GMOインターネットの連結子会社で総合マーケティング支援事業を展開するGMO NIKKOが提供する「Z世代トレンドラボ byGMO」では、高校生・大学生986人を対象に「Z世代の学習スタイルに関する自主調査」を実施しました。
Z世代トレンドラボは、Z世代の内面に隠れている本音や感情、インサイト(価値観)を深く理解することで、企業が直面するコミュニケーション課題の解決を支援するマーケティングサービスです。今回の調査では、Z世代が学習においてAIやSNSを取り入れている現状が明らかになり、Z世代の学びと、教育現場や企業に求められる“アップデート”のヒントが浮かび上がりました。
Z世代トレンドラボは、Z世代の内面に隠れている本音や感情、インサイト(価値観)を深く理解することで、企業が直面するコミュニケーション課題の解決を支援するマーケティングサービスです。今回の調査では、Z世代が学習においてAIやSNSを取り入れている現状が明らかになり、Z世代の学びと、教育現場や企業に求められる“アップデート”のヒントが浮かび上がりました。
AIを「パーソナル教師」として活用する学生が急増
普段の勉強でのAI活用率を尋ねたところ、大学生の約61.8%、高校生の約54.7%が「普段の勉強にAIを活用している」と回答しました。さらに高校生に、学習におけるAIの具体的な活用方法を聞いたところ、「分からない部分を分かりやすく解説してもらう」など、AIをパーソナルな教師として活用しているという声が多くありました。

普段の勉強でのAI活用率の調査結果
また、「教科書や参考書を使って分からない部分を自力で解決しようとすると数十分~1時間くらいかかるが、AIを使えばあっという間」と時短に大きなメリットを感じているという回答もありました。
デジタルネイティブらしい板書撮影&シェア文化が定着
次に、ノートと板書のスマホ撮影と、友だちとの共有状況について尋ねたところ、大学生の約50.8%が授業の板書をスマホで撮影しており、約34%がその写真を友だちに共有しており、デジタルネイティブ世代らしい新スタイルが定着していました。一方で高校生は、授業中のスマホ使用を禁じている学校もあることから、板書のスマホ撮影率は約31.6%にとどまりました。一方、授業中は先生の話に集中してもらうことを優先し、あえて板書のスマホ撮影を許可している学校もあるようです。

ノートと板書のスマホ撮影と、友だちとの共有状況の調査結果
YouTubeに加え、TikTok、Instagramも学習プラットフォームに
普段の勉強に活用しているSNS・動画サイトを高校生と大学生で比較したところ、ともに半数以上が学習にYouTubeを取り入れていることが分かりました。学習チャンネルの中には登録者数が200万人を超える人気チャンネルも存在しています。また高校生の中には、YouTube活用の最大のメリットは「説明の圧倒的な分かりやすさ」としている人もいました。

普段の勉強に活用しているSNS・動画サイトの調査結果を大学生と高校生で比較
また普段の勉強に活用しているSNS・動画サイトの調査結果を、高校生の男女で比較したところ、SNS・動画サイトの中で圧倒的に学習に活用されているのはYouTubeですが、最近は女子高校生を中心にInstagramやTikTokのショート動画を効率的な学習コンテンツとして活用する兆しもありました。

普段の勉強に活用しているSNS・動画サイトの調査結果を高校生の男女で比較
教育現場にも「アップデート」が必要
Z世代にとって、AI・SNS・動画はもはや“補助”ではなく、学習の中心的なツールとなりつつあります。特にAIの活用は「効率的に・自分のペースで学びたい」という価値観と合致し、日常的に取り入れられている様子が明らかになりました。
こうした状況を踏まえると、教育現場でも生徒や学生一人ひとりの理解度に合わせてAIを活用し、学習内容を調整するアダプティブラーニング(各学習者ごとに最適化した学習内容を提供することで、より効率的・効果的な学びを実現する学習方法)の提供、板書のデジタルコンテンツ化など、デジタルネイティブ世代の学習スタイルを前提とした「アップデート可能な学びのデザイン」が求められると考えられます。
【調査概要】
調査テーマ:「Z世代の学習スタイル」に関する自主調査
調査期間:2025年7月31日~8月1日
調査主体:GMO NIKKO
調査地域:日本国内
調査対象:16~20歳の男女(調査回答時に高校・大学に在籍)
回答者数:986人
調査方法:インターネット調査
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表やグラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入。合計値が100%でない、同%でも見え方が異なる場合あり
今回の調査結果では、Z世代の学習スタイルと、従来の教育方法との大きなギャップがあることが明らかになりました。「効率的に・自分のペースで学びたい」というZ世代の価値観に合った、教育環境の整備が望まれるところです。
こうした状況を踏まえると、教育現場でも生徒や学生一人ひとりの理解度に合わせてAIを活用し、学習内容を調整するアダプティブラーニング(各学習者ごとに最適化した学習内容を提供することで、より効率的・効果的な学びを実現する学習方法)の提供、板書のデジタルコンテンツ化など、デジタルネイティブ世代の学習スタイルを前提とした「アップデート可能な学びのデザイン」が求められると考えられます。
【調査概要】
調査テーマ:「Z世代の学習スタイル」に関する自主調査
調査期間:2025年7月31日~8月1日
調査主体:GMO NIKKO
調査地域:日本国内
調査対象:16~20歳の男女(調査回答時に高校・大学に在籍)
回答者数:986人
調査方法:インターネット調査
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表やグラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入。合計値が100%でない、同%でも見え方が異なる場合あり
今回の調査結果では、Z世代の学習スタイルと、従来の教育方法との大きなギャップがあることが明らかになりました。「効率的に・自分のペースで学びたい」というZ世代の価値観に合った、教育環境の整備が望まれるところです。

安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。