ サイバー防衛事業推進本部「6」本部長で元陸上自衛隊 陸将の廣惠次郎氏がモデレーターを務めました。
将来的な軍事動向について聞かれた小山氏は、「現代の戦いでは、サイバー攻撃は単独ではなく、防空システムや電力網の遮断、物理的破壊などと組み合わせた『領域横断作戦』として行われています」と述べました。
将来はAIや自律型の無人機が極めて重要な要素となり、少数の兵士でも連続的で高い攻撃力を発揮できるようになると指摘します。
一方で、AIや無人機自体がサイバー攻撃の標的になる可能性もあります。そのため、それらが無効化される事態への備えが必要です。さらに、サイバー防衛は一国だけで完結するものではなく、システム、プロシージャ(運用手順)、人的ネットワークの3つの側面で国際的な連携が不可欠だと述べました。
世界情勢が大きく揺れる中、戦争においてサイバー領域はどのように活用され、悪用されるのでしょうか。その行く末を考えるようなパネルディスカッションも行われました。
このパネルディスカッションには、Preferred Networks 代表取締役社長 岡野原大輔氏、経済産業省 大臣官房審議官 奥家敏和氏、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) 主席研究員 伊東寛氏、陸上自衛隊教育訓練研究本部 研究部長 陸将補 小山直伸氏が登壇。それぞれの立場からサイバー領域と安全保障の関係について議論しました。GMOインターネットグループ サイバー防衛事業推進本部「6」本部長で元陸上自衛隊 陸将の廣惠次郎氏がモデレーターを務めました。
将来的な軍事動向について聞かれた小山氏は、「現代の戦いでは、サイバー攻撃は単独ではなく、防空システムや電力網の遮断、物理的破壊などと組み合わせた『領域横断作戦』として行われています」と述べました。
将来はAIや自律型の無人機が極めて重要な要素となり、少数の兵士でも連続的で高い攻撃力を発揮できるようになると指摘します。
一方で、AIや無人機自体がサイバー攻撃の標的になる可能性もあります。そのため、それらが無効化される事態への備えが必要です。さらに、サイバー防衛は一国だけで完結するものではなく、システム、プロシージャ(運用手順)、人的ネットワークの3つの側面で国際的な連携が不可欠だと述べました。
陸上自衛隊教育訓練研究本部 研究部長 陸将補 小山直伸氏
伊藤氏は「NICTとしてではなく、あくまで個人の見解」と前置きした上で、ウクライナ情勢からも分かるように、サイバー攻撃は現代戦で既に「常態」になっていると指摘しました。
今後はAIがサイバー領域に多大な影響を与え、人間を補助するだけでなく、AIをだます攻撃や、最終的には「AI対AI」の攻防へと発展していくのではないかと述べました。
今後はAIがサイバー領域に多大な影響を与え、人間を補助するだけでなく、AIをだます攻撃や、最終的には「AI対AI」の攻防へと発展していくのではないかと述べました。
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) 主席研究員 伊東寛氏
では、国はこの状況をどう考えているのでしょうか。奥家氏は、政府として「サイバーフィジカルセキュリティフレームワーク」の公開や、中小企業向け支援などを進めていると説明しました。
今後の課題としては、攻撃を特定して対処する「オペレーション能力の確立」、物理的ダメージの最小化と人材育成、さらに中小企業や地方も含めた「社会全体でのサプライチェーン防衛」の3点を挙げました。
今後の課題としては、攻撃を特定して対処する「オペレーション能力の確立」、物理的ダメージの最小化と人材育成、さらに中小企業や地方も含めた「社会全体でのサプライチェーン防衛」の3点を挙げました。
経済産業省 大臣官房審議官 奥家敏和氏
では民間ではどうでしょうか。企業が作りだす製品やサービスに、知らないうちに悪意のある仕組みが入り込めば、社会全体に影響が及びます。
岡野原氏は民間の立場から、半導体設計やAI開発において、設計段階でのバックドア混入や学習データへの細工にどう対処するか、サプライチェーンの信頼性をどう担保するかが課題だと述べました。
また、運用段階でも特定条件下での異常動作を防ぐため、常時監視の仕組みが必要だとも指摘しました。
岡野原氏は民間の立場から、半導体設計やAI開発において、設計段階でのバックドア混入や学習データへの細工にどう対処するか、サプライチェーンの信頼性をどう担保するかが課題だと述べました。
また、運用段階でも特定条件下での異常動作を防ぐため、常時監視の仕組みが必要だとも指摘しました。
Preferred Networks 代表取締役社長 岡野原大輔氏
モデレーターの廣惠氏は、将来戦の様相から産官学連携まで幅広いテーマで議論を進行しました。その上で現在の状況を踏まえ、「国産サイバーセキュリティ連合」の必要性や、一国では対処できないサイバー領域における国際連携の重要性を提起しました。
伊藤氏もこの意見に賛同し、「産官学の連携において制度設計も重要だが、最終的な鍵となるのは“人間”」と述べ、業界の垣根を越えて信頼できる仲間を作ることが、連携の最適解だと語りました。
伊藤氏もこの意見に賛同し、「産官学の連携において制度設計も重要だが、最終的な鍵となるのは“人間”」と述べ、業界の垣根を越えて信頼できる仲間を作ることが、連携の最適解だと語りました。
GMOインターネットグループ サイバー防衛事業推進本部「6」 本部長で元陸上自衛隊 陸将 廣惠次郎氏

宮田 健
ライター
2012年よりITセキュリティのフリーライターとして活動するかたわら、個人活動として“広義のディズニー”を取り上げるWebサイト「dpost.jp」を1996年ごろから運営中。テーマパークやキャラクターだけではない、オールディズニーが大好物。2020年、2022年には講談社「ディズニーファン」に短期連載も。
Webサイト:https://dpost.jp/
X:@dpostjp













