ザ・チェインスモーカーズ、Kep1er、イアン・ディオール……初日に負けぬ熱量のGMO SONIC 2023 2日目レポート

Jun Fukunaga

GMOインターネットグループイベント映画・音楽特集

Kep1erとイアン・ディオールによるグローバルヒット曲に会場が熱狂!

2日目のタイムテーブル前半は、初日に出演したLE SSERAFIMと同じガールズK-POP第4世代であり、ともにこの世代をけん引するKep1erと、現行のエモラップシーンをけん引するイアン・ディオールのパフォーマンスが特に印象的だった。

日中韓の9人組グローバルガールズグループであるKep1erには、マシロとヒカルという2人の日本人メンバーが所属するが、日本で開催される音楽フェスにKep1erが出演するのは今回が初。MCでそのことについて触れたほか、「世界の素敵なアーティストの方々と同じ舞台に立つことができてうれしい」とファンに気持ちを伝える場面も見られた。
ステージでは、「MVSK」「We Fresh」といった人気曲のほか、MVが公開から約3カ月で1億回再生を突破して話題となったグローバルヒット曲『WA DA DA』をイベントにあわせてEDMバージョンで披露するなど、全6曲をパフォーマンス。今後、グローバルでもさらなる飛躍を期待せずにはいられない、ハイレベルなダンスと歌で会場に集まったファンを大いに魅了した。

また今回のGMO SONICでは、唯一のヒップホップアーティストだったイアン・ディオールも、ステージパフォーマンスでは堂々としたものだった。
Z世代から支持される新たなラップヒーローとして、グローバルで高い人気を誇るイアン・ディオールらしく、MCでは、「悲しい気持ちに襲われたことがある人は手を挙げてみて。俺はそんな君たちのために曲を作るよ。君たちは1人じゃない、俺がここにいる」と語るなど、初めて立った日本の音楽イベントのステージで自分がファンとともに在ることを主張した。その言葉どおり、「emotions」「Pretty Girls」「Prospect」など、センチメンタルなリリックとロックのエッセンスを取り入れた“エモラップ”を次々に披露。またグローバルでの大ヒットを記録し、日本でも高い人気を誇る、盟友24kゴールデンとのコラボ曲「Mood」も披露するなど、初来日を心待ちにしていた日本のファンにとっては非常に満足度が高いセットリストが届けられた。

代表曲「Closer」など数々の名曲を披露した大トリ、ザ・チェインスモーカーズ

2日目のタイムテーブル後半戦では、イレニアム、アーミン・ヴァン・ビューレンといったEDMスターが登場し、初日と同じく会場をアゲな選曲で盛り上げた。EDMスターが本気になれば、会場の床が文字通り揺れる。観客の熱狂の中、満を持してステージに姿を現したのはザ・チェインスモーカーズだ。
GMO SONICの大トリを務めたザ・チェインスモーカーズは、昨年リリースした最新アルバム『So Far So Good』収録曲「High」のほか、「Paris」や「#SELFIE」など往年の名曲も登場。基本的にはDJスタイルでのパフォーマンスだったが、自分たちの曲ではマイクを持ち、メンバーのドリュー・タガートが生歌を披露する様子も見られた。またパフォーマンスの終盤には自ら代表曲「Closer」の一部を歌い、観客にマイクを向けるも、その時はフル披露せず、別の曲をプレイするというファンの期待を煽るパフォーマンスも。さらに最終盤では、カナダ人ラッパーの347aidanをゲストに招いてコラボでパフォーマンス。最後は先述の「Closer」で感動のステージを締めくくった。

“これまでにない「No.1」の音楽フェスティバル”の進化に期待!

EDMやK-POPだけでなく、ヒップホップまでを1日で楽しめたことで初日以上にハイブリッドな内容となったGMO SONIC 2023 2日目。現在のユースカルチャーに多大な影響を与える音楽ジャンルが一度に楽しめたこのラインアップからは、GMOインターネットグループの"日本のユースカルチャー・音楽シーンの発展に貢献したい"という、よりリアルな想いを感じた。今回の成功により、GMOインターネットグループが掲げた“これまでにない「No.1」の音楽フェスティバル”というコンセプトは日本の音楽ファンにしっかりと伝わったはずだ。

イベント終了直後には「SEE YOU NEXT TIME」の表示がステージ上に掲げられ、GMOインターネットグループの熊谷代表もTwitterで来年の開催を公言している。
果たして次回の開催時に“これまでにない「No.1」の音楽フェスティバル”は、どのような形でスケールアップすることになるのだろうか? 今から楽しみでならない。
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Jun Fukunaga

ライター・インタビュワー
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター・インタビュワー。最近はバーチャルライブ関連ネタ多め。DJと音楽制作も少々。

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