マイナポータルで医療費や薬をニヤニヤ眺める
さて、マイナ保険証のとてもナイスなところは、高額医療費制度の利用がとてもカンタンになるところです。病院の窓口で「限度額情報の表示」に同意すれば、高額医療費の立て替えが不要になり、自己負担限度額までの支払いでOKになります。
そう、医療情報と個人のさまざまな情報が結びついていると、なにかと便利なのです。
マイナ保険証を使うようになって、私はマイナポータルにちょいちょいアクセスするようになりました。医療費や薬の履歴を「私が病と闘ったメモリー」としてチェックするのが愉快でつい見てしまいます。例えば花粉症のシーズンに突入すると、私の医療費は爆増します。そして「いつ内視鏡検査を受けたんだっけ」と履歴をたどれば、次回はいつ内視鏡検査を申し込めばいいかの目安もわかって便利。
医療費も薬の履歴も、ものすごく「私の情報」なんですよね。そして医療に携わる人にとって、そんな「私の情報」は、治療をする上でとても大切。
2025年10月からはマイナ救急も始まりました。救急隊員が患者のマイナ保険証を活用して、その人の通院歴や処方された薬などの医療情報を閲覧できる仕組みです。仮に本人の意識がなくて、情報提供への同意が取れなくても、救急隊員は緊急時に医療情報をチェックできます。
今まではクラブや病院に行くときだけ持ち出していたマイナンバーカードでしたが、それでは出先でマイナ救急を使えないので、お財布に入れるようになりました。救急隊員はマイナンバーカードを私の荷物からちゃんと見つけてくれるかしらと心配ではありますが、緊急時に私の命を救うためなら、彼らはなんでもやってくれそう。
そう、医療情報と個人のさまざまな情報が結びついていると、なにかと便利なのです。
マイナ保険証を使うようになって、私はマイナポータルにちょいちょいアクセスするようになりました。医療費や薬の履歴を「私が病と闘ったメモリー」としてチェックするのが愉快でつい見てしまいます。例えば花粉症のシーズンに突入すると、私の医療費は爆増します。そして「いつ内視鏡検査を受けたんだっけ」と履歴をたどれば、次回はいつ内視鏡検査を申し込めばいいかの目安もわかって便利。
医療費も薬の履歴も、ものすごく「私の情報」なんですよね。そして医療に携わる人にとって、そんな「私の情報」は、治療をする上でとても大切。
2025年10月からはマイナ救急も始まりました。救急隊員が患者のマイナ保険証を活用して、その人の通院歴や処方された薬などの医療情報を閲覧できる仕組みです。仮に本人の意識がなくて、情報提供への同意が取れなくても、救急隊員は緊急時に医療情報をチェックできます。
今まではクラブや病院に行くときだけ持ち出していたマイナンバーカードでしたが、それでは出先でマイナ救急を使えないので、お財布に入れるようになりました。救急隊員はマイナンバーカードを私の荷物からちゃんと見つけてくれるかしらと心配ではありますが、緊急時に私の命を救うためなら、彼らはなんでもやってくれそう。
マイナンバーカードの“アノ袋”、どうしてます?
ところで、マイナンバーカードというと私がどうしても考えてしまうのが「アノ袋」のこと。マイナンバーカードの交付時に一緒に付いてきた、薄い透明なプラスチック素材でできた、ペラペラのアノ袋です。
アノ袋は、マイナンバーカードの何を守っていたのでしょうか。カードをアノ袋に入れると、臓器提供の意思表示欄と12桁のマイナンバーがグレーの塗りつぶしで隠されていたので、プライバシーをそっと守る「配慮」だったみたいです。
で、私のアノ袋は、初代マイナンバーカードとともに役目を全うしました。ペラペラなのに破れもせず、なかなか優秀。とはいえラスト2年くらいはさすがにヘタってきてしまい「これ、そろそろ捨ててもいいんじゃ……」と思うように。
i4U編集主幹の鷹木創さんはアノ袋を「とっくに捨てている」そうで、あのペラペラ感と与えられたミッションの不明さを思うと、そりゃそうだなという気がします。
ちなみにマイナ保険証の読み取り機の不調にやたら当たってしまう星のもとに生まれたi4U編集長の岩崎さんは、アノ袋の中に資格証明書を入れているそう。そうしておけば、25%の確率で遭遇するマイナ保険証の読み取りエラーの際に、資格証明書を受付に出せばよいのだとか。岩崎さんにとってアノ袋は、ある意味、セーフガードとして立派に役目を果たしているようです。
2代目のマイナンバーカードを受け取ったとき、やっぱり新たにアノ袋も付いてきました。また10年、こいつと付き合うのか、今回も破れないのかな……としみじみ眺めてみたら、なんと、アノ袋が12桁のマイナンバーを隠さなくなっているじゃないですか!! 2025年のアノ袋は、臓器提供意思表示の欄だけを隠します。「守るもの」をひとつ失ったアノ袋は、ますます捨てられちゃうんじゃなかろうか。
ということで、マイナンバーとのつき合い方には、私のマインドだけでなく、アノ袋をはじめ、世の中のあちこちで変化が見られるようです。それにしてもアノ袋の「替え」はどこかで売ってないのかな……。
アノ袋は、マイナンバーカードの何を守っていたのでしょうか。カードをアノ袋に入れると、臓器提供の意思表示欄と12桁のマイナンバーがグレーの塗りつぶしで隠されていたので、プライバシーをそっと守る「配慮」だったみたいです。
で、私のアノ袋は、初代マイナンバーカードとともに役目を全うしました。ペラペラなのに破れもせず、なかなか優秀。とはいえラスト2年くらいはさすがにヘタってきてしまい「これ、そろそろ捨ててもいいんじゃ……」と思うように。
i4U編集主幹の鷹木創さんはアノ袋を「とっくに捨てている」そうで、あのペラペラ感と与えられたミッションの不明さを思うと、そりゃそうだなという気がします。
ちなみにマイナ保険証の読み取り機の不調にやたら当たってしまう星のもとに生まれたi4U編集長の岩崎さんは、アノ袋の中に資格証明書を入れているそう。そうしておけば、25%の確率で遭遇するマイナ保険証の読み取りエラーの際に、資格証明書を受付に出せばよいのだとか。岩崎さんにとってアノ袋は、ある意味、セーフガードとして立派に役目を果たしているようです。
2代目のマイナンバーカードを受け取ったとき、やっぱり新たにアノ袋も付いてきました。また10年、こいつと付き合うのか、今回も破れないのかな……としみじみ眺めてみたら、なんと、アノ袋が12桁のマイナンバーを隠さなくなっているじゃないですか!! 2025年のアノ袋は、臓器提供意思表示の欄だけを隠します。「守るもの」をひとつ失ったアノ袋は、ますます捨てられちゃうんじゃなかろうか。
ということで、マイナンバーとのつき合い方には、私のマインドだけでなく、アノ袋をはじめ、世の中のあちこちで変化が見られるようです。それにしてもアノ袋の「替え」はどこかで売ってないのかな……。

花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori













