「カラーミーショップ」がAI商品画像作成サービス「Fotographer.ai」の提供を開始

2024.3.25

GMOペパボが運営するECサイト構築サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ」では、AI技術を活用することでECサイト運営の効率化と生産性向上を目指す取り組みを進めています。

その取り組みの一環として、2024年1月29日にFotographer AIが運営するAIによる商品画像の作成サービス「Fotographer.ai」をショップ向けアプリケーションプラットフォーム『カラーミーショップアプリストア』で提供を開始しました。

カラーミーショップのショップ運営者は、、Fotographer.aiを利用することで、ショップに掲載する商品画像をAIで自動生成できるようになり、結果として制作コストの削減や商品画像のクオリティの向上などが見込めます。

料金プランは画像生成100枚と画像ダウンロード10枚、登録商品数4個まで対応する「カラーミーショップ特別ライトプラン」（月額1200円／税込み）と、画像生成200枚と画像ダウンロード30枚、登録商品数10個まで対応する「カラーミーショップ特別スタンダードプラン」（月額4200円／税込み）の2つが用意されています。

AIによって商品画像を自動生成してくれるFotographer.ai

Fotographer.aiは、EC事業や広告クリエイティブなどで使用する商品画像を自動生成できるAIサービスです。サイト内や広告で利用する商品画像は、キャンペーンやシーズンごとに撮影が必要になりがちですが、これを生成AIの技術で自動生成します。

商品の写真をアップロードし、作成したい商品のイメージを文字入力もしくは100以上のテンプレートから選択するだけで、アップロードした写真を元にクリエイティビティの高い商品画像を短時間で作成します。花や果物、土台や手などの素材を自由に配置し、思い通りの構図で商品画像を作成することも可能です。さらにブランドイメージやスタイルをAIが学習するため、ブランド独自のクリエイティブの提案・作成も可能となります。これにより、ブランドの魅力を最大限に引き出しながら、効率的かつ効果的なマーケティング活動が実現できます。

Fotographer.aiページURL：https://app.shop-pro.jp/apps/729

AIをいち早く導入することでECサイト運営者の効率化と生産性向上を支援

“低価格・高機能”がコンセプトのカラーミーショップは、個人から企業まで5万店舗以上（2023年末時点）が利用するECサイト構築サービスです。豊富な機能は、ショップ運営者のニーズや成長に合わせて選択できるようになっています。

2023年3月には今後一般化していくと考えられたAIにいち早く着目し、「カラーミーAIアシスタント（β）」を開発、iOSアプリ上で提供開始しました。この機能は商品情報をもとに最短10秒でAIがSNS投稿用の宣伝文を生成できるもので、ユーザーの作業時間を短縮するほか、投稿の効果を向上させるものです。

今後もカラーミーショップは、AIを用いた機能提供やサービス連携に加え、ECサイト運営に関わる全プロセスにAIを導入することでサービスをさらに進化させ、ユーザーのあらゆるニーズに応える支援を展開するとしています。

「カラーミーショップ」のAI活用によるECサイト運営者支援のイメージ

従来の商品画像を作成するプロセスでは、フォトグラファーの手配からスタジオのレンタル、出来上がった画像の補正など、多くの手間とコストがかかります。Fotographer.aiは元になる写真を用意することで、さまざまなクリエイティブ案を短時間かつ低コストで入手できます。

商品画像などのクリエイティブコンテンツの作成は、ECサイト運営者などの発注者とクリエイティブディレクターの意思疎通が欠かせません。しかし発注者の脳内にあるイメージを言語化してクリエイティブディレクターに伝えることは至難の業です。過不足なく伝えられたとしても、出てきたクリエイティブ案が発注者のイメージを満足させるものになるとは限りません。そういう意味でも、AIがさまざまなクリエイティブ案を生み出してくれて、そこから気に入った画像をダウンロードできる「Fotographer.ai」の仕組みはとても有用に感じられます。これまで商品画像の作成に悩みを抱えていたECサイト運営者は、一度お試ししてみてはいかがでしょうか。

安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。