世界1位のTVメーカー・サムスンは新機能TVをすでに発売
世界のTV市場で販売台数1位を誇るサムスンは、高性能モデル以外にもさまざまなTV製品をラインアップにそろえている。たとえば縦向きに90度回転できるTV「The Sero」は2019年に発売済みだ。Seroはリモコンを使って43インチ画面を回転できる。音楽を流しながらイコライザー風の画面表示を行う「パーティーモード」も搭載している。またスマートフォンをワイヤレスで接続している時は、スマートフォンを回転させて縦と横表示を切り替えると、Seroの画面も自動で90度横転する機能も搭載。スマートフォンとの相性もしっかりと考えた製品になっている。なおサムスンのTVは壁掛け設置用のフレームに回転機能を内蔵させており、多くのTVが回転対応になっている。
韓国に行くとカフェや美容室の店頭にSeroが置かれ、メニューやお勧め情報などを表示している例をよく見かける。すっきりした本体デザインもお店の雰囲気に合うのだろう。価格は1499.99ドル、約22万3000円だ。日本では原宿にあるサムスンのショールーム「Galaxy原宿」に参考展示されていたこともあった。ぜひ日本でも発売してほしい。
韓国に行くとカフェや美容室の店頭にSeroが置かれ、メニューやお勧め情報などを表示している例をよく見かける。すっきりした本体デザインもお店の雰囲気に合うのだろう。価格は1499.99ドル、約22万3000円だ。日本では原宿にあるサムスンのショールーム「Galaxy原宿」に参考展示されていたこともあった。ぜひ日本でも発売してほしい。
元祖回転式TVの「The Sero」
円筒形の小型プロジェクター「The Freestyle」は、LGとは違うアプローチでTVを持ち運べる製品だ。直径約95mm、高さ約172mmの円筒形のプロジェクターで、重量は800g。室内はもちろんのこと、かばんに入れてどこにでも持ち運べる。投影角度は自由に回転でき、斜め方向から投影しても壁やスクリーンにゆがみのない長方形表示ができる、補正機能も内蔵している。最大投影サイズは100インチなので映画も迫力ある視聴体験ができるだろう。価格は999.99ドル、約15万円。本体だけで使える着脱式のバッテリーや、持ち運びに便利な円筒型ケースなども販売されている。こちらも海外では多くの国で販売中だが、日本での発売は未定である。
小型プロジェクター「The Freestyle」
冷蔵庫やオーブンなど、キッチン家電もTV化する
キッチンで料理中にレシピを見たい、あるいは煮物をする間にちょっと息抜きをしたい、なんてときにスマートフォンを使う人は多いだろう。だが食材で汚れた手でスマートフォンを扱うのは面倒だし、狭いキッチンにはスマートフォンを置く場所もないだろう。そこで冷蔵庫の扉にTVを埋め込んだ製品が徐々に増えている。
これらのTVは冷蔵庫の食材管理機能も搭載しているが、実際にその機能を求める人は少なそう。むしろ料理に関する情報を検索したり、冷蔵庫に飲み物を取りに行った時などにちょっとしたコンテンツを楽しんだり、なんて用途に向いているだろう。朝目覚めて冷蔵庫に行き、牛乳を取り出してコップに入れて1杯飲む間にショート動画を見るのも楽しそうだ。1日の中で冷蔵庫の前に立つ時間というのは細切れながらも結構長いだろう。いずれすべての冷蔵庫の扉はTV化するかもしれない。
これらのTVは冷蔵庫の食材管理機能も搭載しているが、実際にその機能を求める人は少なそう。むしろ料理に関する情報を検索したり、冷蔵庫に飲み物を取りに行った時などにちょっとしたコンテンツを楽しんだり、なんて用途に向いているだろう。朝目覚めて冷蔵庫に行き、牛乳を取り出してコップに入れて1杯飲む間にショート動画を見るのも楽しそうだ。1日の中で冷蔵庫の前に立つ時間というのは細切れながらも結構長いだろう。いずれすべての冷蔵庫の扉はTV化するかもしれない。
ハイアールのTV内蔵冷蔵庫。ヨーロッパで20万円程度で販売予定
キッチン家電のTV化はこれだけではない。ハイアールは何と、オーブンの扉もTVにしてしまった。「CHEF＠HOME Series 6」オーブンはタッチパネルディスプレイを備えたオーブンである。最大の特徴は庫内カメラで、調理中の料理の様子を不明瞭なガラス越しではなく、カメラを通したきれいな映像としてオーブン扉の画面で確認できる。スマートアプリを使ってオーブンの調理温度や時間設定をスマートフォンから行うことも可能だ。さまざまなコンテンツを表示できるので、料理系YouTuberの方々に向いた製品かもしれない。2023年後半にヨーロッパのみで発売予定で、価格はまだ未定とのこと。
オーブンの扉がTVになっている
LGはレンジフードにTVを内蔵した開発中のモデルを展示。もはやジョークとも思える製品だが、2024年発売に向けて開発を進めているとのこと。販売国や価格はまだ不明だ。ここまでくると、家じゅうがTV画面で覆われる日が来るのも遠くないかもしれないという気がしてくる。
なお、これらの製品はスマートフォンとの接続も可能で、スマートフォンの画面投影もできる。将来の家では帰宅後にスマートフォンを手に持つ必要はなく、部屋を移動したら目の前にある家電のTV画面にスマートフォンの画面が表示されている、なんて生活が当たり前になるのだろう。
なお、これらの製品はスマートフォンとの接続も可能で、スマートフォンの画面投影もできる。将来の家では帰宅後にスマートフォンを手に持つ必要はなく、部屋を移動したら目の前にある家電のTV画面にスマートフォンの画面が表示されている、なんて生活が当たり前になるのだろう。
レンジフードもTV化
山根 康宏
香港在住携帯研究家
スマホとSIMを求めて世界各国を取材中。海外、特に中国の通信事情に精通している。大手メディアへの執筆も多数。海外スマホ・ケータイを1800台所有するコレクターでもある。
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