プロフィールを整えると、“いいね”や足あとの数は少なめでも、それが好みのタイプからのものである確率が上がってきます。また、積極的にいろんな人に足あとをつけることで、いろいろな人の目につきやすくなり、“いいね”がつくことも増えます。

マッチングできたら、早めにこちらからメッセージを送っておきましょう。「マッチングしたものの、相手から音沙汰がない」と悩む人も多く、初動が早ければそれだけ本気度が伝わります。返信が来る確率も高くなり、有利なのです。

以前利用した時には、マッチング後はメッセージの交換を重ねて、デートにこぎつけるしかありませんでした。アプリ上でいいなと思っても、会ってみたら写真と雰囲気が違ったり、会話が成り立たなかったり、話し方や表情のクセが受け入れられず、がっかりしたことも……。これが「アプリだるい」と感じる一因にもなりました。

しかしコロナ禍以降、「オンラインデート」ができるマッチングアプリが増えています。この「オンラインデート」とは、何通かメッセージ交換をした相手と、ビデを通話を通じてデートができるという機能です。私が今回使った有名マッチングアプリの場合は初回は1回15分までなのですが、どんなに想像とは違った人だったとしても、会話が成り立たなくても、必ず15分で終わりにできるとあれば、むしろ気楽にファーストコンタクトが取れるのではないでしょうか。

逆に、「やっぱり好み」「実際に会ってみたい」というのは、15分待たずともわかるもの。写真や文章だけではわからない、リアルに近いルックスのイメージや、話し方、雰囲気などをここで確認できます。「会ってがっかり」をなくす、強力な機能だと思います。

コロナ禍ならではの新機能、「オンラインデート」。上記のように「写真やテキストだけのやりとりとのギャップを埋める」ことができるのが大きなメリットです。マッチングした異性とリアルにデートする前には、一度はやっておきたいところ。マッチングして、オンラインデートで好印象を持てた人だけ、デートのセッティングをすればよいのは、アプリによる恋活・婚活疲れをかなり軽減してくれます。

冒頭の調査では、既婚・恋人持ちの男女100名にも、現在の結婚相手や恋人と出会った際の容姿の印象についてたずねています。その結果はなんと、3割以上が「好みではなかった（34.0％）」という回答。配偶者や恋人と付き合った理由は、1位が「内面や雰囲気が好みだと思ったから（46.0％）」、次いで「なんとなくしっくりきたから（45.0％）」という回答結果となっていて、外見やスペックではなく、内面や居心地のよさが決め手となって付き合っている人が多いことが分かりました。

たとえオンラインでも動く相手を見られる状態で会話しておくと、いざ対面した時に「写真はよかったのに、話してみると表情や声がタイプでないことが分かった」「写真とイメージが少し違うけど、会話のテンポが合うし、愛らしい人だと思った」といったギャップが生まれにくくなります。さらに、テキストメッセージだけの交換よりも間を持たせやすいというメリットも。

また、コロナ禍以降、「彼女は外出を自粛するべきだと思っているが、彼氏は『身内なら問題ない』と、自分に都合のいい解釈で飲みに行ったり遊びに出かける」など、親しい人との価値観の違いが浮き彫りになることも。それによって、別れてしまうカップルも増えています。そんな価値観の話をするにも、テキストよりはオンラインデートのほうが向いていると言えるでしょう。

オンラインデートには、マッチング相手のウソを暴く効果も期待できます。「それまでノリノリでメッセージを重ねていたのに、オンラインデートに誘ったら断られた」「日時指定の上で、外からしかオンラインデートできない」。そんな人は、何か黙っていることがある確率が高いです。家の中を見せられない、急な通話やオンラインデートができないのは、それを見張る存在がいると思って間違いありません。

先日、Twitterで「マッチングした女子とデートしたら『私、免許の写真盛れてるの。見る？ ついでにあなたのも見せて』と身元確認され、デートが終わってお礼のLINEをしたら、すかさず電話がかかってきて、家で話せるか（既婚者かどうか）チェックされた」というツイートを見かけました。ここまで鮮やかに身元確認をするスキルがない人も、「オンラインデートしよう」の一言で、真面目な交際相手候補を見つける上でのをフィルタリングができます。

コロナ禍なのにマッチングアプリなんて……と敬遠するのはもったいないです。人との出会いを求めるには向かない時期に思えるかもしれませんが、プロフィールを整え、新機能「オンラインデート」を使いこなせば、コロナ以前と変わりなく、恋人を作ることも夢ではありません。

まずは「恋愛に求めるもの」「自分の好み」などの自己分析から始めて、打席に立ってみませんか？