超初心者向け！30分でAI活用スキルがアップするChatGPT講座

2023.6.9

ChatGPTを使用する際の3つの注意点

一方、利用にあたっては、以下の3つの基本的な注意点を理解しておくことが重要です。

1. ChatGPTの応答には間違いが含まれる可能性がある
2. ChatGPTは2021年9月以前の情報しか学習していない
3. 特定の人物や企業についての詳細な情報は提供できないことがほとんど

これらを理解しておくことで、ChatGPTの使用がより円滑になります。詳細な説明はここでは省きますが、検索エンジンのようにChatGPTを使って具体的な情報を得るのは、現段階では推奨されていません。ChatGPTは進化し続けており、検索エンジンのプラグインや飲食店情報のデータベースとの連携を通じてより具体的な回答の提供が可能になってきてはいますが、ChatGPT自体の機能は限定的なので、その点には注意しましょう。

例えば、ChatGPTに、「東京駅近辺でおすすめのお寿司屋さんを教えて」と聞いてみます。すると、以下のような回答が生成されました。

この例にあるように、店名が実際に存在し、内容の一部が正しい一方で、一部間違った情報（例えば、「まんてん寿司」が八重洲地下街に存在しないなど）が含まれていることがあります。

生成AIの活用事例を調べてみよう

さて、皆さんはこれまでの説明で、ChatGPTを活用するための基本的なイメージを持つことができたでしょうか？まだ使用方法に迷いが残っているなら、他のユーザーがどのようにAIを利用しているのかを見てみると良いでしょう。

TwitterやTikTokなどのSNSには、多くの人々がChatGPTやその他の生成AIをどのように活用したのかを、画像や文章で公開しています。これらの事例を見ることで、AIの活用法を大まかに把握することが可能です。

また、生成AIにはChatGPTだけに限らず、画像生成のAIなどもあります。そちらの活用事例も参考にすると、より具体的なイメージがつかみやすいでしょう。

例えばAmazonで「AI写真集」、TikTokで「AI」と検索すると、生成AIで作成されたコンテンツが大量に出てきます。少し過激な画像が混ざっていますが、それでも良ければぜひ体験してみてください。

Twitterで「AI ニュース」で検索すると、AIに関するニュースを毎日まとめてくれているアカウントもあります。ぜひ参考にしてください。

ChatGPTを日々使わなくても問題ない？！

この記事では、初めてChatGPTを使用する人々向けに、短時間で理解できる基本的な手法をご紹介しました。生成AIの概念を理解したら、まずは楽しんで使ってみて、その次のステップとして自分の業務に活用してみることをお勧めします。

しかし、毎日強制的に使用する必要は全くありません。なぜなら、1年後もChatGPTを積極的に使い続けている人々はごく一部になると予想されるからです。これはChatGPTのブームが終わるという意味ではなく、日常的に使っているブラウザやWord、ExcelといったソフトウェアがChatGPTの機能を自然に統合し、それを利用する状態になると考えられるからです。

例えば、私たちの企業では、コールセンターやコンタクトセンターでChatGPTを活用する提案や実装を行っています。そして有益な機能は、自社サービスであるKARAKURI digital CS seriesの管理画面に順次組み込んでいます。

このように、ChatGPTの専用画面を開いてログインし、操作する人は少数になるでしょう。一方で、生成AIに基づく機能を日常的に利用する人は増えていくでしょう。それでもなお、「今、この時代にChatGPTの知識がほしい！」と感じる方々へ、この記事を通じて生成AIの力を理解し、活用する方法を紹介しました。

皆さんのChatGPTに対する理解が深まり、そしてその活用の道が少しでも開くきっかけとなれば幸いです。皆さんの一歩が、新たな可能性へとつながることを願っています。

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カラクリ小田志門

カラクリ代表取締役CEO
1980年京都府生まれ。2003年から、イー・ガーディアン（東証一部）の創業メンバー（取締役）として、SNS監視・コンタクトセンター事業の立ち上げに従事。2017年から「カスタマーサポートをエンパワーメントする」ためのAIソリューション「KARAKURI digital CS series」の開発・提供を開始。GMOメディアやGMOペイメントゲートウェイにもAIチャットボットを提供する。