冬のヒートショック対策に！家電エバンジェリストおすすめ「脱衣所の後付け暖房」5選

2025.12.5

おすすめの脱衣所暖房5選

設置は楽な一方、安全対策が必要な床置き形

まずは、設置が簡単な床置き形から紹介しましょう。

●防滴タイプのセラミックファンヒーター
パナソニック「DS-FAS1200」（実勢価格1万1000円前後）
https://panasonic.jp/danbo/products/DS-FAS1200.html

パナソニック「DS-FAS1200」

水回りでも使いやすいように、防滴仕様（IPX1）を実現したセラミックファンヒーターです。「強」（東日本の50Hz地域で1150W／西日本の60Hz地域で1100W）、「弱」（同640／615W）の運転モードを備えており（風量は同一）、1～5時間後まで選べる切タイマーも備えています。地震などで本体が転倒・傾いた際に通電を停止するだけでなく、一度転倒したら製品を起こさない限り通電しない「二重安全転倒OFFスイッチ（防災対応型）」を備えており、地震の際はもちろんのこと、不意の転倒時にも安心です。

●薄型セラミックファンヒーター
スリーアップ「CH-T2496」（実勢価格1万円前後）
https://three-up.co.jp/products/detail/CH-T2496

スリーアップ「CH-T2496」

大風量（50Hz地域で1200W／60Hz地域で1100W）、強（同1100W／1000W）、弱（800W）、節電（400W）の4モードを搭載するセラミックファンヒーターです。室温センサーによって18～30℃までの温度設定ができるほか、人感センサーによって人を検知しなくなると約2分で電源がオフになる自動運転モードも搭載しています。1～8時間まで1時間単位で利用できる入／切タイマーを搭載しているので、起床時に合わせて脱衣所を暖めておくことも可能です。転倒時自動オフスイッチも備えているので安心です。

●キューブ型セラミックファンヒーター
シロカ「ポカCUBE SH-CF251」（実勢価格1万5000円前後）
https://www.siroca.co.jp/product/pokacube/

シロカ「ポカCUBE SH-CF251」

消費電力1200Wのパワフルなセラミックファンヒーターです。「強／弱」で風量を設定できる「連続」モードのほか、室温センサーを利用して室温22℃になるまで運転する「おまかせ」モード、人感センサーが人を感知すると運転を開始し、人の動きを3分以上感知しなくなると運転を停止する「人感センサー」モードを備えています。1／2／3時間後に設定可能な切タイマー、4／6／8時間後に設定可能な入タイマーを備えており、2つを組み合わせることも可能です。転倒や振動を検知すると自動停止する転倒・振動検知機能や、異常過熱検知機能などの安全機能も備えています。

工事が必要な場合がある一方、すっきり設置できる壁掛け形

続いて、設置には工事が必要になる場合もあるものの、より安心して利用できる壁掛け形を紹介しましょう。

●ドライバーで簡単に取り付けられる工事不要の壁掛けファンヒーター
ゼピール「DWC-A120P」（実勢価格1万4000円前後）
https://www.denkyosha.co.jp/business/original/winter/dwc/dwca120pwh.html

ゼピール「DWC-A120P」

強（1200W）、中（800W）、弱（500W）の出力切り替えができるほか、夏に向けて送風モードも備える壁掛け形ファンヒーターです。木壁や厚い合板壁であれば、付属の壁掛けフックをネジ留めすることで設置できる手軽さが魅力です。1／2／3時間後に設定できる切タイマーのほか、人感センサーが人を感知すると運転を開始し、人の動きを5分以上感知しなくなると運転を停止する「人感センサー」モードを備えています。

●壁掛けカーボンヒーター（遠赤輻射×温風）
コロナ「ウォールヒート　CHK-12B」（実勢価格6万円前後）
https://www.corona.co.jp/heating/wallheat/

コロナ「ウォールヒート　CHK-12B」

600Wのカーボンヒーターを2基搭載し、1200Wと600Wの2段階切り替えが可能な壁掛け形ファンヒーターです。体を芯まで温められる遠赤外線を多く放射するカーボンヒーターに加えて、ファンで温風をしっかりと部屋中に届けてくれるのが特徴です。温度センサーが室温を検知し、20～25℃になるように暖房出力を自動的に切り替えて運転する「ecoオート運転」や、人感センサーが人を感知すると運転を開始し、人の動きを1分以上感知しなくなると運転を停止する「人感センサー」モード、夏場向けに涼風モードも備えています。設置に工事が必要ですが、カーボンヒーターのパワフル暖房を安心して利用したい人におすすめです。

冬場の入浴は、急激な温度変化によるヒートショックのリスクが伴います。特に脱衣所は温度が低くなりやすいため、注意が必要です。適切な脱衣所暖房を選ぶことは、ヒートショック対策として非常に重要であり、家族の安全を守る上で欠かせません。

今回ご紹介した選び方を参考に、脱衣所の広さや構造、安全性などを考慮し、最適な一台を見つけてください。安全で快適な入浴環境を整え、安心して冬を過ごしましょう。またこの機会に、親御さんが暮らす実家の脱衣所も、ぜひ見直してみてください。

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安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。