令和婚、ウェルカムボードは「ハンドメイド作家」での購入が増加

2023.10.24

GMOペパボが運営する国内最大級のハンドメイドマーケット「minne byGMOペパボ」は、ユーザーを対象に「令和の結婚式における意識調査」を実施し、その結果を発表しました。

本調査は、minneで「ウェルカムボード」をはじめとするウェディング関連の作品の人気が高まっていることを受け、昨今の結婚式における意識の変化やニーズについて調査したものです。

調査はminne登録ユーザーのうち、2014～2023年の間に結婚式を挙げた1270人を対象に実施しました。平成と令和を比較する調査結果については、集計の都合上、回答者のうち挙式を行った時期が2014～2018年の人を平成、2019～2023年の人を令和としています。

令和の挙式は「演出アイテム」にこだわる人の割合が平成より6.2ポイント上昇

「結婚式でこだわったもの」について尋ねたところ、式で新郎新婦がサインする「結婚証明書」といった結婚式の「演出アイテム」を選んだ人の割合は、平成は15.5％でしたが、令和では21.7％となっており、6.2ポイント上昇していました。また「引き出物・プチギフト」を選んだ人の割合は平成で24.6％から、令和で17％と、7.6ポイント低下しています。

「結婚式でこだわったもの」への回答結果

さらに令和に挙式した人は、アクセサリーやブーケなど、新郎新婦が「身に着けるもの」を選んだ割合も、平成と比べて33.7％から44.2％と10.5ポイント上昇しており、平成と令和で結婚式のこだわりポイントに変化があることが分かりました。

趣向の多様化に伴い、結婚式でも独自の世界観や自分らしさを反映できる装飾などのアイテムにこだわりたいと考える人が増えているようです。

ウェルカムボードの購入先に「ハンドメイド作家・ブランド」を選ぶ人の割合が平成から令和で8.8ポイント上昇

結婚式に使われるさまざまなアイテムの中でも、式場の入口を飾る「ウェルカムボード」は、minneで3万点以上出品されており（2023年7月現在）、特に人気のアイテムです。

ウェルカムボードとは、式場の入口や、待合スペースなどに飾るボードのこと。結婚式の代表的なアイテムで、新郎新婦に代わってゲストをお出迎えしてくれるものです。新郎新婦の名前だけでなく、似顔絵や写真入りのもの、式の後も自宅に飾っておけるタイプなど、さまざまなデザインのウェルカムボードがあります。

このウェルカムボードにも、平成と令和で購入先に変化がみられました。購入先として「ハンドメイド作家・ブランド」を選択した人の割合が、平成では10.9％だったところ、令和では19.7％と、8.8ポイント上昇していました。一方で、「自分または家族・友人の手作り」を選択した人の割合は61.7％から50.1％と、11.6ポイント低下していました。

「ウェルカムボードの準備手段」への回答結果

このことから、平成と比べて令和では結婚式にまつわるアイテムを、手作りするよりも購入する潮流があると分かりました。なかでも、個別の好みなどにもオーダーメイドで対応してくれる「ハンドメイド作家・ブランド」のニーズが高まっていると考えられます。

「ハンドメイド作家・ブランド」を選ぶ理由は「自分好みのデザインにしたかったから」が7割

令和で「ウェルカムボード」の購入先に「ハンドメイド作家・ブランド」を選んだ人にその理由を尋ねたところ、70％以上の人が「自分好みのデザインにしたかったから」と回答しました。ほかにも30％以上の人が「式が終わった後も思い出として残したかったから」と回答する結果になりました。

「ウェルカムボードをハンドメイド作家・ブランドから購入した理由」への回答結果

この結果から、結婚式で準備するさまざまな装飾のうち、式が終わったあとも手元に置いて長く楽しめるアイテムは、「特にデザインにもこだわりたい」という思いから、「ハンドメイド作家・ブランド」に依頼したとうかがえます。

80％超の人が結婚式に向けた情報収集にSNSを活用！　平成から令和で37.6ポイント上昇

結婚式に向けて参考にした媒体や情報源を尋ねたところ、令和では80％超の人がTwitter（現X）やInstagramといった「SNS」を選択していました。さらに、「SNS」を選択した人の割合は平成から令和で大きく変化しており、平成の43.6％から令和の81.2％へ、37.6ポイント上昇していました。

「結婚準備の際に参考にしたメディア」への回答結果

SNSでは、画一的なトレンドよりも、個人の趣向に沿った情報を見つけやすいため、結婚式に「自分らしさ」を反映したい人にとっては活用しやすいと推測されます。

自分らしさを表現する演出アイテムとして「ハンドメイド」のニーズが上昇

調査の結果から、令和の結婚式では趣向の多様化などの影響により「自分らしさ」を表現できる「演出アイテム」にこだわる人の割合が増えていることが分かりました。そして、そのこだわりのニーズの受け皿として、「ハンドメイド作家・ブランド」の需要が高まっていることも分かりました。

minneでは、ウェディング関連のアイテム作品の登録は18万点以上にのぼります（2023年7月末現在）。また2023年4月からは、デジタルコンテンツの取り扱いを開始し、ペーパーアイテムやムービーといった、結婚式の演出に欠かせないデータ・デジタル作品の販売・購入も可能になりました。

今後もminneでは、ウェディング作品をはじめとする新たな需要の高まりにも応えることで、より多くの作家・ブランドが活躍できるように取り組んでいくとのことです。

minneでは、木製や布素材など様々な種類のウェルカムボードをはじめ、結婚証明書や席次表といった結婚式を彩るハンドメイドの小物や装飾アイテムが「ふたりらしい結婚式に小物＆装飾アイテム」などで多数販売されています。

これから結婚式や披露宴を開催する予定、もしくは検討している人は、自分たちだけのこだわりの結婚式や披露宴を作り上げるためにぴったりなアイテムをminneで探してみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
調査テーマ：令和の結婚式における意識調査
調査対象：「minne byGMOペパボ」登録ユーザーで、2014～2023年の間に結婚式を挙げた人（1270人）
調査期間：2023年6月19日～2023年6月26日調査方法：インターネット調査
調査主体：「minne byGMOペパボ」
　※本調査レポートの百分率表示はｍ小数点第二位以下の四捨五入で端数処理を行っており、合計しても100％とならない場合があります
※調査結果図中の「SA」は単一選択、「MA」は複数選択の設問を示しています

安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。