週末にじっくり体験したい「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」や「未来の農園」
白杖(はくじょう)と自分の感覚、そして視覚障害者によるアテンドで真っ暗闇の世界を体験する「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」はドイツ発祥のソーシャルエンターテインメント。高輪ではOGAWA COFFEE LABORATORYとのコラボを楽しめる。筆者は十数年前に青山で体験したが、とてもよかったのでいろいろな人にオススメしている
鮮やかなグリーンに見とれてフラフラ近づいてみると、水槽も発見してさらにテンションが上がる。お魚もハーブもすべて食べられる。しかも背後は電車でいっぱい! 見どころ満載
ハーブ収穫やドライフルーツと合わせたハーバルウォーター作りを楽しめる。ドライフルーツもおいしかった
sakejump takanawaでは日本各地の貴重な日本酒を試飲しながら購入できる。カウンター席で料理とともにいただくことも可能
世田谷が誇るお菓子の名店、パティスリィ アサコ イワヤナギがついに商業施設初出店。「吉田牧場のカマンベールチーズケーキ」はとても貴重なカマンベールチーズで作られた一品。手土産にぴったりな小さな焼き菓子はもちろん、クレープリーは高輪店のみで楽しめる。4月にはカフェも完成するそう
一見するとワインのようだがボトルの中身は高級な日本茶や紅茶。こちらはロイヤルブルーティー高輪ブティックのもの。ノンアルコールと決めている日はもちろん、お酒の合間にいただいても最高においしいのでおすすめ
らせん状の建築が美しい文化施設「MoN Takanawa:The Museum of Narratives」
外観のらせん構造がとても美しい。日本の四季を感じられる植栽が魅力。屋上には菜園や足湯、さらに神社もある(写真:高木康行)
アートや文化史などに見られる「ぐるぐる」を体験できる。つい見てしまう
山手線の「ぐるぐる」と各駅の特徴を表したペーパークラフト。高輪ゲートウェイは、忠臣蔵の聖地ともいえる泉岳寺にちなんで浅野長矩の墓に集まる赤穂浪士たちが表現されていた
うねりが見事な縄文土器のレプリカは実際に触れる。自由研究にもよさそう
4Fの約100畳の畳スペース「TATAMI」で使用されている「さらり畳」は、伊藤園の茶殻が使用された特殊なもの
畳のどこに茶殻が入っているの? と思ったら、畳床(畳の芯の部分)に使われているそう。環境への配慮はもちろん、消臭効果もあるのだという
大阪・関西万博の日本館に展示されていた「藻類スツール」。藻類由来のプラスチックを3Dプリンターで加工したもの。なんともいえないグリーンと透明感が目を引く。MoN Takanawaの自然光ともマッチして大変美しい
館内の木製ベンチには、自然災害から路線を守る目的で線路脇に設置された「鉄道林」の木材であることを示すサインが
“近隣の民”は、橋がかかるのを待っている
もはやとっくの昔に開発され尽くしたような港区に、まさかこんなに広い土地があったのかと驚くんです。先に開業していたリンクピラー1のニュウマン高輪もやはり巨大で、全体像をひと言で表すのがとても難しい。学校や住居もあるので「オフィスビル」と呼ぶのもふさわしくないでしょう。
そんな超巨大な都市開発によって生まれた高輪ゲートウェイシティについて、近隣に住まうi4U編集部員に尋ねると「うれしい。すごく“助かる”んですよ」とのこと。“うれしい”はなんとなくわかるとして、“助かる”って? 高輪や芝浦エリアには縁の薄い、東京の西側で普段生活する私には見えていないものが、港区で毎日普通に暮らす彼女には見えているようです。
いわく、港南や芝浦エリアのタワーマンションに暮らす人たちにとって、マンション周辺の住環境は安全で快適な反面、「ちょっと出かける場所」がとても少ないことが悩みだったそう。で、週末のお買い物や家族でのお出かけとなると、一番近い街は銀座です。
銀座はもちろん美しい街ではありますが、観光客でごった返すあの騒がしさと、近くに暮らす人たちが過ごす「日常の週末」との相性が決してベストではなかったことは、部外者の私にも想像がつきます。特に泉岳寺エリアは、スーパーマーケットやドラッグストアの少なさも課題になっていました。
そんななか開発された高輪ゲートウェイシティのリンクピラー1には、無印良品もドラッグストアも立派な書店もあります。友だちとちょっとおしゃべりに行くようなカフェや、家族のお祝い事にぴったりなレストランもたくさんそろっています。さらに今回ニュウマン高輪 MIMUREやMoN Takanawaが完成したことで、「文化」の面でも街の魅力が増したわけです。
つまり「便利でオシャレな商業施設ができた」と表すにはあまりに巨大な理由は、そこに「街」を作ろうとしていたからなんですよね。もっというと、未来の街を作ろうとしているのだと思います。高輪ゲートウェイシティでは、警備ロボットやモビリティが試験運用されていて、さながら大阪・関西万博のような雰囲気も感じられました(モビリティのiinoは乗ってみると想像以上に愉快な気分になるので、見かけたらぜひチャレンジしてください。どこに連れて行かれるのか謎なまま、ゆっくりと平和に進むのが楽しい!)。
さて、編集部員の彼女はそんな未来の街・高輪ゲートウェイシティの魅力を地元の目線で一通り語ってくれたあと、「だからね、みんな“橋”を待っているんです!」と力強く付け加えました。“橋”とは、高輪ゲートウェイ駅やニュウマン高輪と港南・芝浦エリアを結ぶ歩行者専用道の東側連絡橋のことです。この橋が完成すると、港南・芝浦エリアから高輪ゲートウェイシティに徒歩・自転車でダイレクトにつながるのだといいます(現在は“お化けトンネル”と呼ばれた長〜いトンネルを徒歩で通らないとたどり着けないそう)。なるほど、自宅からフラッと立ち寄れる人が増えたら、さらに街っぽくなりますね。
港区の公式情報によると「橋の開通時期は未定」だそうで、ウォーターフロントの都市開発が抱える諸事情とダイナミズム、そしてそこに暮らす人のリアルと熱望が絡み合う橋であることが察せられます。いつか完成したらお散歩気分で歩いてみたい!
撮影協力:赤池淳子

花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori













