「カラーミーショップbyGMOペパボ」が高校生の進路支援プログラムに参画

2022.2.14

GMOインターネットグループのGMOペパボが運営するネットショップ作成サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ」は、若年層対象のキャリア支援プログラムの提供や啓蒙活動を行う一般社団法人HASSYADAI social（ハッシャダイソーシャル）が取り組む高校生向けの進路支援プログラムに参画すると発表しました。

HASSYADAI socialは、EC業界におけるキャリアに関する対話型授業やワークショップを提携する高校で実施したり、不登校、学歴または地方格差などによって進路の悩みを抱える生徒に職業の選択肢を広げるためのサポートを行ったりしています。今後、全国のHASSYADAI social提携学校で授業、ワークショップを順次開催していく予定です。

「カラーミーショップ」が全国の高校生にECのキャリア教育を実施

厚生労働省「令和2年度高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」によると、高校生の就職内定率は99.1％と非常に高くなっています。一方でジンジブの「高卒早期離職に関するアンケート調査（21年12月）」によると、高校生の入社後3年以内の離職者の45.9％が入社1年目に離職しており、そのうちの20％が理由として「業務内容でのミスマッチ」と回答しています。

初職を離職した理由（出典：ジンジブ「高卒早期離職に関するアンケート調査（21年12月）」）

また、高校の進路相談や就職活動の時に教えて欲しかったことの上位には「自分がどんな職業に向いているか」「社会にどんな仕事があるか」が挙げられています（ジンジブ「高卒早期離職に関するアンケート調査（21年12月）」より）。多くの高校生が、進路を選択する際の知識不足により選択肢を狭めていると同時に、自身の進路を現実的に想像しづらい現状が、就職先とのミスマッチの要因の一つであると考えられます。

●高校の進路指導や就職活動の時に教えてほしかったこと

高校の進路指導や就職活動の時に教えてほしかったこと（複数回答可、n＝472、出典：ジンジブ「高卒早期離職に関するアンケート調査（21年12月）」）

こうした中で、「カラーミーショップ byGMOペパボ」は2021年12月に、HASSYADAI socialの提携校である鹿島学園高等学校でEC業界におけるキャリアに関する対話型オンライン授業を実施しました。

本授業には約300人が参加し、終了後のアンケートでは97％が満足と回答、「ネットショップオーナーとして起業してみたい」「進学や就職とは違った進路があると知ることができた」などの声が寄せられました。

そこで「カラーミーショップ byGMOペパボ」では、高校生へのキャリア教育への取り組みを加速させるべく、HASSYADAI socialの進路支援プログラムに参画することを発表しました。今後、HASSYADAI socialとともに進路選択における“選択格差”の是正を目指していくとしています。

生まれ育った環境にかかわらず、人生を選択できる社会の実現に向けて活動

HASSYADAI socialは、全国の高校・少年院・児童養護施設など、250校以上でキャリア教育を提供する団体です。「生まれ育った環境にかかわらず、自分の人生を自分で選択できる社会」を実現するために、全国の高校生向けの授業や独自の教育機関で効果測定などの活動を行っています。

「ヤンキーインターン」など中卒・高卒の若者のキャリア支援事業を行う株式会社ハッシャダイから、教育機関向け事業をスピンオフして2020年1月に設立されました。

「全ての若者に自分の人生を自分で選択する力を」をミッションに掲げており、生まれた家庭、育った地域などを問わず、全ての若者が質の高い教育を受けることができ、自分らしい進路選択・人生選択ができる社会の実現を目指し活動しています。

また、思いを共有できるパートナーと、それぞれが持つ強みや、活用できる資産を活かしながら、理念の実現に努めています。

HASSYADAI socialのWebサイト

2005年のスタートから17年目を迎えた「カラーミーショップ byGMOペパボ」が、EC業界において長年にわたって蓄積したノウハウがHASSYADAI socialの活動に加わることで、多くの若者が「選択する力」を考えるきっかけになるのではないでしょうか。　

安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。