1月28日・29日にさいたまスーパーアリーナで開催された音楽フェスティバル「GMO SONIC 2023」の熱狂が過ぎ去って4週間ほどたちました。このくらい時間があくと、人間の記憶はエッジが少しずつとれてマイルドなものになってきます。
たとえばGMO SONIC 2023を見に行ってから数日の間に私が見た夢は全部ギラギラと派手でビビッドでした(あとなんでだかブリトニー・スピアーズが毎晩出てきた。なんでだろ? かわいかったからいいけど)。今はふとしたタイミングで「フェスもあの夢もよかったなあ」と考えています。
そういう段階になると、いわゆる「サイドディッシュ」も思い出すんですよね。メインディッシュであるアーティストのパフォーマンスに添えられた、さりげない演出やGMO SONIC 2023らしさといったサイドディッシュを、しみじみ反すうしています。本稿ではそんな「あれよかったな〜」をご紹介します。
たとえばGMO SONIC 2023を見に行ってから数日の間に私が見た夢は全部ギラギラと派手でビビッドでした(あとなんでだかブリトニー・スピアーズが毎晩出てきた。なんでだろ? かわいかったからいいけど)。今はふとしたタイミングで「フェスもあの夢もよかったなあ」と考えています。
そういう段階になると、いわゆる「サイドディッシュ」も思い出すんですよね。メインディッシュであるアーティストのパフォーマンスに添えられた、さりげない演出やGMO SONIC 2023らしさといったサイドディッシュを、しみじみ反すうしています。本稿ではそんな「あれよかったな〜」をご紹介します。
フェスのシンボル「GMOソニッくま🧸𖤐⡱」がひたすら気になる
まずはコレ。さいたまスーパーアリーナの会場に入ると、ステージの奥にデーンとたたずむ“何か”に目を奪われました。
ビカビカに光ってるクマが、目からレーザーを出している
次のアーティストを待っている間などにボーッとステージを見上げるとこのビカビカのオブジェが必ず目に入るわけです。無視しがたいサイズ感。そうすると、あれは何者なんだよってずっと考えてしまう。よく見るとボディのあちこちに和柄の模様があしらわれているクマのよう。
こちらは「GMOソニッくま🧸𖤐⡱(以下ソニッくま)」という名称のフェスのシンボルです。
でね、ソニッくまは、めちゃくちゃ目立つんですよ。レーザーを目からビーッと出して会場を照らしてるし、体はビカビカだし、なにより巨大。人間の数十倍のサイズです。つまりどんなアーティストよりも確実にボディが大きい。大丈夫なんだろうか? 目立ちすぎて音楽フェスじゃなくてクマの祭典になる?……っていう私の心配は杞憂に終わりました。
まずアーティストがパフォーマンス中のソニッくまは、静かに“おりこう”にしてるんです。幕間ではずーっと目からレーザーを飛ばしてたのに、アーティストが出てくるとピタッとレーザーが止まる。で、再び幕間になると目からいそいそとレーザーを出す。ソニッくまなりに配慮をしてたようです。
でも夕方以降のEDMのDJの出番になるとソニッくまも黙っていません。このくらいレーザーがびゅんびゅん飛び始めると、ソニッくまも目からレーザーを飛ばして参戦。
こちらは「GMOソニッくま🧸𖤐⡱(以下ソニッくま)」という名称のフェスのシンボルです。
でね、ソニッくまは、めちゃくちゃ目立つんですよ。レーザーを目からビーッと出して会場を照らしてるし、体はビカビカだし、なにより巨大。人間の数十倍のサイズです。つまりどんなアーティストよりも確実にボディが大きい。大丈夫なんだろうか? 目立ちすぎて音楽フェスじゃなくてクマの祭典になる?……っていう私の心配は杞憂に終わりました。
まずアーティストがパフォーマンス中のソニッくまは、静かに“おりこう”にしてるんです。幕間ではずーっと目からレーザーを飛ばしてたのに、アーティストが出てくるとピタッとレーザーが止まる。で、再び幕間になると目からいそいそとレーザーを出す。ソニッくまなりに配慮をしてたようです。
でも夕方以降のEDMのDJの出番になるとソニッくまも黙っていません。このくらいレーザーがびゅんびゅん飛び始めると、ソニッくまも目からレーザーを飛ばして参戦。
フェスの真っ最中にこんなにソニッくまのことを気にしているのはスタッフ以外では私ぐらいかもしれないと思いましたが、アリーナ後方で知り合ったお客さんも「あれは何でしょうね?たぬき?クマ?」と言っていたので、少なからぬ人にとって気になる存在だった模様。
よって、2日目も会場に入って私がまず最初にしたことはソニッくまのチェックでした。レッドブルウォッカを頼むより先にクマを確かめる。「あ、いるいる」って心の中で挨拶をして目をじっと見ていると、例のレーザーは左右で2色に分かれていることに気がつきました(1日目は左右で同じ色だった)。私にはソニッくまの真意ははかりかねますが、ひょっとしたら幕間ではいっぱい目立ちたかったのかもしれません。
よって、2日目も会場に入って私がまず最初にしたことはソニッくまのチェックでした。レッドブルウォッカを頼むより先にクマを確かめる。「あ、いるいる」って心の中で挨拶をして目をじっと見ていると、例のレーザーは左右で2色に分かれていることに気がつきました(1日目は左右で同じ色だった)。私にはソニッくまの真意ははかりかねますが、ひょっとしたら幕間ではいっぱい目立ちたかったのかもしれません。
花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori