おうち時間が充実する「NHKのオンデマンド配信」総まとめ　他のオンデマンドサービスへの配信も

2021.12.14

「おうち時間」が増えて、好きなときに好きな動画コンテンツが楽しめる、オンデマンドの配信サービスが人気を集めています。NetflixやAmazon Primeといったグローバルサービスのほか、テレビ局もそれぞれ独自のサービスを提供しています。

なかでもNHKは「NHKオンデマンド」をはじめ、「NHKプラス」「NHK アーカイブス」と3つのサービスを展開しています。そこでそれぞれのサービスの特徴、他オンデマンドサービスへの提供状況など、サービスの違いをまとめました。年末年始に楽しんでみてはいかがでしょうか。

NHKでテレビ放送された番組をオンデマンドで楽しめる配信サービスには、大きく分けて、「見逃し」と「アーカイブ」があります。「見逃し」とは放送直後から一定期間、文字通り見逃した番組が楽しめるサービス。一方の「アーカイブ」は、過去の番組をいつでも見たい時に楽しめるサービスです。

NHKの有料オンデマンド配信サービス「NHKオンデマンド」では以前、この見逃しとアーカイブをそれぞれ個別のサービスとして、料金プランを分けて提供していました。しかし、2020年3月にNHKの地上波放送をインターネットでも視聴できる、新サービス「NHKプラス」がスタート。見逃し番組は「NHKプラス」で、無料で見られるようになりました。

見逃し配信が1週間無料で見られる「NHKプラス」

「NHKプラス」はNHKの受信契約者を対象にしたサービスで、サービス利用時には契約者情報を登録する必要があります。地上波のNHK総合（南関東エリアで放送中のもの）とEテレが、毎日午前5時から翌日午前0時までの19時間程度、インターネットを通じて放送から数秒～数十秒遅れで配信されています。

テレビチューナーのないPCやスマートフォンでも番組を楽しむことができ、放送中は追いかけ再生ができるほか、放送終了後は見逃した番組を無料で視聴できるしくみ。見逃し配信の期間は1週間が基本ですが、南関東エリア以外の地域のローカル番組など、一部は最長2週間の視聴が可能です。ドラマやバラエティだけでなく、ニュースなどの報道番組も含めて、ほとんどの番組が見逃し配信されています。

「NHKプラス」

なお、NHKで放送された番組の見逃し配信は「NHKプラス」のほか、民放テレビ局の見逃し配信を行っている「Tver」でも、ごく一部ですが見ることができます。番組は「ダーウィンが来た！」「きょうの料理ビギナーズ」など、7～8番組程度に限られていますが、同じく放送後7日間は無料で視聴できます。

過去の番組を月額990円で配信「NHKオンデマンド」

一方、アーカイブのオンデマンド配信サービスを提供する「NHKオンデマンド」は、ユーザー登録さえすれば、NHKの契約の有無に関わらず誰でも利用できます。

番組ごとに１本110～330円で購入できるほか、月額990円の定額サービス「まるごと見放題パック」も用意されています。番組ごとに個別に購入した場合は、購入から72時間の視聴が可能。また数は少ないですが、期間限定の無料番組も配信されています。

「NHKプラス」で見逃し配信されている番組も含めて、放送されたばかりものからかなり古いものまで、約1万本の番組が視聴可能。ただし「NHKプラス」では見逃し配信されているニュースなどの報道番組は、一部の特集を除きアーカイブには含まれていません。

「NHKオンデマンド」

「NHKオンデマンド」は、NHKが提供するサイトやアプリだけでなく、「J:COM」「ひかりTV」「U-NEXT」「GYAO!」「Amazon Prime Video」など他の事業者のサービスを通じても、契約および視聴ができます。

「NHKオンデマンド」は基本的に、PCやタブレット、スマートフォン向けのサービスですが、これらの事業者のサービスを通じて視聴する場合は、テレビの大画面でも楽しむことができます。

見られる番組はどのサービスを通じて契約しても基本的には同じ。各サービスの利用料金にプラスして「まるごと見放題パック」（月額990円）の料金がかかります。なおU-NEXTでは、会員向けに毎月付与される1200円分のポイントを、「NHKオンデマンド」の月額料金に充てられるなど、サービスよって「NHKオンデマンド」直接契約にはない、キャンペーン、ポイントなどの特典などを利用することもできます。

「U-NEXT」からも「NHKオンデマンド」が利用可能

昭和の音声や映像も見られる「NHK アーカイブス」

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太田百合子

テックライター
インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それら通じて利用できるさまざまなサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。Twitter：@y_oot