11年ぶりの完全新作、配信者から芸人、ミュージシャンまでを魅了
任天堂の音楽ゲーム『リズム天国』シリーズが、前作から約11年ぶりとなる完全新作『リズム天国 ミラクルスターズ』として帰ってきた。
『リズム天国』は、モーニング娘。などを手掛けてきた音楽プロデューサーのつんく♂による、任天堂の音楽ゲームシリーズだ。2006年8月にゲームボーイアドバンス版が発売されて以来、シンプルな操作でリズムに乗る独特の世界観でファンを増やしてきた。
今作『リズム天国 ミラクルスターズ』は、前作『リズム天国 ザ・ベスト+』を継ぐシリーズ第5作目で、2026年7月2日にNintendo Switch向けに発売された(Nintendo Switch 2でもプレイ可能)。オール新作のリズムゲームが80種類以上収録されており、ステージの節目にはつんく♂書き下ろしのボーカル曲も流れる。そのなかには、現在のJ-POPシーンを牽引するアーティストAdoの新曲「Love me forever!」も含まれている。
こうした注目度の高さに加え、ゲーム実況系YouTuberやVTuber、人気お笑い芸人がプレイ動画を続々と公開。Ado本人も自身のYouTubeチャンネルでゲーム実況を生配信して、大きな話題になり、今ではゲームのファンのみならず、ストリーマーの間でも人気コンテンツになっている。
このように多方面で注目を集めている『リズム天国 ミラクルスターズ』だが、筆者自身は『リズム天国』シリーズをこれまでにプレイしたことがない。しかし、リズムゲームと親和性が高いDJを趣味としているだけに、ゲームの内容自体は気になる。そこで今回は「DJで培ったリズム感があれば、初心者でもこのゲームを楽しめるのか」といった観点で、実際にプレイしてみた感想をレビューする。
『リズム天国』は、モーニング娘。などを手掛けてきた音楽プロデューサーのつんく♂による、任天堂の音楽ゲームシリーズだ。2006年8月にゲームボーイアドバンス版が発売されて以来、シンプルな操作でリズムに乗る独特の世界観でファンを増やしてきた。
今作『リズム天国 ミラクルスターズ』は、前作『リズム天国 ザ・ベスト+』を継ぐシリーズ第5作目で、2026年7月2日にNintendo Switch向けに発売された(Nintendo Switch 2でもプレイ可能)。オール新作のリズムゲームが80種類以上収録されており、ステージの節目にはつんく♂書き下ろしのボーカル曲も流れる。そのなかには、現在のJ-POPシーンを牽引するアーティストAdoの新曲「Love me forever!」も含まれている。
こうした注目度の高さに加え、ゲーム実況系YouTuberやVTuber、人気お笑い芸人がプレイ動画を続々と公開。Ado本人も自身のYouTubeチャンネルでゲーム実況を生配信して、大きな話題になり、今ではゲームのファンのみならず、ストリーマーの間でも人気コンテンツになっている。
このように多方面で注目を集めている『リズム天国 ミラクルスターズ』だが、筆者自身は『リズム天国』シリーズをこれまでにプレイしたことがない。しかし、リズムゲームと親和性が高いDJを趣味としているだけに、ゲームの内容自体は気になる。そこで今回は「DJで培ったリズム感があれば、初心者でもこのゲームを楽しめるのか」といった観点で、実際にプレイしてみた感想をレビューする。
捉えるべきリズムを見つけるのが重要
今回、筆者がまず試したのは、「ひとりで遊ぶモード」の「ステージ1」だ。このステージは、最初から遊べる1-1「輪くぐり」に始まり、1-2「パラソル」、1-3「フライングディスク」、1-4「アレのエサ」と続き、それら4つが混ざったメドレーのような1-5「リミックス1」と合わせて5つのミニゲームで構成されている。
「輪くぐり」の画面。「パ・ピ・プ・ペ・ポ」のタイミングに合わせて流れてくる輪っかを飛び抜ける
ゲームで使うボタンは基本的にはAボタンだけだが、例えば「パラソル」であれば、傘を開くときにAボタン、閉じるときに十字キーの下を押すというように、ミニゲームによっては別のキーも使用する。
「パラソル」の画面。リズムに合わせて傘を閉じたり、開いたりするが、タイミングをミスると他のキャラクターから冷たい目で見られる
長年のDJ経験によるビートマッチングで培ったリズム感には自信があったものの、実際にゲームを始めてみるといきなりつまずいた。「パピプペポ」のリズムにあわせて、Aボタンを押すだけというシンプルな「輪くぐり」も、やってみると意外と難しい。コントローラーのボタンを押すタイミングが、ことごとく判定から外れていったのだ。
つまずいた原因は、ゲームの難易度ではなく自分の聴き方だ。“リズムを捉える”とはいえ、DJが曲と曲のテンポを合わせる感覚で曲自体のキックやスネアの音を聴いてみても、意外とうまくいかない。実は捉えるべきは、曲自体のビートに対して、ポリリズム的に重なってくるゲームキャラクターの動きのリズムなのだ。ここがこのゲームの難しいところでもあり、おもしろいところでもある。
また、各ミニゲームでは最初はゲームキャラクターの動きを見ているだけでもある程度リズムが取れるのだが、途中で画面がブラインドになるなど、いわゆる目押し対策もしっかり導入されている。この点に開発側からの「ゲームをクリアするためにはリズムをしっかりと捉えなさい」というメッセージが込められていると感じた。
このことに気づいてからは、判定がぴたりと合いだし、それが決まった瞬間の快感は格別だった。音とアクションがひとつになる感覚は、一度味わうと癖になる。そして、曲が良ければ良いほど、この快感は増す。つんく♂楽曲を聴いて育った世代の筆者にとってはなおさらだ。ステージ1で言えば、往年のハロー!プロジェクト系曲を思わせる「アレのエサ」で流れる「My Telepathy!私の熱い光線」(櫻井優衣/FRUITS ZIPPER)は、まさにそんな曲だった。
つまずいた原因は、ゲームの難易度ではなく自分の聴き方だ。“リズムを捉える”とはいえ、DJが曲と曲のテンポを合わせる感覚で曲自体のキックやスネアの音を聴いてみても、意外とうまくいかない。実は捉えるべきは、曲自体のビートに対して、ポリリズム的に重なってくるゲームキャラクターの動きのリズムなのだ。ここがこのゲームの難しいところでもあり、おもしろいところでもある。
また、各ミニゲームでは最初はゲームキャラクターの動きを見ているだけでもある程度リズムが取れるのだが、途中で画面がブラインドになるなど、いわゆる目押し対策もしっかり導入されている。この点に開発側からの「ゲームをクリアするためにはリズムをしっかりと捉えなさい」というメッセージが込められていると感じた。
このことに気づいてからは、判定がぴたりと合いだし、それが決まった瞬間の快感は格別だった。音とアクションがひとつになる感覚は、一度味わうと癖になる。そして、曲が良ければ良いほど、この快感は増す。つんく♂楽曲を聴いて育った世代の筆者にとってはなおさらだ。ステージ1で言えば、往年のハロー!プロジェクト系曲を思わせる「アレのエサ」で流れる「My Telepathy!私の熱い光線」(櫻井優衣/FRUITS ZIPPER)は、まさにそんな曲だった。
「アレのエサ」のプレイ画面。曲に合わせて空から降ってくる餌を食べていく
もっとも、リズムの捉え方のコツをつかんだからといってすべてが解決するわけではない。一度クリアした複数のミニゲームが次々に切り替わる「リミックス1」では、別種の難しさが待っていた。すでに体験済みであっても、ミニゲームごとに操作が異なるので、場面が高速で切り替わるたびに手が迷う。しかし頭で理解していてもうまくいかないパニック感そのもの、そしてこれを乗り切ったところにある達成感に、リミックスならではのおもしろさがあると感じた。

Jun Fukunaga
ライター・インタビュワー
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター・インタビュワー。最近はバーチャルライブ関連ネタ多め。DJと音楽制作も少々。












