ニオイ対策は重要
大小に関わらず、トイレを利用する度に黒ビニール袋、凝固剤、白ビニール袋がひとつずつなくなっていき、使用後の袋が増えていきます。このビニール袋と凝固剤が10セット付属するので「組立式緊急トイレ10回分」というわけです。
筆者の自宅は一軒家なので、使用後の袋は庭やガレージなどで保管できるのですが、高層マンションなどを想定して、トイレ内のダンボールに保管してみました。
筆者の自宅は一軒家なので、使用後の袋は庭やガレージなどで保管できるのですが、高層マンションなどを想定して、トイレ内のダンボールに保管してみました。
筆者の自宅は一軒家なので、密閉した使用済みの袋は庭や車庫に移動することもできますが、高層マンションなどを想定して、トイレ内に保管しました
気になるニオイですが「強烈で我慢できない!」というレベルではないものの、トイレのドアを開けて中に入ると「ああ、こういうニオイだったか」といったレベルではあります。
災害時は仕方ないとはいえ、「し尿のニオイ」が苦手な方も多いでしょう。かくいう私もそうで、キャンピングカー生活などでニオイのきついトイレ対策に用意している「消臭力 デオックス トイレ用スプレー」(エステー)を使うことにしました。
自分が使うためだけにトイレ全体のニオイを消臭するのは不可能と考えていた筆者にとって「消臭力 デオックス」のレセプターブロック消臭は非常に魅力的でした。レセプターブロック消臭は、ニオイの元を消臭するのではなく、レセプター(ニオイを感じるセンサー)のうち便臭を感じるレセプターに、便臭と似た香り成分の分子が先回りしてはまることで臭いをブロックするというもの。
大ざっぱにいうと、ニオイの元を絶つのではなく、ニオイを感じなくする消臭ということのようです。この「消臭力 デオックス トイレ用スプレー」は予想以上に効果を発揮してくれました。妻とふたりで「かなりニオイが消えるね〜」とちょっと感動したほどです。
災害時は仕方ないとはいえ、「し尿のニオイ」が苦手な方も多いでしょう。かくいう私もそうで、キャンピングカー生活などでニオイのきついトイレ対策に用意している「消臭力 デオックス トイレ用スプレー」(エステー)を使うことにしました。
自分が使うためだけにトイレ全体のニオイを消臭するのは不可能と考えていた筆者にとって「消臭力 デオックス」のレセプターブロック消臭は非常に魅力的でした。レセプターブロック消臭は、ニオイの元を消臭するのではなく、レセプター(ニオイを感じるセンサー)のうち便臭を感じるレセプターに、便臭と似た香り成分の分子が先回りしてはまることで臭いをブロックするというもの。
大ざっぱにいうと、ニオイの元を絶つのではなく、ニオイを感じなくする消臭ということのようです。この「消臭力 デオックス トイレ用スプレー」は予想以上に効果を発揮してくれました。妻とふたりで「かなりニオイが消えるね〜」とちょっと感動したほどです。
ャンピングカー生活などで汚いトイレに出会ったときのために購入してあった「消臭力 デオックス トイレ用スプレー」。レセプターブロック消臭がポイント
また、今回は使用しませんでしたが、筆者がキャンピングカーなどで使っている密閉式のゴミ箱「ASVEL 生ゴミ ペール 11L 中バケツ付」(実勢価格:2,000円前後)などを併用すれば、さらに快適に使うことができそうです。筆者は普段、生ゴミやオムツなどを、この「ASVEL 生ゴミ ペール 11L 中バケツ付」に入れています。
ロック&パッキンの付いたフタにより密閉タイプのゴミ箱「ASVEL 生ゴミ ペール 11L 中バケツ付」はニオイの漏れが少なく、とても快適です
現実問題、どこかにひとつ「組立式緊急トイレ10回分」をストックしておきたい
ビニール袋や凝固剤を使い切った状態の「組立式緊急トイレ10回分」。筆者の場合、大人2人で約24時間で使い切りました
非常食などに比べて、その必要性から目を逸らしがちな非常時用トイレ。しかし、実際の被災時は避けて通れない非常に重大な問題です。
今回試してみた「組立式緊急トイレ10回分」は、我が家の場合、筆者は一日中家におり、妻は仕事で日中は不在という条件でも10回分を約24時間で使い切りました。思っている以上にトイレに行く回数は多かったようです。我が家の場合、息子はまだトイレを使わないので約1日もちましたが、10回分では親子3人で利用すると基本的に24時間もたないでしょう。
また、ダンボール製の便座は耐荷重約230kgということですが、60kgちょっとの筆者が使ってもやや不安定な印象は拭えません。耐えられることと快適に使えるかは別でしょうが、もう少し安定感があるとうれしいと感じました。ニオイについては、消臭剤や密閉式のゴミ箱を使うことで、さらに軽減できるでしょう。
今回のテストの結果「組立式緊急トイレ10回分」は最低限ひとつは用意しておきたい非常用グッズだと思いました。ただし、一般的には大人1人で「1日4~7回」が平均的なトイレの回数だそうなので、一度家族の通常のトイレの回数をカウントしてみて、それを3日分備蓄できるよう、別売のビニール袋と凝固剤を追加しておくほうが安心です。
最後に、使用後の袋の処理は筆者の自治体では燃えるゴミ扱いでした。これは自治体ごとに異なるようなので、事前に調べておきましょう。たかがトイレ、されどトイレ。災害時の必須アイテムを侮ることなく、余裕を持った回数分の備蓄をお勧めします。
今回試してみた「組立式緊急トイレ10回分」は、我が家の場合、筆者は一日中家におり、妻は仕事で日中は不在という条件でも10回分を約24時間で使い切りました。思っている以上にトイレに行く回数は多かったようです。我が家の場合、息子はまだトイレを使わないので約1日もちましたが、10回分では親子3人で利用すると基本的に24時間もたないでしょう。
また、ダンボール製の便座は耐荷重約230kgということですが、60kgちょっとの筆者が使ってもやや不安定な印象は拭えません。耐えられることと快適に使えるかは別でしょうが、もう少し安定感があるとうれしいと感じました。ニオイについては、消臭剤や密閉式のゴミ箱を使うことで、さらに軽減できるでしょう。
今回のテストの結果「組立式緊急トイレ10回分」は最低限ひとつは用意しておきたい非常用グッズだと思いました。ただし、一般的には大人1人で「1日4~7回」が平均的なトイレの回数だそうなので、一度家族の通常のトイレの回数をカウントしてみて、それを3日分備蓄できるよう、別売のビニール袋と凝固剤を追加しておくほうが安心です。
最後に、使用後の袋の処理は筆者の自治体では燃えるゴミ扱いでした。これは自治体ごとに異なるようなので、事前に調べておきましょう。たかがトイレ、されどトイレ。災害時の必須アイテムを侮ることなく、余裕を持った回数分の備蓄をお勧めします。
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。