アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.とGMOペイメントゲートウェイは、企業間決済のキャッシュレス化推進により業務効率化をサポートする請求書カード払いサービスを開始しました。

経済産業省は、キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度にするという政府目標の実現に向けてまい進していますが、個人決済に比べて企業間決済は大きく拡大する余地があります。

そのような状況において、企業が取引先への支払いに使う紙の約束手形や小切手は2026年を目処に利用廃止を目指す動きがあるなど、これまで以上に企業間決済のキャッシュレス化への関心が高まっています。そんな中でクレジットカード決済や請求書カード払いサービスは、その有効的な手段の一つとして市場規模の拡大が見込まれています。

今回、アメリカン・エキスプレスとGMOペイメントゲートウェイの協業により開始する請求書カード払いサービスは、GMOペイメントゲートウェイが提供する「請求書カード払い byGMO」をアメリカン・エキスプレスのビジネス・カード会員に向けて展開するもので、事業取引におけるキャッシュレス決済の選択肢を広げるために開発したものです。人手不足や後継者不足、賃上げなど経営者が抱えるさまざまな課題に向けた対策の一つとして、業務効率を高める目的で活用されることを見込んでいます。

本サービスの展開にあたり、アメリカン・エキスプレスは主に同社のビジネス・カード会員向けの利用促進を含めたマーケティング活動を担い、GMOペイメントゲートウェイはアメリカン・エキスプレスのカードに限定した専用のWebサイトを開発し、本サービスの運営を担当します。

両社の協業によるサービス展開を通して、企業間決済におけるさらなるキャッシュレス化の推進、そして同サービスを利用する経営者の業務効率化に向けて取り組んでいくとのことです。

請求書カード払いサービスとは、受け取った請求書をクレジットカードで支払えるサービスです。カード決済に対応していない取引先の請求書も、本サービスを利用することでカードでの支払いが可能になります。顧客が指定する振込名義など、適切な振込名で期日までに取引先へ振り込みがなされ、カード支払い日に他のカードの利用料金とまとめて引き落としされます。

実際に「請求書カード払いbyGMO」を利用する際も、受け取った請求書をパソコンやスマートフォンでアップロードし、必要な情報を入力するだけで、最短当日の振り込みが可能です。

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル 日本代表／社長 須藤靖洋氏は。今回の協業について以下のようにコメントしています。

「アメリカン・エキスプレスは、これまでさまざまなサービスやプログラムを通して、個人事業主・中小企業の皆様へのサポートに取り組んでいます。今回、GMOペイメントゲートウェイとの新しいサービスの導入により、経営者の皆様にとって、事業取引におけるキャッシュレス決済の選択肢を増やすことで業務効率化の推進を後押しし、より本業に集中していただける環境を提供していきたく思います。今後もお客様のニーズに寄り添い、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードの利便性を高め、顧客満足度の向上を目指します」

GMOペイメントゲートウェイ 代表取締役社長 相浦一成氏のコメントは以下の通りです。

「GMOペイメントゲートウェイは、オンライン化、キャッシュレス化、DXなどを支援する決済を起点としたサービスを提供しています。 この度アメリカン・エキスプレスにおいて弊社の『請求書カード払い byGMO』のシステムの信頼性、および戦略提携の発展性を高く評価いただき、請求書カード払いサービスのパートナーに選定いただいたことを大変光栄に思います。 今回の提携により、企業間取引のキャッシュレスや業務効率化を加速させ、事業者のビジネス成長に大きく貢献できると確信しております」

アメリカン・エキスプレスは1850年に米国ニューヨーク州にて創立したグローバル・サービス・カンパニーです。個人の顧客向けには多様なライフスタイルをサポートする商品やサービスを提供し、法人の顧客向けには経営の効率化を実現しうる経費管理やデータ分析のツールを提供しており、大規模/中堅企業や中小企業、個人事業主にいたるまで幅広いビジネスの成長を支援しています。

日本では、1917年に横浜に支店を開設して事業を開始し、現在では世界200以上の国や地域に広がる独自の加盟店ネットワークとトラベル・サービス拠点を通じ、最高品質のサービスを提供しています。アメリカン・エキスプレスのカードは、JCBとの提携により、従来からのホテル、レストランや小売店などに加え、公共料金からスーパーマーケット、ドラッグストアなど日々の生活で使えるお店が拡大しています。

請求書カード払いサービスによって、カード払いに対応していない取引先に対してもカード払いが可能になることで、キャッシュレス化が可能になります。複数の取引先の支払いを、1つのカードでまとめて管理できるため、支払いの漏れや二重払いを防止できますし、支払いの自動化によって人手による作業を削減し、業務効率化につながります。また、従来は銀行振込などで発生していた振込手数料が削減できる場合もあります。カード払いによる支払いの一元管理や、人的ミスの防止、業務効率化に興味のある企業経営者は、「請求書カード払い byGMO」を導入してみてはいかがでしょうか。