「リスキリングの基礎」となるITパスポート、「エンジニアと非エンジニアの共通言語」となるG検定
—— ITパスポート合格を正社員パートナー全員に課した理由は。
<柑本>
ITパスポート試験は、ITを利活用する全ての社会人・学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識を証明できる国家試験です。非IT企業でも受験する人が増えています。そのためパートナーのリスキリングの第一歩としてITパスポートが一番適していると判断しました。
<森>
僕らが事業でITパスポートの過去問題集を販売して、普及に努めていたことも関係しています。例えば2023年に全国の高校130校にITパスポートの過去問題集を無償提供して、さらにIPA(情報処理推進機構)と連携して普及活動も進めています。
—— パートナーの試験対策について教えてください。
<柑本>
GMOメディアのコエテコを利用して試験対策をしたパートナーが多数います。
コエテコでは、IT人材の育成に貢献するために、IT・AI関連試験の「ITパスポート試験」「G検定」そして「基本情報技術者」の対策講座を販売しています。
これらの対策講座を、パートナーへの福利厚生の一環として無償提供しました。
パートナーからは「過去問題がコエテコで既に用意されているおかげで、すぐに勉強できた」「コエテコはスマートフォンでも使えるから、隙間時間の勉強にぴったり」といった感想をもらっています。多くのパートナーが試験勉強に活用してくれているようです。
社内でパートナー同士が勉強について自然と情報交換をしていたことも効果的でした。
ちなみにコエテコを利用したパートナーからのリアルなフィードバックを参考に、コエテコそのものもサービス改善を図りました。いい循環が生まれたと思います。
<森>
勉強する空気作りでいうと、文部科学省や大学が推進している「文理融合」を社内でも実践するべきだと僕がギアを入れたのも関係しています。
といいますのも、GMOインターネットグループでは2022年から、各業界・地域で最高水準の「給与No.1」を実現するべく、取り組みを進めています。
給与No.1にふさわしい“人財”は、IT企業ならば、ディレクターであってもエンジニアと対等に渡り合える知識を持っていると僕は思います。つまり、エンジニア職ではないパートナーであっても、従来のようにExcelやPowerPointだけを扱うのではなく、簡単なコードやGAS(Google Apps Script)ならば自分で書けたり、クエリを作れたり、データサイエンスの知識を持っていたり——そんな“人財”がGMOインターネットグループには必要だと考えたのです。
そしてエンジニアと非エンジニアの共通言語のベースとなればと思って、ITパスポートやG検定の取得を推し進めています。
<柑本>
ITパスポート試験は、ITを利活用する全ての社会人・学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識を証明できる国家試験です。非IT企業でも受験する人が増えています。そのためパートナーのリスキリングの第一歩としてITパスポートが一番適していると判断しました。
<森>
僕らが事業でITパスポートの過去問題集を販売して、普及に努めていたことも関係しています。例えば2023年に全国の高校130校にITパスポートの過去問題集を無償提供して、さらにIPA(情報処理推進機構)と連携して普及活動も進めています。
—— パートナーの試験対策について教えてください。
<柑本>
GMOメディアのコエテコを利用して試験対策をしたパートナーが多数います。
コエテコでは、IT人材の育成に貢献するために、IT・AI関連試験の「ITパスポート試験」「G検定」そして「基本情報技術者」の対策講座を販売しています。
これらの対策講座を、パートナーへの福利厚生の一環として無償提供しました。
パートナーからは「過去問題がコエテコで既に用意されているおかげで、すぐに勉強できた」「コエテコはスマートフォンでも使えるから、隙間時間の勉強にぴったり」といった感想をもらっています。多くのパートナーが試験勉強に活用してくれているようです。
社内でパートナー同士が勉強について自然と情報交換をしていたことも効果的でした。
ちなみにコエテコを利用したパートナーからのリアルなフィードバックを参考に、コエテコそのものもサービス改善を図りました。いい循環が生まれたと思います。
<森>
勉強する空気作りでいうと、文部科学省や大学が推進している「文理融合」を社内でも実践するべきだと僕がギアを入れたのも関係しています。
といいますのも、GMOインターネットグループでは2022年から、各業界・地域で最高水準の「給与No.1」を実現するべく、取り組みを進めています。
給与No.1にふさわしい“人財”は、IT企業ならば、ディレクターであってもエンジニアと対等に渡り合える知識を持っていると僕は思います。つまり、エンジニア職ではないパートナーであっても、従来のようにExcelやPowerPointだけを扱うのではなく、簡単なコードやGAS(Google Apps Script)ならば自分で書けたり、クエリを作れたり、データサイエンスの知識を持っていたり——そんな“人財”がGMOインターネットグループには必要だと考えたのです。
そしてエンジニアと非エンジニアの共通言語のベースとなればと思って、ITパスポートやG検定の取得を推し進めています。
パートナーが自ら学ぶ環境作りと給与No.1戦略について語る柑本氏と森氏
—— ITパスポートやG検定の取得は、各職種の業務の質向上につながっていますか。
<柑本>
ITパスポート試験では、ITの知識に加えて経営戦略やマーケティング、財務、法務、プロジェクトマネジメントの基礎知識も問われます。間接的に「知識の底上げ」ができたと感じます。
そして森社長が話したような「エンジニアと非エンジニアの共通言語」という観点でいうと、G検定の効果が大きかったと思います。
G検定は、AIの基礎を網羅することができ、AI人財へ向けたスキルアップに最適な資格です。
G検定に合格したパートナーからは「エンジニアとの仕事の会話で、今までは自分にはわからないし関係ないと思っていた内容に耳を傾けられるようになった」「営業の立場でAI機能についてお客様に説明するときに、知識をもとに正しく伝えられた」などの声が寄せられています。
意見交換が活発になると、仕事へのモチベーションも勉強へのモチベーションも上がりますよね。
—— G検定の取得によって、他にはどんな効果がありましたか。
<森>
「ノーピープル・ローピープル」ですね!!
—— 「ノーピープル・ローピープル」とはどのようなものですか。
<森>
「ノーコード・ローコード」という言葉がありますよね。コードを書かない非エンジニアも開発に参加して、全員でDXを進める。世の中の前提となりつつある仕事のスタイルです。
でもGMOメディアでは「ノーピープル・ローピープル」を掲げています。例えばAIがカスタマーサポート対応(以下、CS)を全てやってしまうとかね。人間の手を極力入れない仕事の進め方を前提としているのです。
そして僕らがやっていることは「AIアシスタント」ではなく、「AIエージェント」を作ることです。
—— 「AIアシスタント」と「AIエージェント」の違いを一言でいうと。
<森>
AIアシスタントは「サジェスト」をしてくれる存在です。そしてそのサジェストを参考に、意志決定をするのは人間。
でもAIエージェントは、意志決定も含めてAIがやります。実際にCSで問い合わせが発生したら、管理画面と連携して自動でAIが適切に回答できるAIエージェントを実現しています。これぞまさに僕らが掲げている“ノーピープル”だよね!
ちなみにこのプロジェクトを推進しているのはCS担当のパートナーです。
—— CS業務のAIエージェント化を始めた経緯は。
<森>
今の生成AIにとって一番わかりやすい(対応しやすい)業務はCSです。そして遅かれ早かれ、AIに取って代わられる仕事だろうとも予想しました。だからCSを担当するパートナーに「今すぐにAIを使って、あなたのCSの仕事をゼロにできたら、あなたは最高のプロンプターになる!」と伝えました。
—— AIに仕事を奪われる前に、AIを使いこなすということでしょうか。
<森>
そうです。CSの仕事にずっとしがみついても、遅かれ早かれ仕事そのものをAIに奪われるでしょう。だったらそうなる前に、先に自分たちから変わっちゃおうぜ、って。AIを使いこなしたら、社内を引っ張っていけるでしょうし、どんな業界からも引く手あまたでしょ?
そんなことを熱く伝えたら、GMOメディアのCS担当のパートナーが「わかりました!」ってAIをどんどん使うようになっていきました。今じゃ社内No.1の超優秀なプロンプターですよ!
19世紀の産業革命の時代に、自分たちの仕事を奪う機械に抵抗して労働者達が機械を壊した「ラッダイト運動」がありました。でも僕たちの会社ではAIに背を向けるような“ラッダイト運動”は起こらなかった。
パートナーのマインドセットがきちんと切り替わったのだと思います。誇らしかったですね。
<柑本>
ITパスポート試験では、ITの知識に加えて経営戦略やマーケティング、財務、法務、プロジェクトマネジメントの基礎知識も問われます。間接的に「知識の底上げ」ができたと感じます。
そして森社長が話したような「エンジニアと非エンジニアの共通言語」という観点でいうと、G検定の効果が大きかったと思います。
G検定は、AIの基礎を網羅することができ、AI人財へ向けたスキルアップに最適な資格です。
G検定に合格したパートナーからは「エンジニアとの仕事の会話で、今までは自分にはわからないし関係ないと思っていた内容に耳を傾けられるようになった」「営業の立場でAI機能についてお客様に説明するときに、知識をもとに正しく伝えられた」などの声が寄せられています。
意見交換が活発になると、仕事へのモチベーションも勉強へのモチベーションも上がりますよね。
—— G検定の取得によって、他にはどんな効果がありましたか。
<森>
「ノーピープル・ローピープル」ですね!!
—— 「ノーピープル・ローピープル」とはどのようなものですか。
<森>
「ノーコード・ローコード」という言葉がありますよね。コードを書かない非エンジニアも開発に参加して、全員でDXを進める。世の中の前提となりつつある仕事のスタイルです。
でもGMOメディアでは「ノーピープル・ローピープル」を掲げています。例えばAIがカスタマーサポート対応(以下、CS)を全てやってしまうとかね。人間の手を極力入れない仕事の進め方を前提としているのです。
そして僕らがやっていることは「AIアシスタント」ではなく、「AIエージェント」を作ることです。
—— 「AIアシスタント」と「AIエージェント」の違いを一言でいうと。
<森>
AIアシスタントは「サジェスト」をしてくれる存在です。そしてそのサジェストを参考に、意志決定をするのは人間。
でもAIエージェントは、意志決定も含めてAIがやります。実際にCSで問い合わせが発生したら、管理画面と連携して自動でAIが適切に回答できるAIエージェントを実現しています。これぞまさに僕らが掲げている“ノーピープル”だよね!
ちなみにこのプロジェクトを推進しているのはCS担当のパートナーです。
—— CS業務のAIエージェント化を始めた経緯は。
<森>
今の生成AIにとって一番わかりやすい(対応しやすい)業務はCSです。そして遅かれ早かれ、AIに取って代わられる仕事だろうとも予想しました。だからCSを担当するパートナーに「今すぐにAIを使って、あなたのCSの仕事をゼロにできたら、あなたは最高のプロンプターになる!」と伝えました。
—— AIに仕事を奪われる前に、AIを使いこなすということでしょうか。
<森>
そうです。CSの仕事にずっとしがみついても、遅かれ早かれ仕事そのものをAIに奪われるでしょう。だったらそうなる前に、先に自分たちから変わっちゃおうぜ、って。AIを使いこなしたら、社内を引っ張っていけるでしょうし、どんな業界からも引く手あまたでしょ?
そんなことを熱く伝えたら、GMOメディアのCS担当のパートナーが「わかりました!」ってAIをどんどん使うようになっていきました。今じゃ社内No.1の超優秀なプロンプターですよ!
19世紀の産業革命の時代に、自分たちの仕事を奪う機械に抵抗して労働者達が機械を壊した「ラッダイト運動」がありました。でも僕たちの会社ではAIに背を向けるような“ラッダイト運動”は起こらなかった。
パートナーのマインドセットがきちんと切り替わったのだと思います。誇らしかったですね。
i4U編集部
i4U(アイ・フォー・ユー)は、新しい「情報」と「感動」と「笑顔」をお届けする、GMOインターネットグループのオウンドメディアです。有名メディアでの執筆・編集経験者による記事をお楽しみください。